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お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ, その5 椅子の組立て [ EーType シート(いす)]

 
 雑誌の記事をきっかけに書く事になった 「お裁縫で内装をリフレッシュ」 の5回目。 これで今回の特集のお裁縫は終了です。
下写真は椅子の 「お裁縫を完了」し、椅子本体のメンテナンスも完了して車に組付けた所です。

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 前回 その4でも書きました様に Eタイプの椅子は全体的に劣化しており、再使用は無理と判断し、イギリスから椅子本体のフレーム以外の部品を購入しました。
何と言ってもジャガーは50年以上たった非常に古い車でもほとんどの部品が手に入る事がクラシックカーファンにはたまらない魅力です。

左はレストア前のシート本体 右はクッション部分を裏から見た所
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購入した新しい部品
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 椅子本体のフレーム部分は錆びている物の再使用可能で、下左写真の様に完全に錆を取り、下右写真の様に塗装をし、更に、革の表皮を張る為の木材を市販のポップリベットで取付けました。

 錆取りには、私はサンダーやサンドブララストを使います。 サンドブラストは細かい部分も綺麗に錆を取る事が出来ます。 尚、薬品での錆取りは溶接部分等に薬品が侵入し、個人ではなかなか薬品を綺麗に洗浄出来ず、残った薬品で腐食が進行したりしますので、あまりお勧めできません。

 塗装は私はカチオン塗装をしましたが、内装部品ですので市販のスプレー塗装を2・3度塗りでもよいかと思います。 革の表皮を貼る方法は車によって異なりますので単に参考迄。

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 で、オリジナル仕様と思われるレストア前の組立てをまねて、背面等に市販のスプレー糊でフエルトシートを貼り、本体に貼った木材にステープルで革の表皮を貼ります。 表皮を貼る時は左右のバランスやシワがよらない様に気を使いながら貼ります。
尚、スチームをかけてシワを取る方法や天日干しでシワを取る方法もあるそうですが、スチームの蒸気が革に浸透せず私は上手くいきませんでした。

bloggP2030272.jpg2015-4 blogP2150301.jpgbloggP2150299.jpg



 クッションのフレームはほぼ全ての部品を購入し、下の様に組立てました。
中央の黒い部品は鉄製で、周りの部品は木の合板で、鉄板との組付けはオリジナルは釘でしたが、私はステンレスのビスに。 これからも錆や強度に対し長持ちして欲しいので。
又、クッション下のゴムは従来品に比べ1.5倍位に増やしました。

blogP1050232.jpg

 クッションに表皮をかぶせて、
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 表皮のシワの具合などを見ながら、ステープルで貼り付けます。

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 クッション同様小さなシートバックも革を縫製し、新しい木材のベースに貼り、完了。

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 全ての部品が完了した所で、椅子を仮組して出来具合を確認。 納得出来る出来具合ではありませんが、自分の実力も考えるとこんなもんかと!

 で、車に組付けます。 
Eタイプの3.8リットル車の組付けは、シートクッションを外した状態で椅子のスライドレールにナット4個で締付け、クッションを手で押し込むだけです。

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 一番上の写真の様に、車へ組付けて全てが終了です。
 長々とたった椅子1つの為にお付き合い頂きありがとうございます。
 1人でも 「ほんじゃ おれもやってみるか!」  と言う方がおられると非常に嬉しいのですが。
 


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お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ, その4 裁断と縫製 [ EーType シート(いす)]

 雑誌の記事をきっかけに書く事になった 「お裁縫で内装をリフレッシュ」 の4回目です。

今回は、古い椅子から型紙を作り、革から適切な部分を裁断し、縫う位置を決めて縫製します。


 で、お裁縫をすると、左の椅子が右の様に変身させる事が出来ます。
ただ私の場合、変身には2・3ヶ月かかり、時間のかかり過ぎがプロとの大きな違いでしょう。

kinenP9190274.jpg 2015-5 blogP2150306.jpg


 で、どう変身させたかと言うと、椅子のクッションを例に、

まず、古いシートの表皮を剝し傷み具合を点検。 下写真の様に劣化が激しく再使用不可でした。

blogPC070192.JPG


 と言う事で、下左写真の様に新しいクッションを購入。
 で、どうクッションの表皮を作るかの方向性を下右写真の様に決めました。

blogPC080219.jpgbblogPB250197.jpg


 新しいクッションをベースに型紙を作ります。
と書いた物のクッションの型紙を作っているところの写真が無く、椅子本体の写真で。

 型紙を作りたい所にビニールシートを出来る限りシワがよらない様に工夫しながらはります。
 縫う位置が決められていない場合は、型紙をあてながらシワがよらない様に、型紙を切ったり追加したりして、縫う位置を決めて型紙を作っていきます。 

 Eタイプの時はオリジナルと同じ様に作る為縫う位置は決まっています。 が、出来る限りシワが寄らない様に部分的に大き目にしてゆとりを持たせたり、小さめにして張る様にしたりと微調整をしながら型紙を作っていきました。
 しかし、Eタイプの椅子本体部分は、どうしても中央部の上の方にシワが出来てしまい ”まァ~ 良いか”。 その結果完成した椅子には、一番上の右写真の様にシワが出来てしまいました。

blogkinenP2020268.jpg


 で、前回記事の大きな革に型紙のビニールシートを当て裁断します。
 一枚の革からの裁断は、前回記事の革の質や傷・シワ等を見ながら適切な位置から取ります。
シートクッションは最も力がかかり、摩耗や汚れもします。 従って1枚の革の中で一番丈夫で見てくれの良い所を選びました。
 裁断は、縫い代や余裕を見て実際の型紙より30mm位大きく切り、又、縫う位置は型紙外周を基準にして、革の質を見ながら革を折り返して表を出した時の曲げ代やしっかりと縫い糸を締めた時の縮み代等を考慮して、型紙より3~6・7mm大きく取ります。 この大きく取る量は経験によるカンです。

