MG ミゼット, エンジンのバルブロッカーの組立て,ヘッドへの組付け [ MG ミジェット エンジン]
バルブロッカーを組み立てる前に、シリンダーブロックのサイドカバーを外し、カムシャフトの上にカムフォロアーとプッシュロッドを挿入しました。
下写真はエンジンのメンテをする前の物ですが、まずブロックのサイドカバー(青矢印)を外し、カムシャフトの上にカムフォロアーを挿入し、その上に空色矢印のプッシュロッドをヘッド側から落とし込む様に入れます。 なお、このエンジンのプッシュロッドは1本だけ下写真の様に欠けていましたので新品を購入交換しました。
その後、エンジンを分解した時のバルブロッカーをシンナーで清掃しエンジンに組付け、バルブクリアランス(冷時で0.3mm)の調整を行いました。
クリアランスの調整は出来たものの、「一度調整したと思っていた所を再度測定すると狂っていたり」と何となく安定感にかけました。
で、スプリングで配置されているバルブロッカーをずらし、シャフトを点検した所最大で0.3mmも摩耗していました。
早速イギリスに部品を注文。 1週間で到着しました。
既に組付けてあったバルブロッカーのサブアッセンブリーを取り外し、新しいシャフト(下写真の下側シャフト単体)と比較・点検。
ほぼ同じ様ですので、旧品の割ピンを外し、タペットやスプリングをシンナーで洗い摩耗状況等を点検しながら新たしいシャフトに一つひとつ移し替えていきます。
全て移し替えました。
下左写真の様に結構綺麗になりました。
又、旧シャフトの摩耗状況は下右写真の様です
で、バルブクリアランスの調整もスムース出来、やっとシリンダーヘッドの組み立てがほぼ完了しました。
エンジンのメンテは少しずつ進んで終わりに近づいて来ていますが、エンジンを入れる「ボディのエンジンルーム塗装」に取りかかって欲しいのですが! 塗装屋さん頑張って!
MG ミゼット エンジン,タイミングチエンの組付け [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、エンジンのカムシャフトにタイミングギアーとタイミングチエンを組み付けました。
まずはシリンダーブロックにフロントエンドプレート(下写真橙色矢印)を組付けます。
下写真の空色矢印の先、ブロックとフロントエンドプレートの間に液体シールを付けたガスケットを入れ、エンドプレートを組み付けます。
次に、緑矢印のカムシャフトエンドプレート(リテイニングプレート)を3本のボルトで締め付け、3本のボルトに細いワイヤーを通しロックワイヤーとします。
(黄色矢印の所は本来はウオーターポンプを組付ける所ですが、エンジン塗装の為にマスキング代わりにメクラカバーを組付けました。 又、フロントエンドプレートの長円形の黒い部分は、黒色カチオン塗装をした上にチエンカバーを仮組して濃い黄緑の塗装をした為、チエンカバーの部分だけ黒く残ってしまいました。)
次に本題のタイミングギアーとチエンを組み付けます。
クランクシャフトを回し、一番前(No.1 気筒)のピストンを上死点(一番上)にセットして小さい方のスプロケットを挿入しします。 次にカムシャフトに大きいスプロケットを嵌め、カムシャフト側スプロケットを回しながら、下写真の円内の様に黄色い点が向かい合う様にタイミングチエンをはめ、クランクとカムシャフトのスプロケットを奥まで押し込みます。
最後にカムシャフトにロックワッシャーをセットし、ナットを締め付け、ロックワッシャーのタブを曲げます。
タイミングチエンの組付けはここ迄で、次にシリンダーヘッドに吸排気バルブやバルブタペットを組付けます(この部分は次回以降レポートします)。
シリンダーヘッドの組付けが終った後、タイミングチエンカバーを下記の様に組付けました。
まずはタイミングチエンカバーにクランクシャフト フロントシールを圧入しました。
