MG ミゼット,フロント右アクスルの分解,組み付け部分の清掃 [ MG ミジェット シャシー]
MG ミゼットのフロント左サスペンションでは、汚れと言うか泥のコーティングでかなり苦労しながらも清掃し、キングピンやホイールベアリングの調整をし、ほぼ満足のいくメンテナンスをする事が出来ました。
で、その経験を活かしながら右側のメンテナンスを進めています。
左側でレポートしました様に、まずは右サスペンション取付け周りを大雑把に清掃し、サスペンションを取り外します。
ラフな清掃では、まだスタブアクスル(ナックル スピンドル)の裏やブレーキのダストカバー等には泥が油で固められて固着しています。
で、フロント右サスペンションを取り外し、ボディ側のサスペンション取り付け部周りをシンナーとクレのブレークリーンで丁寧に清掃しました。
下写真の2つの黄色矢印の所がロアーリンクの取り付け部で、空色矢印の所がアッパースプリングシート部です。 又、上側の緑矢印部はリバウンドストッパーのラバーが付く所で、下緑の矢印部分がスプリングの中に入るバウンドストッパーの取付け部です。
(このバウンドストッパーとリバウンドストッパーは、ニュージーランドの検査会社のレポートにも「欠品しています」との報告がありました。)
次にレバー型のショックアブソーバーを取り外し、作動を確認(動かしてみただけ)し、清掃してシャシーブラックを塗っておきました。
写真の太いバーの部分がサスペンションのアッパーリンクの役目も担っています。
で、ショックアブソーバーを組付け、リバウンドストッパー,ロアーリンクを組付けました。
所で、昨年夏に新たに借りた家庭菜園の肥料の事や土壌改良の事等があり、
MG ミゼットはここで小休止!
家計菜園の土壌改良と言うのは、
新たに借りた畑は、はるか昔は灌漑用水に頼った「たんぼ」だったとの事。 その後灌漑用水が機能しなくなり畑になりました。 畑になってから借りた方が畑として使っていた物の「たんぼ」の土壌のままだった為、雨が降ると「べとべとの土に」なり、乾燥すると「硬~い土」になってしまいます。 で、隣りの畑を借りている方はせっせと落ち葉を投入したそうです。
私も同感で、せっせと落ち葉等を投入し、言ってみれば腐葉土風の土作りをしないと、野菜は根腐れや根詰まりによる生育不良になってしまいます。
と言っても今迄この状態で野菜を作っていた方もいたので、あまり神経質にならなくてもいいのかも。
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MG ミゼット,フロント左ブレーキキャリパーのメンテ・組付け [ MG ミジェット シャシー]
先日サームイ中、フロント左ブレーキのキャリパーを清掃・塗装してパッドを固定するリテイニングプレートを新品に交換し、サスペンションに組付けました。
キャリパーが車に付いていた時は"キャリパー(下写真緑矢印)の外面に泥のコーティング"がなされていました。
まず、ドライバー等でピストンを一番奥に押し込み、ワイヤーブラシで泥を落し、下写真左の様に外面のみサンドブラストをかけました。
その後、下右の様にシルバーのペイントをスプレーし、更にクリアーを厚めに塗ってみました。
勿論、ピストン部分や配管エアーブリーダー部分は布テープでカバーしました。
そして、パッドを組付け、リテイニングプレートと長いステンレスの割ピンでパッドを固定しました。 左側の茶色く錆びたプレートと割ピンは従来使われていた物です。
で、スタブアクスルに組付け、更にブレーキホースとホースのプロテクター(ブラケット ブレーキホース)を組付け取り合えずのフロント左ブレーキのメンテは終了です。
(多分、エンジンを降ろし、ブレーキパイプを完成させた時にはシリンダーのシール交換等オーバーホールをするのではないかと思います。)
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MG ミゼット フロント左サスペンションにコイルスプリング組み付け [ MG ミジェット シャシー]
先日、MG ミゼットの左側フロントハブの組付けに続いて、コイルスプリングを組付けました。
コイルスプリングはワイヤーブラシでゴシゴシこすり汚れと錆を取り、シンナーとクレのブレークリーンで洗い流し、シャシーブラックを塗装しました。
翌々日塗装も乾き、コイルスプリングの下にスプリングシートをセットして、ロワーリンクの中央の穴にスプリングを挿入し、下からジャッキをあてがいます。
ロワーリンク,スプリングシートとジャッキの受け皿が各々角度が異なる為、ジャッキをあげて行く途中でスプリングの歪んだタワミからはねる様に外れないか心配で、十分注意しながらジャッキをあげ、スプリングシート取付けのボルトとナットを締めしました。
で、ボルトは、ロアーアームとスプリングシートの角度の違いや穴位置セットの難しさを考え、在庫していた長い先トガリのボルト(下写真の黄色矢印)で仮締めしました。
仮締めとは言え4本のボルト・ナットを確実に締め付けておき、一本いっぽん短めの正規ボルトに交換、本締めをおこないました。
何とかスプリングの歪みによる外れやスプリングが飛ぶ要様な危険なトラブルもなく、正規に組み付ける事が出来ました。 良かった! 良かった! っと安堵です。
右もこういって欲しい!!!