PC080183のコピー.jpg


 裁断した革に縫う位置の線を上写真の様にけがき、縫う糸を通す針穴の位置もケガキ、針穴を開けておきます。
縫う針穴の間隔が狭いと工数がかかり、広くすると見てくれが悪く、私は通常5mm間隔で縫う様にし、小さい物は3~4mmにトランクのフロアーマットは6mmにしてみました。
トランクフロアーマットの記事 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2011-11-03

 革の縫い方(糸の通し方)は下記の様にしています。
革の縫い方5593509[1]-1.jpg


 で、下写真の様に表皮の皮をもり上げる為に、
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 下写真の様にウレタンの下の裏地を少し丈夫な物にし、針穴のピッチを表皮より狭くし、表皮を寄せる様にして盛り上げていきます。
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 下写真はクッション上面とクッションの側面を縫っているところで、糸を通す位置に予め穴を開けておき、縫いあげていきます。 クッションの場合、パイプの無い所は裏地を含めて3枚重ね、パイプのある場所は5枚も重ねて縫います。

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 縫いあがったクッションの表皮を裏側から見てみるとこんなです。
blogP1160261.jpg

次回は椅子の組立てです。



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お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ, その3 [ EーType シート(いす)]

 
 雑誌の記事をきっかけに書く事になった 「お裁縫で内装をリフレッシュ」 の3回目です。

 今回は革についてです。
 かわは動物等から取ったままでは生の状態で、腐ったり乾燥して硬くなったりと変質してしまいます。 そこで生のかわを薬品に浸けて、安定したかわに加工する作業を「なめし」と言います。
 で、かわは、なめして無い物を 「皮」 と言い、皮をカバンや靴,車の内装等に使える様に「なめし加工」した物を 「革」 と言うのだそうです。

 下写真左は、アメリカに住んでいた時にレストアした ダットサン フェアレディ(SRL311)の椅子を「Bill Hirsch」 さんから購入した革で製作した物です。 
写真右はレストア前にフェアレディに付いていた椅子の表皮です。 ビニールレザーのオリジナルで、ボロボロでした!
Bill Hirschさんのホームページ  http://www.hirschauto.com/

blog seet restor 3(1996~8).jpg


 フェアレディに使用した革がいい感じでしたので、ジャガー Eタイプ用にも「Bill Hirsch」 さんからアメリカのベンツに供給していた革を購入しました。
(ベンツ用の質は程々でしたが、上のフェアレディ用に購入した革の方がはるかに良い物でした。)
 残念ながら私は日本国内で革を購入した事はなく、何処が良いとか具体的な情報提供は出来ません。 ただ、 「原皮」等でネット検索すると幾つかの会社がリストアップされますので購入は可能と思います。
 尚、日本国内から 「Bill Hirsch」 さんへの注文も可能だと思いますが、革を裁断して少量購入と言うのは無理だと思います。

 下写真は購入した革の1枚(牛1頭分)で、「Bill Hirsch」さんの表示では2.4mX2.4m(60.75平方フィート)の大きさで、約10年前に約300ドル、当時の円に直すと33,000円位だった。 現在の価格は多少値上げされている様です。 こげ茶の細長い棒が2mです。
Bill Hirschさんのベンツ用革のページ
   http://www.hirschauto.com/Mercedes-Benz-Leather/products/72/

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 革は生き物から取った物ですので、一頭分の中でも場所によって性質が大きく異なります。
下記は 「美津和タイガー株式会社」 さんの 「野球博物館」 に載っていたピクチャーに私なりの追記をさせて頂きました。
 野球用品の 美津和タイガー株式会社の通販のページ
        http://www.mitsuwa-tiger.com/tigernet/catalog.html
 野球博物館のページ  http://www.mitsuwa-tiger.com/museum.html


 小さめの黒字が野球のグローブに使う位置を表しています。 緑と黄色が私の追記です。

 緑字の部分が ”牛の背中” 部分で、硬めで腰があり強度も強い為に椅子の着座部分や背もたれ部分等強度の必要な部分や摩耗する部分等に使いました。

 黄色丸の部分は ”牛のわき腹の部分” で、 柔らかめである程度腰もある為、椅子の裏面(シートバック)や内装の手に触れる部分,見てくれの必要な部分に使用しました。

 その他の外周部分は何より腰が無く、引張ると簡単に伸びてしまったりで、見えない部分や力のかからない部分に使用。 とは言え車の内装ではこの様な部分は少なく大半が廃却です。

blog g_kawa[1].jpg


 又、人は転んでの擦り傷や虫に刺されてのひっかき傷,料理中に誤って手を切ってしまったり、と怪我をします。 当然傷痕の皮膚は正常とは異なった見てくれになってしまいます。
 牛も同様で、当然の事ですが、革にした後にも傷痕が下写真の様に残っています。 しかも傷痕は場所を選びません。

blogDSCN5950.jpg blogDSCN5945.jpg


 上左の傷痕は、部品の製作完了後に発見した物で、何と部品のド真ん中でした。 椅子等では多分廃却,再度製作でしょう。 幸いカーペットに相当する部品でしたのでそのまま使っています。 
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 そんなこんなで、革は、牛の腹に相当する外周部分や傷,シワ等、又裁断時の無駄等もあり、今回のEタイプでは50~60%位が有効活用出来、使えない部分や端材が4・50%も発生しました。