下左写真の様にタイミングチエンカバーにオイルシールをセットし、厚めの広いで板でシール全面を押す(下右写真)様にして、クランプを締め圧入します。
下がオイルシールの組み付けが完了したタイミングチエンカバーです。
で、エンジン フロントプレートとタイミングチエンカバーの間に液体シールを塗ったガスケットを挟み、タイミングチエンカバーを締め付けて完了です。
MG ミゼット エンジン, 吸・排気バルブの組み付け [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、MG ミゼットのエンジンのバルブを組み付けました。
既にエンジンには正規の塗装をしてありますので、傷の付きそうな所には塗面保護の為テープを貼っての作業です(みっともないね)。
最初の写真はバルブまわりの構成部品です。
今回は空色矢印先のバルブスプリングと小さなOリングタイプのシールを新品にしました。
従来のスプリングは内側の細いスプリングのみ縮んでヘタっていましたが内・外セットで交換する事に。
組付けに使うスプリングコンプレッサーはC型のねじ式の物。 シンプルな構造で、非常に使い勝手の良いものです。
バルブの組付けは、バルブ(空色矢印)を燃焼室側からバルブガイドに挿入し、ゴムのシールとOリングを組付けて、
バルブスプリングのインナーとアウターをバルブにセットし、アッパースプリングシート(空色)を乗せ、スプリングシートをスプリングコンプレッサー(黄色)で圧縮してスプリングを縮め、半割のコレット2個(橙色矢印)を嵌めます。
下写真左は半割のコレットを1個はめた所で、写真右が半割コレットを2個はめた所です。
(写真をクリックすると拡大写真になります。)
で、最後にスプリングコンプレッサーをゆっくり外し、半割コレットにクリップを嵌めて1つのバルブ組み立てが完了です。 このクリップはイギリスの部品カタログには載っていませんでした。
これを吸気バルブ4個と排気バルブ4個を繰り返し4気筒分組み立てます。
で、4気筒分無事組み上がりました。
エンジンの重要な部分でもあり、8回も同じことを繰り返すのでけっこう疲れました。
MG ミゼット, エンジン エギゾースト&インテークマニホールドの組付け確認 [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、エンジンの塗装が完了し、インテークマニホールドに組み付くヒートシールドプレートを購入した事も有り、エンジンのエギゾーストマニホールドやインテークマニホールドの試し組をしてみました。
まずは、マニフォールドを取り付けるスタットボルトを植え込みました。
スタットボルトを植えこみながら、ジャガー E-Typeのエギソーストマニホールド時の事を思いだしてしまいました。 それは、購入したマニフォールドの取付け穴位置が合わずマニフォールドの穴加工にてこずり目に削り粉が入り眼医者にかよった事を。
で、以前に購入したMG ミゼットのマーク3用マニフォールドを取り付けてみました。
結果、組付かず、マニフォールドのリアー側の穴を1mm大きくした所マニフォールドはセット出来た物のスタットにナットを締める隙が有りませんでした。
エギゾーストマニホールド購入時のブログ https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2020-10-02
そこで、更にマニフォールドの一番前と後ろのナット位置をグラインダー加工し、やっと組み付ける事が出来ました。
ついでにインテーク マニフォールドも組み付け、新に購入したヒートシールドプレートも取り付けて見ました。
新しいヒートシールドプレートは購入した状態で組付けられました。
⇑ これが普通なんだけどね!
(キャブを取り付ける時にはスタットボルトも新しくしないと!