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MG ミゼット,フロントアクスル左のハブの分解,組み立て [ MG ミジェット シャシー]
MG ミゼットのフロントサスペンション回りを清掃しようと点検してみたが、あまりにも汚れがひどく結局フロントサスペンションを外してしまいました。
サスペンションを外し懸命に清掃してみると、部品の錆が目立ち、又「どんな構造になっているのか?」「内部の部品は大丈夫だか?」ッとなり、終わりのない泥沼に入って行く。
私の悪い癖であり、悪い性格です!!
で、個々の部品迄心配し始めたらもう止まらず、まずはフロントハブの分解を始めました。
フロントハブは一般的には「2個のテーパーローラーベアリング」が使われていますが、この車は「2個のアンギュラー型ボールベアリングとスペーサーによる調整」で成り立っています。
まずハブキャップを外し、次に割ピン,ホイールベアリングナット,ワッシャーを外します。
次にスタブアクスル(ナックルスピンドル)からハブ&ブレーキローターを引き抜く様にして外します。 ハブとナックルスピンドルとの間もやはり泥が詰まっていました。
アウター(小さい方)とインナーベアリング(大きい方)をドライバーとハンマーで抜いてみました。 抜いている途中でベアリングのボールがバラバラになってしまいました。
(ボールは一杯あったのですが、写真はその一部です。)
ハブ本体の黄色矢印部の溝がベアリングを外す為の溝で、ここのベアリングにドライバーなどを充てると外し易い。 又、空色矢印の部品はスペーサーで、このスペーサーにシムを追加したりしてアウターベアリングとインナーベアリングのガタを調整します。
(一般的にフロントハブのベアリングがテーパーローラーベアリングの場合は、スペーサーやシムを使わずナットの締付け具合で調整を行います。 この車はアンギュラー型ボールベアリングの為スペーサーとシムで調整する様にしたのでしょう。)
この車のサービス部品は「アンギュラー型ボールベアリング」と「テーパーローラーベアリング」が設定されています。 私は迷う事なくテーパーローラー型ベアリングを購入。
下写真は購入したテーパーローラーのハブベアリングキットです。 オイルシールやナット迄入っていました。 何故か割ピンが2個入っています。
分解が終った所で、組み立ての準備です。
組み立てではテーパーローラーベアリングのアウターレースをハブと並行にスムースに圧入したく、以前ジャガーのレストア時に製作した「自作のプレス機?」を組み立て行う事に。
(たった2個のベアリングの圧入だからハンマーとドライバーでトントンと叩き入れた方が早いと思いますが、「ハブと並行に圧入」にこだわって見ました。)
ずいぶん長い間眠っていた自作プレス機の部品です。 今思うと「良くもまァ~ アングルをここ迄切り刻んで、穴だらけにしたもんだ」だと思います。
で、自作のプレス機を組立、ダルマジャッキをセットし、ハブとベアリングのアウターレースをセットし圧入開始です。
下写真は圧入し終わったインナーベアリングのアウターレースです。 同様にアウターベアリングも圧入しました。
下がテーパーローラーベアリングにした時の構成部品で、組み立て順序は写真のインナーベアリングを最初に組付け、次にグリースシールを一番奥に組付け、次いでテーパーローラーベアリング用スペーサー、スペーサーの順に右側に組付けて行きます。
ハブを車に組み付けるにあたってはハブベアリングのインナーとアウターベアリングの位置調整(ベアリングのガタやプレロード(予圧))が必要です。
で、ハブの一番奥に組み付けるグリースシールは組付けず、インナーベアリングとアウターベアリングに少しのグリースを付けてスムースに回る様にし、インナーベアリング、テーパーローラーベアリング用スペーサー、大きな本来のスペーサー、0.003インチ(実質0.09mm,0.05インチシムもある)のシム、内側にタブの付いたワッシャーをスタブアクスルに組み付け、ベアリングキットに付いていたナットを(MG マニュアル指定の)6.4kg・mで締付けます。
で、ナットを締め付けた後、何度かハブを回してベアリングをなじませてから下写真の様にハブベアリングのガタを確認しました。
結果、何とシム8枚(0.72mm)でやっとベアリングのガタ 0.11~0.12mmのが出ました。
シムを多めに購入したつもりが左側だけで使い切ってしまいます。 で、手物の0.39mmのステンレス板を使ってシムを作り、0.39mm+シム3枚(バリを取って0.07~0.08mm)で組み立て、ベアリングのガタ=”0”,プレロード=”0”で行く事にしました。