 次回は縫製作業(お裁縫)です。



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お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ, その2 [ EーType シート(いす)]

 
 雑誌の記事をきっかけに書く事になった 「お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ」 その2です。

 今回はジャガー Eタイプのシート(椅子)を縫製した時に使用した道具や材料についてです。
尚、私はあくまでも素人の車趣味の一環として革の内装製作を行っていますので、街の内装屋さんやプロの内装屋さんとは異なる所が多いのかも???!!!

 又、革そのものについてはアメリカのベンツに革を供給している 「Bill Hirsch」 と言う会社から購入いたしました。 革については今回は私の購入先のみを紹介し、次回、革の性質や使い方等も含めて紹介したいと思います。


私の作ったジャガー Eタイプの本革シート(椅子)です。
blogPC240655.jpg

400P3110330.jpgblogP3110324.jpg


 Eタイプのシートをはじめ私の内装は全て本革で、ミシンを使わず手縫いで仕上げました。

 シートを本革にしている理由は、30年以上前から本革の車に乗ってみたく、実際に乗ってみると本革のしっとりとした感触が何とも言えないいい感じだったので! 単に憧れだっただけ!?

 ただ本革は、柔らかい物を使うとは言え、とても家庭用ミシンではパワー不足で縫いきれません。 又、ミシンで縫っている最中にちょっとでも縫う位置がずれたり曲がったりした時は穴が開いてしまい修正も再使用も出来ません。  従って私は時間がかかってもコツコツと手縫いで仕上げています。



 そこで、まず私の使用している 「手縫いの道具」 を紹介します。

** 縫い針 **
 縫い針は 「クローバー株式会社」 さんの3本セットの針を使用しています。
針の先端は右下写真の様に3角形に研がれ、革に楽にささり、楽に抜ける様になっています。
又購入は大きなDIY店や手芸,革細工店等で販売されていると思います。 私の場合は近くの店に置いて無くクローバー社さんに直接電話し、通販させていただきました。
  クローバーさんのホームページ   http://www.clover.co.jp/

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** 糸 **
 糸は、「株式会社 鈴富」 さんに電話で相談し、色見本や糸の太さの見本を送って頂き、その中から下写真の物を購入しました。
 鈴富さんの話では某自動車会社で使っている革用の糸でグンゼのポリエステルとの事。 私はその中から太めの5号糸を購入。
 革を手縫いしていくと下記のワックスを使っても革と糸が擦れて、だんだんと糸が細くなってしまう為、予め太めを選びました。 又、ある程度糸が太い程見てくれが良い様に思えて。
  株式会社 鈴富 さんのホームページ http://www.suzutomi.jp/5kaisya.html
  鈴富さんの通販サイト           http://www.rakuten.ne.jp/gold/itotsuhan/

鈴富さんの糸と糸に貼ってあったラベル
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 下写真はアメリカで購入した手縫い用糸ですが糸のよりがほとんど入っていませんでした。
(本革の場合、縫い目や糸のより等が見てくれ、しいて言えばデザインの1つとして、見てくれの善し悪しを決める重要な要素だと思います。)

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** ワックス(ロー) **
 ワックスは革を縫う場合に糸と革の滑りを良くする為に糸に塗るものです。 
ワックスの材質等細かい事は分りませんが、革細工の用品屋さんや刺しゅう用品屋さんで販売されています。 私の使っている物は「東急ハンズ」で購入しました。

** ギンペン **
 革の裁断位置や縫う位置を革に書く為のペンです。
革に油性や水性インクの使ったペンや筆で書くと、革の裏面に書いても後々革の表面ににじみ出て来てシミ状になってしまいます。 革細工の用品屋さんや刺しゅう用品屋さん等で販売されている専用のペンが良いかと思います。
 はるか前に東急ハンズで購入した「ギンペン」はドイツ製で、書いた後一般の消しゴムで消えました。 しかし、20年位前に購入した物(下写真)は外観は全く同じ物のドイツ製の表示が無く、消しゴムで消す事も出来ません。 勿論価格も安くなっていました。 多分ドイツ製の性能の分らない担当者が外観が同じで安いからといってイミティーションに変更したのでしょう。 おかげで今もって書いた後簡単に消す方法を模索中です。
 

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 革そのものについては、アメリカにいた時にアメリカの Bill Hirsch と言う ベンツに革を供給している会社から購入した物で、残念ながら日本国内での革の購入はどうすればよいか具体的な情報提供は出来ません。
 尚、アメリカでベンツ用のライトグレイの革を購入し、Eタイプの内装用に使っていましたが量が不足して来たので、日本からBill Hirschに追加の発注をした所、私の手持ち品とBill Hirschの在庫品との色合い確認等の為、私の革のサンプルを送付,確認を行ったうえで牛2頭分の購入が出来ました。
多分今も、日本から Bill Hirschさんへの発注購入が可能かと思います。
Bill Hirschさんのホームページ  http://www.hirschauto.com/
Bill Hirschさんのベンツ用革のページ
   http://www.hirschauto.com/Mercedes-Benz-Leather/products/72/