又、この後ヒートシールドプレートはエンジン色の濃い黄緑色に塗装しました。)
MG ミゼット,冷却水のバイパスホースアダプター交換 [ MG ミジェット エンジン]
先日、MGミゼット エンジンのサーモスタット脇の、冷却水のバイパスホースのアダプターを交換しました。
バイパスホース アダプターの位置は下左写真の黄色矢印の所に組み付きます。 車になったら目立たなく普段見る事のない小さな部品です。
下右写真はカチオン塗装前の新アダプターを組付けた時の物で、アダプターはサーモスタット脇に有り、エンジンが暖まる前(サーモスタットが開く前)には冷却水がこのアダプターを通って、すぐ下のコネクターからウオーターポンプに吸い込まれていきます。
旧部品は下写真の様な状況で、外す為にプライヤーで握るとグズグズっと砕けそうでした。 で、新しい部品を購入したわけです。 長さが随分違いますが充分使えます。
当初は旧アダプターの内径側の穴をドリルで大きくしていき、アダプターのネジの谷径まで削り、シリンダーヘッドのメネジに残ったアダプターのネジ山(オネジ)をケガキ針等で引っかき取ろうとの算段でした。
そこで、下写真の2本のドリルを購入 約6000円強也。
所が、メネジ側に残ったネジ山はどうしても掻き出す事が出来ませんでした。
そこで、「シリンダーヘッド側のメネジをタップで立て直せば」と思いアダプターのネジを調べた所今の規格には無く、アダプターにあったタップは購入できません。
アダプターのネジは外径が 5/8インチ,ネジの山数が 16山/インチ。 (今の規格では 5/8径ではUNFネジで18山、UNCネジで11山です。又パイプ用でも16山はありません。)
どうしたものかと思いながらも、新たにタップと同じ18山のアダプターを作る事も覚悟して、 5/8径の18山タップを購入。 下左写真の様にタップを少し通しては戻し、また少し回しては戻しを繰り返し、シリンダーヘッドのネジ山を傷める事無く 下右写真の様な旧部品の残骸を取る事が出来ました。
ネジの長さが短かった事が幸したのだと思います。
取り出したネジ山の残骸
アダプターの残骸を取った後のシリンダーヘッドのメネジです。
アダプターは目立たない所の為、より防錆力を上げておき、ほおっておいてもいい様にと亜鉛めっきの上からカチオン塗装(黄色矢印)をしておきました。 (カチオン塗装をする事で亜鉛メッキの効果は少ないと思いますがカチオン塗装の防錆力は圧倒的に高いので。)
で、シール剤をたっぷり塗り、何とか組み付ける事が出来ました。
約800円の部品を、11000円もの工具を購入し組付けました。
レストアをしていると時々起こる思いがけない失費と愚痴でした。
MG ミゼット,エンジンの塗装が完了しました [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが MG ミゼットのエンジンを塗装に出し、約1週間で完了し戻って来ました。
下写真はエンジンを車から降ろした時の物で凄い汚れでした。
で、下は塗装を完了したエンジンで、オリジナルと思われる濃い黄緑色に塗られました。
写真では明るく見えますが実際はもう少し暗い色の様に思います。
メッキだったロッカーカバーやアルミのサーモスタットハウジングも塗装しました。
(下写真の左右の写真の色が随分違っています。 同じ色なのに写真にするとこんなに違ってしまいました。 写真での色出しは難しい!)
下写真はエンジン下面で、オイルパンもこんな感じで塗られました。
で、エンジンを塗装に出している間に正規に組み立てる準備をしていましたので、早速オイルパンやタイミングチエンカバーを外しました。
カチオン塗装したオイルパンは、外面はカチオン塗装の上からエンジン色に塗られ、内面は非常に丈夫なカチオン塗装です。
タイミングチエンカバーを外すと、最初に塗ったカチオン塗装の上からエンジン色を塗られた事がはっきりとわかってしまいます。
(カチオン塗装は防錆力があり、又、油や薬品にも非常も強く、塗料の剝れや劣化も少なく、エンジン内部にカチオン塗装がされていても剝れてオイル穴等をふさぐ事はありません。)
エンジンの色がオリジナル色かどうかは微妙ですが、私の好きな色具合で、塗装の質感も良く気に入っています。
MG ミゼット,エンジン塗装の準備 [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、塗装屋さんにエンジンを塗装して頂きました。
MGのエンジンは濃い黄緑色で、エンジンに組み付いていたヒートシールドプレート(下写真空色矢印)は初期のエンジン色と思われる色が残っていましたので、この色に合わせてエンジン全体を塗装して頂く事にしました。
そこで、エンジンを塗装する前に古い塗料を落としたり、レストアが完了してしまうとなかなか手の回らない所や錆び易い所等は下塗りとしてカチオン塗装をしておこうと考え、オイルパン,タイミングチエンカバー,フロントプレート,ブロックのトサイドカバー等はワコーズのリムーバーで古い塗装を剥し、サンドブラストで錆を取り、カチオン塗装屋さんに塗装をお願いしました。
エンジン全体は、オリジナル色と思われる濃い黄緑色の上に緑色が塗られていました。
で、オイルパンは古い塗装を剥し、下写真左の様にサンドブラストをかけて、塗装屋さんに黒色カチオン塗装(下写真右)をして頂きました。
フロントプレートやタイミングチエンカバー,サイドカバーもオイルパンと同様に古い塗料を剥しサンドブラスト、そして黒色カチオン塗装、その後シリンダーブロックに組付け。
シリンダーヘッドはバルブやバルブロッカー等を外し、ウオータージャケットやオイルギャラリーに砂が入らない様にマスキングをし、ワコーズのリムーバーで古い塗装を剥し、サンドブラストで錆を落としました。
尚、ついでにインテークとエギゾーストポートをラフではあるが研磨しておきました。
ヘッドはほぼ全分解し、
マスキングし、サンドブラスト
シリンダーブロックはエンジンスタンドに組付けた状態でマスキングをして、ワコーズのリムーバーで塗装を剥しました。 ブロックのエギゾーストマニホールド側は排気の熱で塗料が焼き付いたと思われ、リムーバーを何回も何回もかけてやっと塗装を剥す事が出来ました。 そのせいかどうか、塗料を剥したブロックは錆が進んでおらず、従ってブロックにはサンドブラストはかけませんでした。
シリンダーブロックの古い塗装や汚れは最初の写真で確認できます。 下がリムーバーで古い塗装を剥し洗剤を使い水で洗い流した後の状態です。 尚、写真はマスキングを剥していますが、塗装剥がし中は布テープでしっかりとマスキングしていました。
で、下写真の様にエンジンを仮組し、塗装屋さんに塗装をお願いしました。
(本当はエンジンをきちんと組み上げて塗装をするのが良いのですが、塗装屋さんの都合で急きょ塗装する事になったので、「仮組で」となりました。 又、塗装前のマスキングは塗装屋さんで行う事になり、下の黄色テープは単にエンジン内部にゴミが入らない様にとの仮テープです。)
果たしてどんな色に仕上がるのだろうか??? 不安一杯!!!
MG ミゼット,エンジンの燃焼室 [ MG ミジェット エンジン]
先日、エンジンのヘッド降ろして、エンジンの燃焼室の状況を確認、清掃してみました。
シリンダーの燃焼室はスラッジ(すす)で真っ黒。 そして油が滲みています。
シリンダーヘッドと同様にブロック側のピストン上部も真っ黒で、スラッジが付着、油でウエット状態です。 エンジンが高温で燃焼している時もこんなにウエットのままなんだろうか???
高温で燃焼するので油分も水分も燃えたり蒸発したりしないのかなァ~~~???
(素人みたいですかね?・・・パーソナルレストアラー気取りをしているだけで本当はズブの素人なんです。)
シリンダーヘッドの方は、ワイヤーブラシや刷毛とシンナーを使って頑張って清掃しました。
下写真が清掃前の3番・4番シリンダーで、
下が清掃後です。 綺麗になった!
次はバルブを外して、バルブや吸・排気のポート清掃とバルブの当りの確認です。
MG ミゼット,エンジンのオイルパン清掃・塗装 エンジンマウント等も [ MG ミジェット エンジン]
少し前にロッカーカバーとオイルパンを外した結果、長年の使用でオイルパンの内面はオイルが粘着し、エギゾーストパイプ側は排気の熱でオイルが固着状態でした。
又、オイルパンの外面は2重に塗装されており、単純な緑色とその下に濃い黄緑色(オリジナル色と思われる)が塗られていました。 尚、オイルパンの下面は塗装がはがれ、走行時の擦り傷もかなり発生していました。
エンジン本体から外したオイルパンの外面写真は撮り忘れ、下写真で想像してください。
そこでで、まず内面のネバネバしたオイルをシンナーで落とせるだけ落として、ほぼ固着状態に近いオイルの汚れをサンドブラストで落としました。
又、外面はワコーズの「リムーバー」で塗装を落としました。
塗装もエギゾーストパイプ側は排気熱で強度な焼付状態になっており、リムーバーを吹き付け2・3時間後に浮いた塗料を水で洗い流し、乾燥させ、又リムバーを吹き付けてと4回程繰り返しやっと塗装を剥す事が出来、塗装に隠れていた錆が現れれました。