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お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ, その1 [ EーType シート(いす)]

 
 先日、屋根裏にしまってあった古い雑誌を整理して古本屋さんに持って行きました。

 「自治会のリサイクル」に出そうかとも思ったのですが、リサイクルでは雑誌の記事に関係なく紙の原料として扱われます。
 しかし、20年以上も前の雑誌が多数あり、なんとなくこのまま単なる紙になってしまうのは惜しい気がして、古本屋さんでどう扱われるかは分りませんが、取り合えず本として私の手から手放そうと思い古本屋さんに持って行ったしだいです。

 その雑誌を整理していた中に 「お裁縫で内装をリフレッシュ」 と言う記事を見つけました。

oldtimer-内装_edited-1.jpg


 記事の内容は、新たに購入した生地をミシンで縫ってシート(椅子)の表皮を作り、傷んだシートの表皮と交換する物でした。
 内装は、車に乗ろうとする時から乗っている間中 常に目にしている所で、私も重要視している所です。 外観がどんなに綺麗でもシートが汚れたり切れていたり、メーター回りが汚れ壊れたりしていると 「見てくれだけなんだ」 と思われてしまうし、なんとなく運転も雑になってしまいます。


 で今回、何回かに分けて私なりの 「お裁縫で内装のリフレッシュ」 を紹介してみようと思います。


 私は内装のプロでも車の内装屋さんでもありません。
 従って、私の手掛けた車は、自分の車3台だけで、まずは完成した3台の内装を紹介します。
(以前はブログをする事や記録をきちんと写真で残そうと思っていませんでしたので充分な写真が無い事はご容赦を。)


シルビアRSX  S12,
フロントシートはオリジナルに戻してあり、赤い部分は全て本革です。 
blogPA030982.JPG
リアーシートやボディサイドトリムは全て本革です。
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オリジナルの内装(シルビアのカタログから)
bloggazelle_07l[1].jpg


フェアレディ SR311, オリジナルの内装は全てビニールレザーです。
私のSR311はフロアー以外は全て本革で、フロントシートは縫い方(デザイン)もオリジナルと異なります。
又、コンソールボックスのメーターは後付けです。
blog67.jpg

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ジャガー Eタイプ
Eタイプのオリジナルはシリーズによっても異なりますが、シートとコンソールリッドが本革で他はビニールレザーです。
私はメーターのフードとフロアーカーペット以外は全て本革で縫いあげました。

ablogP9200898.jpg

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で、次回はシート(椅子)の縫製等についてレポートします。


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ジャガー E タイプ, シートスライドレールのメンテと取付け [ EーType シート(いす)]

 
 
 
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     ジャガー E タイプ 1964年型3.8L クーペの 
           レストアは完了しました。


[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]



 で、レストア完了宣言の前に行った作業を紹介します。
 
 先日、初めて車庫から出した時に、胴長短足の私にはクラッチを奥まで踏み込む事が出来ませんでした。 しかもその後トランスミッションの不具合もあり、シートやコンソールボックスを外すはめに。

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 当然、ここ迄分解したのですから、シートスライドの量を前の方に増やす事に。
で、購入した部品を修正する事も考えたが、従来付いていたシートスライドレール(多分新車時からの物?)をメンテして使用する事に。 従来品にした最大の理由はレールの中のローラーが幅広でシートのガタつき防止のゴムリングが付いている事でした。

 以前購入し組付けていたレールは、従来品に比べ下写真の寸法が3mm程長く、ボディのフレームにあたり一番前のノッチに入らなかった。 
 背の低い私でも、今迄に乗った車で足が届かなかった事は無かった。
で、シートを仮付けし、簡単にブレーキとクラッチのペダルをチェック。
 ”まァ~良いだろう” と軽く判断。 これが甘かった。
今回、普段運転をする靴に履き替え、いざ運転となったら足がとどかなかったというわけ。

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 で、汚れ放題、錆放題、固着したレールを簡単に清掃し、車に組付けた所、ボディのフレームとの隙が約1mmの所で一番前のノッチに入り、更にシートを組付け運転トライアルの結果でも充分にクラッチを踏みこむ事が出来ました。

 と言う事で、レールの突起状のストッパーをハンマーでつぶし、分解、本格的に清掃し、丸坊主になったシートを取付けるボルトを全て交換溶接し、既にしまいこんでしまったサンドブラスターを引張り出して錆を取りました。

汚れ放題の車に付いていたオリジナルらしきレール
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分解したオリジナルらしきレール
(レールを分解してみると、悔しい事に摩耗はシートを一番後ろに下げた状態の所だけ。 私は足が届かず苦労しているのに!!!)
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サンドブラストもし、全て綺麗になったレール部品。 この状態でカチオン塗装をする事に。
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 下写真は、塗装を完了、組立て、車に取り付けたシートスライドのレール
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 メンテを完了し、シートを付けて、シートを一番前の位置に調整して運転してみるとちょうどいい感じで クラッチとブレーキを踏む事が出来ました。
アクセルペダルの右側はボディとの隙が狭く違和感がありますが、これは車の設計上の事で、私が車に合わせ慣れるしかない。