外面の塗装が落ちた所で、サンドブラストで錆を取りました。
塗装とオイルによる汚れを落とした結果が下写真です。
その後、塗装会社にカチオン塗装をして頂きますた。
で、カチオン塗装は一部品だけでは面倒だろうと下記の部品もリムーバーで塗装を剥し、サンドブラストで錆を取り、塗装会社にカチオン塗装して頂きました。
(下の左側写真ではカチオン塗装前の部品も黒く見えますが、サンドブラスト後の錆を防ぐ為に防錆油を塗布した事により黒く写ってしまいました。)
エンジンのフロントマウントブラケット左右 と リアーマウントブラケット
エアークリーナーのべースプレート(上が塗装前,下がカチオン塗装後
室内のヒーター吹き出し口(左が塗装前,右が塗装後)
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MG ミゼット, エンジンの一番上と下を開けて見たら [ MG ミジェット エンジン]
約2ヶ月前にエンジンを車から降しエンジンスタンドにセットしましたが、その後エンジン関係は何もせず(何もできず)朝夕横目で眺めていました。
で、今回、どんな部品を購入する必要があるか検討の為、エンジンオイルを抜き、ロッカーカバーを外し、又、オイルパンを外してみました。
エンジンのロッカーカバーを外した所内部は真っ黒。 多分相当長い間エンジンを開けた事がないのだろう。(かく言う私も順調に動いている車のエンジン内部等見る事は殆ど無い。)
これから少しずつ分解しながら清掃・点検していくしかない様です。
ロッカーカバーは本来濃い黄緑系の塗装ですが、この車は既にメッキ加工されています。
エンジンの塗装屋さんは決まっていませんが、塗装屋さんと相談し「メッキ部分をサンドブラストし、塗装に変更したいな」等と考えています。
で、取敢えずは内面はシンナーで清掃。 外面はヤマテ工業㈱さんのBBF Mコンで(空色瓶)磨きました。 ヤマテ工業さんのホームページは下記
https://bbf-migaki.jp/70073/%e5%95%86%e5%93%81%e7%b4%b9%e4%bb%8b/
次にシリンダー ヘッドの上部に組み付いているロッカーシャフト等を確認。 外観上は異常が見当たりません。 又、バルブクリアランスを測定・記録しておきました。
更にロッカーシャフトのサブアッセンブリーを外して見ました。
プッシュロッド上端(黄緑矢印)やバルブ頭部(空色矢印),ロッカーアーム等に異常摩耗は見られず、分解・清掃し点検しながら、現状部品を使用する方向で進め様と思います。
又、エンジンスタンドを反転して、オイルパンを外してみたら、
メインベアリング部のロックプレートは全て曲げられていません(黄緑矢印)でした。
更に、空色矢印先の割れたプラスチック部品がクランクシャフトの上に載っていました。
この異物は正確には何か分からないが、多分以前青矢印の所に付いていたオイルレベルゲージのガイドが割れて落ちたのだろうと思う。 異物はエンジンを反転したのでクランクに乗っていたが、走行中はオイルパンの底に落ちていたのだろう!
尚、現在組付いているオイルレベルゲージのガイドは異常なかった。
オイルパンの内面はオイルによる汚れで赤黒く粘着部質が付着していました。
この粘着部質は表面は軟らかく内部は硬く、シンナーやアセトン、塗料のリムーバーでも落ち切らず、ジャガーのオイルパンで使用したアルミクリーナーでも綺麗にならず、まずはシンナーで表面の粘着物を落し、サンドブラストで固着部分を取る事に。
又、オイルパンの底にはスラッジ状の固形部質(黄緑矢印)も落ちていました。
尚、クランクシャフト部分の半円シールはコルクで意外としっかりしていました。
(それにしてもオイルパンとシリンダーブロックとのシーリングはシール材を塗りたくっているだけで雑ですねェ~)
で、目的の購入部品は上記の点検だけでは定まらず、ジャガー EタイプやフェアレディSR311の経験から取敢えずバルブスプリングとバルブのシールリング、ガスケットキットを購入する事に。
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MG ミゼット,エンジンとミッションを降ろしました。 [ MG ミジェット エンジン]
MG ミゼットのエンジンルーム塗装の為エンジンを降ろしました。
と言っても塗装屋さんと何時エンジンルームを塗装するか決まっていません。
どうなる事やら?!
とは言え、エンジン・ミッション周りについてはメンテナンスする事や確認する事が一杯あり、取り合えずエンジンを降ろします。
まずは、エンジンを吊り上げたりしている時、エンジンの外装部品がボディにぶつからない様に外します。
初めにキャブレーター(キャブ)とエギゾーストマニホールドを外します。
キャブは2連のSUキャブです。 エギゾーストはパイプ製のスポーツタイプでした。
その他下写真のフューエルポンプ(空色矢印)やオイルパイプ,オイルストレーナー(黄色矢印)を外し、更にトランスミッションのシフトレバーも外しました。
尚、黄緑矢印は今回自作したエンジンスリンガーです。
ほぼエンジンの外装部品を外した後にエンジンスリンガーをセットし、エンジンマウントを外していきます。
フロントエンジンマウントは斜めにネジが向き合っているので、下写真の右側はマウントのブラケットも外し、左側はマウントから外します。 (左右共マウントブラケットから外してもいいのですが、ショックアブにぶつかりそうだったので変則的な取り外しとなりました。)
次に車の下にもぐって下左写真のトランスミッションに組付けてあるリアーエンジンマウント(橙色の矢印)の下側のネジ(黄緑矢印部穴)を外しました。 白矢印はトランスミッション。
更に下右写真のリアーエンジンマウントを締めている室内側のネジ(黄色矢印)も外します。
下写真の様にエンジンにエンジンスリンガー(ピンク矢印)を組付け、エンジンクレーン(空色矢印)、エンジンハンガー(黄色矢印)をセットします。
で、エンジンクレーンの油圧を手動し、エンジンを上げながらエンジンハンガーのハンドル(黄緑矢印)を回し黄緑丸内のスリンガー位置を動かし吊り上げ角度を調整、ボディ等にぶつからない様にしていきます。 (写真をクリックすると矢印もクリアーに見えます。)
尚、エンジンハンガーとエンジンスリンガーとの結束は、結束バンドの布バンドを使って下の様に縛り付けました。
エンジンとミッションはボディ等にぶつからない様に慎重に上げながら、ハンガーでエンジンとミッションの角度をコントロールしエンジンルームから取り出しました。
尚、ミッションの重量がかかったエンジンを水平に保つために、上写真ハンガーのハンドル(黄緑矢印)を回し重量バランスを取った為に、写真黄緑丸内の様にスリング位置が大きく移動しています。
で、車のエンジンルームはほぼ空になりました。
是からエンジンをどうしようかなァ~~~
なァ ~~~ んにも考えていないkotobuki1946でした !!!
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MG ミゼット,ラジエーターの取り外し [ MG ミジェット エンジン]
車庫内でのMGの向きを変えた事で、心おきなく汚れ放題のエンジンルームを開ける事が出来ます。(現状では汚れすぎていて、ちょっと恥ずかしく近所の人には見られたくない!)
下の絵はMGの部品会社Mossさんのパーツカタログの絵ですが、ラジエーターの取付けは部位は少なく簡単に外れました。
下写真は車が我が家に到着した時の状況で、黄色矢印の部分がラジエーターです。
ラジエーターの取り外しは、
まず上図の41番プラグを外し水を抜いた所、水は綺麗だったのでバケツに取り保管。
次に、上図26番のウオーターホースを外します。
(古い車は固着している事が多いのですが、今回は簡単に外れました。)
次に上図29番のホースも外し、(ラジエーター下部との繋ぎは場所が狭く苦労しました。)
最後にラジエーター両サイドのフランジのネジ(上図40番の所4ヵ所)を外し、ラジエーターをゆっくり上に持ち上げて、取り外し完了です。
次にラジエーターを組み付けるのは何時になるか分からないので、最初に抜いたロングライフクーラントの入った水をラジエーターに注入し、ホースの継ぎ手部分にはめくら栓をして、車庫の屋根裏に入れました。
(ジャガー Eタイプのラジエーターでは水を抜いたまま5年位保管していましたら、いたる所が腐食で穴が開き貴重なオリジナルラジエーターを捨てるはめになりました。今回は水を入れての保管テストです。)
ラジエーターのコアー部分には合板をあてプロテクトして保管。
何故、エンジンルームの最初の分解がラジエーターかと言うと、
フロントサスペンションを綺麗にしたかったから。
勿論、ブレーキやベアリング等もメンテする予定。
差し当たって、ラジエーターの下だったステアリングギアーやフレームを、
クーリングファンを外して迄、シンナーとクレのブレークリーンで清掃しました!