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 ドアーも小さく、頭をしっかり下げないと乗る事すらできない車。

 前がベラボーに長く、何処が車の先端なのか全く分らない。

 何はともあれ、早く車検を取って、ナンバーを付け、走って慣れる事。

 素人の私のレストアで車検が通るのかなァ~~~~~????????
                              不安がいっぱい

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 皆さんの応援のおかげでやっとここまで来ました。 公道を走れる様になる迄にはもう少し。 頑張ります。 


 
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ジャガー E タイプ, シートベルトの取付け [ EーType シート(いす)]

 
 ジャガー E タイプは完成に向かって少しずつ歩んでいます。
今迄は、ただただ ”この部品をきちんと仕上げ、車に組付けよう” だったのですが、今は ”これをするとまた一歩 E タイプらしくなる” との実感がわく様になりました。 まだまだ山場はありますが!

で、今回はシートベルトの取り付け。


 下写真が完成状態です。
イギリスにグレイの2点式シートベルトを発注したのですが、シートの色とほぼ同じ色で ”良かったァ~” と言った所。

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 シートベルトのアンカー部分はアイボルトを使ってベルトを取り付けます。

内側アンカー                            外側(ドアー側)アンカー
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 従来この車についていたシートベルトは、下写真の様に3点式,オートリトラクター付き,衝撃検知はイナーシャータイプでした。 後付けの物ですが、旧車としては高級な仕様です。
 で、この従来品を、オリジナル車と同じ様に取付けるには幾つか問題がありましたが、最大の問題は下写真の中間アンカーの金具が大き過ぎオリジナルの位置には組付きません。
この為前オーナーは、オリジナル位置に中間アンカーを取付けられなかったんでしょう。

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 それにしても今、レストア前の写真を見ると汚いスクラップの車だった。 娘達が ”粗大ごみ” と言っていたのもうなずけます。 下写真が現状です。 
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 で、3点式シートベルトを探したのですが ”また使えない物を買ってしまっては” との不安が先に立ち、 ”まァ~これでいいや” と2点式のベルトになってしまいました。
 日常の車は3点式の為、車を乗ってみて違和感や不安がある様だったらもう一度3点式を探そう。 その頃には国内の多くのE タイプも見て参考になるだろうし。

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バックルにはジャガーのマスコットも付いています。 ちょっと小さいけど。
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 E タイプのかたちも見えてきました。 下の親ガメの様に多くの方が支えてくださって、やっと上の子亀は目標に近ずいてきました。 有難うございます。 クリックし、もう少し続けて応援をお願いします。 
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ジャガー E タイプ に本革手縫いのシートが付きました。 [ EーType シート(いす)]

 
 やっとここまで来ましよォ~~~~~~~~~~

 ジャガー E タイプ 1964年型に 本革を一針一針手で縫ったシートが付きました。

 我ながら、随分ねばりました。 6年ぶりぐらいの椅子復活です。


 で、組付け終わった状況は、

blogPC240655.jpg


 組付けの経過は

 まず、床にマットとカーペットを貼りました。
 例のアメリカのカーペット屋に この場所のカーペットがあるか?無ければ作れるか? を問い合わせたが無しのつぶて。 返事のないのが一番困る。 商売をする上でも最も避ける事ではないでしょうか!
やむなくクロスメンバー用に付いていたカーペットの形状を合わせカットし、縁取りを縫いつけて、下写真の様に見る部分にのみ貼り付けました。

 続いて、シートレールをフロアーに直接ネジ止めしました。
従来のシートレールはひどい錆と椅子を締付けるネジが丸坊主の為新しいのを買いました。

PC130616.JPG


 続いて、シート本体の皮の合わせを間違えていた部分を修正して、椅子の幅を約10mm位小さくし、やっとドライバー側のシートを組付けました。 それでもシートとコンソールやボディシルとの隙はありません。

blogPC190619.jpg
bloggPC190624.jpg


 同じ様に右側の床にカーペットを貼り、シートレールはフロアーに直接締付けます。
 椅子の取付けは、下写真の様にシートクッションを外し、シートレールに組付けます。
シートクッションは上から押し込むだけで、ネジ等の固定はありません。

blogPC190633.jpg

 で、完成した状況を後ろから見ると、

blogPC220641.jpg

シート本体製作の記事は
   http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-02-21
   http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/archive/20100204
   http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/archive/20100218
バック製作の記事は
   http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-01-21
クッション製作の記事は
   http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-01-25
   http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-01-28



 で、すわってみました。

 1回目は、座りごごち すこぶるわるし!  まるで球の上に座っている様な感じ!
そして、ドライビングポジションもすこぶる悪し! 真直ぐ座ったつもりが左側を向いている様な感じ。
左ハンドルのアメリカ仕様だから左のセンターライン方向を向くのかも。

 翌日、2回目に座ってみるといくらかいい感じに。

 多分、日ごとになじんで違和感が無くなり、この違和感が ”独特のいい感じ” になるのかも。



 で、内装は当面ここ迄として、当分の間、ブレーキやエンジン等のやり残したこまごました部分を仕上げていきます。 時間をかける割には目に見える成果は少なく、これが一番大変かも。


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ジャガー E タイプ, 2個目のフロントシートメンテ [ EーType シート(いす)]