相当頑張って綺麗にしたつもりでしたが、写真で見るとステアリングの取付けブラケットのアルミやフレームの緑色が見える様になった程度で、綺麗になった! 頑張った! と言える程ではありません。
まァ~ 少しずつ頑張って行きます。
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MG ミゼット, 燃料パイプの製作・組付け [ MG ミジェット エンジン]
MG ミゼットのフロアー下面の清掃が終わり、前回のレポートの様にフロアー下面にシャシーブラックの塗装をしました。
フロアー下面の清掃と並行して新たに燃料パイプを製作し、塗装されたフロアー下面に燃料パイプを組付けました。 今回はそのレポートです。
イギリスから購入した燃料パイプは下写真の様に丸めた1本の銅パイプです。
パイプの脇の黒いツールはパイプベンダーです。
で、従来のパイプ(黄色矢印)は下写真の様に配管されており、3分割でした。 本来は一本物だと思います。
従来品は3分割で、下右の様に接続していました。
で、従来品の形状やクランプ位置等を参考に、パイプベンダーで少し曲げては車に組付けて形状が会わない部分はパイプベンダーや手で修正しながら徐々に曲げ、ボディ形状に合わせて行きます。
パイプベンダーは下写真の様にパイプをセットし、ハンドルを矢印の方向に回すと綺麗にベンダーの形状に沿って(半円)で曲がります。
燃料タンクからリアーアクスルの上側を通るパイプ形状が出来上がった所で、
在庫していたパイプを使って、燃料タンクから車の右側を通して一番前のフロントサスペンションメンバーの所で左に曲がる様な形状を試作してみました。 しかし車にエンジンが乗っている状態では、一本物のパイプは長すぎ組付ける事が出来ませんでした。
(在庫していたパイプとは、20年以上前にアメリカでフェアレディのレストアをしていた時、アメリカで購入し、持ち帰った物です。)
と言う事で、1本物のパイプを従来品と同様にトランスミッションの後ろで左に曲げる事にしました。
また、パイプを保護する為に、フロアーに固定するクリップ部分には透明のヒートシュリンクチューブを組付けました。
で、フロアー下面の塗装が完了したので、燃料パイプを組付けました。
トランスミッションの後ろ側で車の右側に曲げました。
で、パイプはエンジンのフューエルポンプ脇に顔を出しました。
最後の写真で分かる様にエンジンルームやフロントサスペンションは凄い汚れです。
これから一つひとつ部品を外しながら清掃し、メンテをして行こうと思います。
エンジンルーム内がこの様な汚れだった事を初めて知った時には「あ~~ア 買うんじゃなかった」 っと暫く座り込んでしまいました。
でも今は大丈夫! やる気満々! 気の長ーい仕事になります。
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MG ミゼット,ガソリンタンクを降ろしてメンテナンス [ MG ミジェット エンジン]
今は、MG ミゼットのフロアー下面の塗装を行う為、フロアー下面を清掃しています。
その一環として、リアーアクスルを降ろした後、その後ろ側に付いているガソリンタンクを降ろし、メンテナンスをし、組付けました。
まず、トランクルーム内のフューエルゲージの配線を外し、給油口のホースを外し、タンク下面のドレンプラグからガソリンを抜き、更にエンジンにガソリンを送る燃料パイプを外して、ガソリンタンクを降ろす準備をしました。
給油口のホースを外し、
燃料パイプを外します。 (写真はリアーアクスルを降ろす前の物です。)
ガソリンタンクの下にバイク用のジャッキを当て、フロアー下面にガソリンタンクを締め付けている6個のネジ(黄色矢印先)を外し、ゆっくりジャッキを降ろして行きます。
降ろしたガソリンタンクの上面には泥が5mm弱積もっていました。
で、ガソリンタンクの上面の乾いた泥を洗い流し、下面や側面は泥が油で固着していた為ヘラでおとした後シンナーとクレのブレークリーンで洗浄。
その後、スプレー缶のシャシーブラックで、3回塗り塗装をしました。
タンクの下面はぶつけた跡があり、結構凸凹でした。 変に直さず凸凹のまま塗装し、組付け。
(凸凹を中途半端に直そうとするとかえって凸凹,くちゃクチャになりみっともなくなります。 かといってきちんと直す自信もないので!)