 
 久しぶりの E タイプの記事になります。

 2月21日に最初のシートの完成記事を書きましたが、それから3週間。
 やっとの事2個目が完成しました。

blogP3110333.jpg

 シートに座っているのは将来のオーナーだそうです。 11月に生まれた初孫です。
 いい年をした爺さんが3週間もかけてシート1つをやっと縫う様な事でいいのかなァ~~~???

blogDSCN1184.jpg

で、前回上手くいかなかった上部のシワは縫う位置を下写真の様に少し狭くしてみましたが、効果はありませんでした。

P3060317 本体縫い目.JPGP3110326.JPG


 又、黄色い矢印の部分のシワも材料取りの段階からL字型の角度を変えてみましたが、下写真の様にむしろシワが深くなった様です。 販売されているEタイプの中にはシワを避ける為、シワの部分付近で縫製されている車もある様です。
 尚、前回間違えてシートクッションの前から来る皮とシートバックの皮の合わせ目(黄緑の矢印部)は正規の状態で組んで見ました。 やはり正規の状態の方が綺麗に仕上がる様です。

blogP3110329.jpg

 と言う事で、全体的には1個目のシートと同じ様な出来具合となってしまいました。
 やっぱり私の実力はこんなもんでしょう。
 ただ、このシートの理想とする姿やプロの目から見ると問題点は多いのでしょうが、全体としては Eタイプの基本通りの縫い方で、程々上手くいったと思っています。

blogP3110331.jpg

 

 
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ジャガー E タイプ シートの組立て [ EーType シート(いす)]

 
 冬季オリンピックは、選手たちの頑張りで前回より多くメダルを取っている。
しかし、ふと気付いてみると、韓国がメダルを9個も取っている。 しかも金を4個も!!!

 大雑把にいえば韓国は北海道ほどの面積と日本の半分の人口で3倍以上のメダル!
この差は何だろう と考えさせられる。 サッカーの岡田ジャパンも大敗だったし。

 自動車生産も2007年の実績では 日本 約1160万台に対し 韓国409万台と人口比等も考えると日本に肩を並べつつある。 日本国内には韓国車が少なく実感がわかないが、アメリカでは韓国車が闊歩している。
更にはオーンゴールの様なトヨタのリコール騒動。 アメリカでの韓国車はますます勢いづくだろう!!!

小さな隣の国の足音を聴き逃さない様にしなければならないだろう。
 


 などと大きな事を書いてみたが、私自身はチマチマとお裁縫。

 今回、シート一脚分の表皮を ”ただただ根気” だけで縫いあげ、組立ててみた。
その座り心地は、硬めのしっかりしたシートに仕上がった。 しかし、体の小さい私には横方向のホールドが弱い様に思う。 家族の評判は好評だった。

 下が完成したシートです。
blogP2150306.jpg



で、表皮を貼ったシートの構成部品は
本体
blogP2150304のコピー.jpg
 クッション                          バック
blogP1160266.jpgblogPC210183.jpg

シートの組立ては、
 まず、本体のA穴にバック上部のブラケットをはめ込み、B木材にバックの合板をビス止め(本来はステープル止めらしい)、Cの合板にバックの表皮をステープル止めします。
次いで、シート本体の中央にクッションを押し込み完成。

シート本体製作の記事は
http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/archive/20100204
http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/archive/20100218
バック製作の記事は
http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-01-21
クッション製作の記事は
http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-01-25
http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-01-28



 完成したシートを、車の中をのぞく様な位置から見るとこんな感じ
blogP2150311.jpg

 で、背面は
blogP2150309.jpg


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ジャガー Eタイプ シート本体のメンテ その2 [ EーType シート(いす)]

 
 自宅でメジロ等に餌をやり、バードウオッチング。 我が家の周りではほとんどいないのですが、思った以上に多くの方がやっている様ですね。 じっくり見てみますと、野鳥は本当に綺麗な色をしています。



 所で今回は、シート本体への皮貼りをしました。
 下が完成した状態です。 シワが多くちょっとがっかり。 でもこの位が私の実力でしょう。

blogP2150304.jpgblogP2150300.jpg


 2月4日のブログの様にシート本体から型紙を取り、この型紙を元に皮を全周30mm程大きく裁断し、縫製は上半分だけ型紙より8mm大きく縫い、シート本体に仮ずけしてみました。
結果は下写真の様にシートの背面が大きすぎブカブカでした。

blogP2100282.jpg


 と言う事で、シート背面は全周を4mm小さくし、前面は型紙と同サイズに変更し、シート外周を4日間かけ一気に縫い直しました。
 一気にと言うとカッコが良いのですが、1.8mも縫うので、最後は根気が続かず、自分の中で ”やれオリンピックだ” ”コーヒーブレークだ” と理屈を付けては休み、休み時間の合間に縫う様な感じになってしまいました。


 で、縫いあがり、シート本体に組付けてみたのが最初の写真です。
 下の写真の様に、大きなシワが残ってしまいました。

 又、なんと縫製した背面側と前の細い部分の皮の合わせを逆にしてしまいました。 本来は前の細い部分を上にかぶせる様に組付けるのでした。
 今は どうしょう! どうしよう!! の心境です。
多分、前側を剥がし、作り直しでしょうが、もう一脚作った時に正しく組付けてから修整する事にします。


blogP2150302.jpg 



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ジャガー E タイプ シート本体のメンテ [ EーType シート(いす)]

 
 シートクッションに引き続き、シート本体のメンテを行っており、今回はシートの表皮を貼る前迄です。
 (皮の縫製作業は2個目のクッションを行っており、シート本体の縫製は全く手つかず状態。)



 で、従来品の状態は、シートの表皮を剥がすと下の方に深い錆が出ていました。
原因はフロアーに穴が開いていた為に、雨の中を走行中にフロアーから室内に水が入り、カーペットが濡れ、その湿気でシートが錆たと思割れます。

 シートバックの黄色いウレタンは充分使える状態でした。 シートバックの背面には防音材などに使う綿くずをシート状にした材料を貼り、ポリシートが貼られています。

 blogPC120188.jpgblogPC120187.jpg

 で、錆取りですが、今回は面積が広い事もあり、全体を軽くサンダー掛けし、その後錆取りの薬品で錆を取りをました。 サンダーがけする事で深い錆が取れ、意外と簡単に薬品で綺麗になりました。
錆取りの薬品は平和バイオテクニカの物で、下記のページ参照願います。
      http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2009-09-25
blogP1190276.jpgblogP1190281.jpg

 次は塗装です。 本来はライトグリーンとブルーの中間色ですが、防錆力を考えカチオン塗装(黒)にしました。

 で、表皮を貼る準備として、イギリスから購入したシート用ウッドキットの合板をポップリベットで組付けました。 尚、購入したウッドキットでは不足している合板があり、近所のDIYで購入追加。
(本来は足割りリベットで合板を本体に組付け、この合板に表皮をステープルで貼るのですが、イギリスの部品販売会社では足割りリベットを取り扱っておらず、国内でも適当なリベットが見つからなかった。)

P1260271.JPGblogP2030269.jpg


 続いて、シート背面にフェルトを貼ります。 グレーのフェルトが良いと思っていましたが、残念ながら近くのDIYには無く、写真の様に真っ白な物になってしまいました。

blogP2030272.jpg



 ここで、皮を縫う為の型紙をビニールシートで作っておく事にしました。
普通はシートバックのクッションを貼ってからでしょうが、形状から考えてクッション無しの方が正確に型紙が出来るだろうと判断。
P2020272.JPGP2020270.JPG

で、クッションをセット(シート本体に接着はしない)し、型紙の出来具合を確認、一部修正をし、完了。
blogP2020268.jpg


 シート本体の背もたれ部分へのクッション貼り付けはそれほど難しい作業ではなく、皮が縫いあがってからの予定です。
 尚、クッションは購入したのですが(下写真の水色)、ヘリの形状が整えられておらず、私にも綺麗に形状出しする自信もない事と、幸い従来品が使用可である事から、従来品を使用する事にしました。

P1250268.JPG



それにしても縫う長さは1.8m。 一回の縫製で、しわなく貼れる自信もないし。

5年以上手がけている事だし、やってみるしかないね!


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ジャガー E タイプ,シートクッションの製作 (その2) [ EーType シート(いす)]

 
 前回に続きシートクッションの製作で、下写真の様に完成しました。

blogP1160266.jpg

 で、錆取りをしたシート本体にセットしてみるとどうかな?

 どうやらシート本体に皮を貼るときつくなるかも? ウレタンだから大丈夫かな?

blogP1190284.jpg



 素人の自己流ですが、下手な写真を多めに使って、どう作ったかをレポートします。

 まずは、プロはどう作っているかを参考にしたいと思い、私が何時も参考にしているアメリカのレストアメーカーのホームページから下の2つをピックアップし比較、縫い目の部分が立体的に見える黒いシートの様に作ろうと考えました。
アメリカのレストアメーカーのホームページ http://www.classicjaguar.com/cjw.html
1168es9[1].jpg120104hh3[1].jpg



 最初の作業は、シートクッションに皮の縫製作業の基準ととなる中心線を鉛筆で引きます。 
ずいぶん前にも書きましたが、皮やその周りの部品に油性マジックで書くと、長い年月でじわじわとマジックの色がしみだし、皮にシミが出来ます。
P1060230のコピー.jpg

 で、ビニールシートで型紙を作ります。 残念ながら写真を撮ってありません。

 この型紙を基準に皮を裁断し縫製位置を銀ペンでケガキします。
 又、皮の裏に貼るウレタンや裏地も型紙を基準に裁断し、縫製位置を鉛筆でケガキます。
 下写真の光沢のある部分が型紙替わりのビニールシートです。
PB250185.JPG
PB250189.JPGPB250190.JPG

 下写真は縫製途中の写真ですが、かどになる部分や皮を盛上げたい部分は縫うピッチを変えて材料余りや張りを作ります。 ピッチを変える量は皮の質や盛り上げ量等を考え、カンで決めます。
(皮の質は一枚一枚違うし、一枚の皮でも牛の腹の皮は柔らかく張りがなく、背中は硬くゴワゴワでなかなか伸び縮みしません。)
P1070241のコピー.jpg

 最初に出来あがったかどは、ピッチの差が大きすぎ、上面の皮が余りすぎシワが出来てしまいました。
で、上面のピッチを変え材料余りの量を半分にし、縫い直しました。
結果は完成写真で見てください。 マァーマァーかな。
P1100252.JPG