ガソリンタンクのマウンティングシートはクロロプレン系の3mmゴムで製作(下写真黄色矢印),緑矢印は従来から組み付いていたマウンティングシート。 また、手持ちの電線でフューエルゲージからのハーネスも製作。
ドレインプラグ部分は分解時の状況からガソリンが滲んでいた可能性があり、銅ワッシャーを600番のサンドペーパーで磨き、液体シールを塗って締め付けました。
尚、タンクの内部は給油口から見る限り錆は無く、ごみもほんの少しで、タンクを外した時に抜いたガソリンで洗い流しました。
ガソリンタンクを取り付けてからではトランクフロアー下面は塗装出来ないので、今回、シャシーブラックを塗装しました。
バイク用ジャッキでガソリンタンクを持ち上げ、フロアー下面との間に3mmのマウンティングシートをはさみ、組付け付けました。
最後に燃料計のハーネスをトランクルームに入れて、今回の作業は終了です。
尚、燃料パイプはイギリスに発注しており月曜日に到着予定、到着後に製作しレポートします。
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MG ミゼット,只今お悩み中(エンジン エギゾーストシステム) [ MG ミジェット エンジン]
前回も書きましたが、いまだにMG ミゼットのフロアー下面を清掃しています。
リアーサスペンションの上側のフロアー下面を清掃する為リアーアクスルを降ろす事に!
その為には、エギゾーストマフラーを降ろさなければならず、今回はその時のエギゾースト関係をレポートします。
エギゾーストのフロントパイプとマフラーの太鼓(サイレンサー)を降ろしましたが、作業や調査が進むにつれて大変深刻な状況であることが判明してきました。
それは、この車のエギゾースト関係全てが、64年型のオリジナル部品とオリジナルの組付け方法ではなかった事です!!!
その為部品を購入しようと調査した所、ほとんどの部品が売り切れ,生産廃止状態でした!!!
エンジンのエギゾースト マニホールドはエンジンルームからもフロアー下面側からも写真を撮れませんでしたが、マニホールド最下部の形からオリジナルの鋳物ではなく、スポーツタイプのパイプ溶接品です。 しかも錆びてそろそろ寿命と言った感じ。
エギゾーストパイプは長~いほぼ真直ぐな1本物です。
エギゾースマフラー(サイレンサー)は上のエギゾーストパイプと溶接されてしまっています。
オリジナルはクランプで締め付けます。
しかも、エギゾーストパイプやマフラーのボディへの取付けはパーツカタログとは異なっていました。
で、エギゾーストシステムを降ろしました。
と言う事で、マフラー関係は全面的にリニューアルする必要があります。
しかし、1964年型で、三角窓無しボディ,1098ccエンジン用(GAN-2型車)エギゾースト部品はイギリスにも日本国内にも見つかりません。
で、リアーサスペンションを降ろした時の為のメンテ用部品数点を購入した国内の部品屋
「ガレージまるいち」さんに
「GAN-2型車のエギゾース全般を探しています。 中古でもいいのでありませんか?」
と投げかけた所
「GAN-2は生廃されていて入手は難しい。 しかし排気管径をボア―アップしたGAN-3用のエギゾーストマニホールド(部番12G420)なら1個在庫しています!」
「エギゾーストパイプやマフラーもGAN-3で用意すれば問題なく組付けられます」
との事でした。
「ガレージまるいち」さんのホームページ
https://garage-maruichi.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=1702860&sort=n
で、三角窓付きボディの1098ccエンジン用(GAN-3)を組み付けるしかない様です。
国内の部品屋さんからGAN-3用の鋳物エギゾーストマニホールドを購入し、ステンレス製エギゾーストパイプやマフラーを購入する方向でイギリスの会社に確認を進めています。
(鉄製パイプだと錆による寿命が短く、今回の様に部品入手に困らない様に高価ではあるが錆び難いステンレスを購入する事に!)
もうちょっとで、今回のお悩みは解決するかも!!!
国内の部品屋「ガレージまるいち」さんの情報が大きく前進する助けになりました。
本当に有難う御座いました。
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