 又、縫製作業は裏から縫って、完成時は裏返しする為、皮のUターンの分だけ型紙より大きく、更には裏にウレタンを貼る為その分も大きく裁断し、縫って行きます。
 で、完成してみると、なんと下写真の様に側面の周長が長すぎユルユルになってしまいました。
 (縫製した結果小さいと作業のやり直しになるし、何より皮が無駄になる為、どうしても大きめに作ってしまいます。)
P1160256.JPG

 で、これらを何度か修整、部分的に縫い直しをして、やっと1つ完成。

出来た内面 一部余分な皮や裏地を切ってません。       クッションを前から見ると
blogP1160261.jpgblogP1160264.jpg

後ろから見ると                      裏面は プロは裏面も綺麗に仕上げる様です。
blogP1160262.jpgblogP1280280.jpg

シート本体にはめてみると   (シート本体は今後塗装し皮貼りをします。)
blogP1190282.jpg


 今回最もこだわった所は、最初にも書きました様に縫い目の所を立体的に見える様にする事です。
下写真の丸の所を盛り上げる為に15mmの間で6mmもピッチをつめ、又、硬めのウレタンを入れてみました。 結果は、写真の様にシワもほとんどなく、盛り上がりました。
一発で成功。 成功すると何よりのうれしい!!!
P1190283のコピー.jpg

 アップしてみるとこんなです。 
P1260276.JPG


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ジャガー E タイプ,シートクッションの製作 (その1) [ EーType シート(いす)]

 
 新たに購入した、フラッシャーランプ等を操作するコンビネーションランプスイッチが合わず、ダッシュボードの作業が止まっています。 私のE タイプは3.8リットル車の最終版ですが、どうやら4.2リットル車用部品を先行採用した様です。

 と言う事で、コンビネーションランプスイッチは解決しそうで、イギリスの出荷を待っています。



 で、やむなく、シート部品の製作やメンテを継続しています。

 今回は皮の縫製としては最も厄介なシートクッションの製作です。
blogP9190274.jpg

 分解してみると、予想以上の傷みで、ウレタンはヘタリ、汗で部分的に硬化し元の形はありません。
PC070192.JPG

 更にウレタンを外した所、クッションを支えるラバーバンドは劣化し張りがなく、麻製のクッションを支える布も劣化して簡単に破れます。 尚、ラバーバンドは釘2本で固定していました。
 更にベースとなる9mmの合板は接着剤の劣化で剥がれ、それによる強度低下で破損していました。
blogPC070195.jpg

 又、クッションは2分割に切断し、ベースとクッションの高さも合わせていませんでした。
blogPC070216.jpg


 と言う従来品の劣化具合を頭に入れ、新品を組み立てました。

 クッションのバンドはバンドを固定するプレートを製作し、ビスとの組合わせで組付ける事に。
 このゴムバンド、部品カタログには 「4mts」 とありましたので、4メーターと思い購入したのですが約1.8メーターしかなく、もう一脚分として追加発注しましたが、受注生産との事でいまだ手に入らず、2個目のシートクッションはどうなる事やら。
又、前側のクッション受けにはキャンバス地の厚手の布を使いました。
 
blogP1050232.jpg

 で、ウレタン製のクッションは、従来品と同様ほぼ中央部で2分割に切断し、リアー側には市販の硬めのウレタン2枚(各10mm)を追加しクッションの高さ調整をしました。。

blogP1060230.jpg


 で、今、コツコツとクッションの表皮を縫製しています。

 従って今回はここ迄とします。



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ジャガー E タイプ シートバックの製作 [ EーType シート(いす)]

 
 またまた、ダッシュボートの仕事が止まってしまったので、Eタイプのレストアはあっちをやったり こっちをやったりの風来坊になっています。



 で、今回はシートのメンテの中では簡単な物をと思いシートバックの製作です。

 シートバックは写真の位置につく物です。 
尚、オリジナルのシートの表皮は皮かビニールレザーですが、この車は布製です。
blogP9190274.jpg

 従来付いていたシートバックの表皮を剥がしてみると、非常に柔らかいウレタンだけでした。
 イギリスから新たに購入したシート用ウレタン3枚のコーナーをカッターナイフで面取りし、新たに購入した合板製のバックプレートに貼り付けます。
PC140192.JPGblogPC140188.jpgblogPC140197.jpg

 縫った皮を貼るに当たって、実際のシートと同じ状態にする為下の様なシート本体のサポート材と同じ形状の補助材を作り、下右の様にウレタンを貼ったバックプレートをビス止めしました。
blogPC140187.jpgblogPC200195.jpg



 縫いあがった皮の表皮を貼り、シートバックは下写真の様に出来あがりました。 

blogPC210183.jpg

 裏面です。 表皮は合板製バックプレートの裏面にステープル止めです。
 ジャガーのシートは、ステープルで止める為に多くの合板が使用されています。
この辺は馬車や家具の延長線として考えているのか? それとも技術の進歩がなかったのか?
PC210186のコピー.jpg


 で、2座クーペですので、同じ物をもう1つ作らなくっちゃ!
パイプを入れて縫うのは4枚の皮を重ねて縫う為、縫製速度 約5cm/時間。 大変なんだよね!


 カメラでの部品の再生は前回も書きました様に、部品を探してからですし、作業も仕事の合間を縫ってですので、気長にお待ちくださいね!


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