(尚、0.003インチのシムにはプレスバリがあり、バリ取りの結果0.07~0.08mm程度になりました。)
で、ベアリングとハブ内面にたっぷりグリースを付けて、ブレーキローターを組付け、ハブの一番奥にはグリースシールを圧入し、スタブアクスルに挿入、ハブベアリングナットを6.4kg・mで締付けた後、更にナットの締付け方向(10~20度分位締付け)で割ピン穴を合わせ、割ピンを組付けて完了です。
ハブベアリングの左にある黒い部品がグリースシールです。
で、ハブの組付け完了。 写真にはないが勿論ハブキャップも組付けました。
ブレーキローターの塗料はブレーキを組付ける時にアセトンでおとします。
ジャガー Eタイプの時のフロント ホイール ハブの組み立て
https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2008-07-24
https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2008-08-11
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エアーコンプレッサーの焼き付き [レストア共通事項・用具等]
昨年末にフロント サスペンション取付け周りの部品をサンドブラストしましたが、予定していた部品があと1個と言う所で、エアーコンプレッサーが止まってしまいました。
えッェ~~~ そんな~~~
と思いながらコンプレッサーを点検した所、床に油が流れており、その他外観上は異常なく、コンプレッサーのクランク内のオイルはほぼ ”0”に近く、焼き付いたかも!!!
(床に漏れたオイルはオイル量点検窓等から漏れた様で、焼き付きの原因になる程ではない。)
(この時は多分「顔は真っ青!」血の気が引いていたかも。 6月にニュージーランドからMGを送ってもらい、やっと半レストアが軌道に乗り始めた所で、エアーコンプレッサーが動かないとサンドブラストが出来なくなる! それは私のレストア中止を意味する。 しかも自分のメンテナンス不良で!!!!!)
で、コンプレッサーユニットからコンプレッサー部分を外し、
(黄色矢印はクランク内のオイル量点検窓,オイル量が "0" だった。)
シリンダーを外し点検すると下写真の右側のコンロッドが全く動きません。 右側のコンロッドが焼き付いている様です。(左側はスムースに動き異常なし)
写真は左のシリンダーのみを外した所です。
シリンダーを外し、更にコンロッドからピストンを外し、プーリー・クランク・コンロッドのサブアッセンブリーをプーリーのある方向に引き抜き点検した所、間違いなく上写真の右側シリンダーのコンロッドがクランクに焼き付いていました。
で、ゴムハンマーとドライバーやたがね、ベアリングプーラーを駆使し、焼き付いた黄色矢印のコンロッドの取り外しにかかりました。
焼き付いた部分をどう外すか試行錯誤し、15分位でコンロッドは回転方向に動き始め、軽くゴムハンマーで叩き右や左に回しながら少しずつクランクから青矢印方向に抜いて行きました。 水色矢印が焼き付いた軸部です。
(何と右コンロッド側のクランクはオープンエンドでした。 これでコンプレッサーが作動中にコンロッドがクランクから外れないんだね!)
根気よく頑張って、それ程傷めずやっと焼付いたコンロッドを外す事が出来ました。
良かったァ~!
焼き付きの度合から何とか再使用可能だろうと、コンロッドとクランクを綺麗に磨きました。
下写真では緑矢印が焼き付いた跡です。 尚、コンロッドの深い溝はオイル溝です。
で、焼き付いた部分を綺麗に磨き、必要もないのにここでピストンまで組み付け、クランク・コンロッド・ピストンの動きを確認。
再度ピストンを外し、プーリーからコンロッド迄のサブアッセンブリーをクランクケースに嵌め、再度ピストンを組付け、シリンダーを組付けて、
シリンダーのトップカバーを組付け、コンプレッサー部分が復活しました。
下写真はシリンダーのトップカバーを内側から見た所で、緑矢印のバルブがエアーの吸入、黄色矢印が排気(高圧側,コンプレッサーのタンク側)のワンウェイバルブです。
最後にエアーコンプレッサーユニットにコンプレッサー部分を組付けました。
が、まだ完了ではありません。
「コンプレッサーオイルを近くのDIYで購入、注入」して、試動し、異状なく「私が壊したエアーコンプレッサー」は復活,修理は完了しました。
で、コンプレッサーの修理をしたので、ついでにサンドブラストの砂もメンテしておこうと。
私の砂は不二製作所さんから購入したもので、確かフジランダムAの60番(砂粒の大きさ250~212μm)を購入した物です。
で、今回のサンドブラストで最後の頃には、部品から取れた錆や砂粒が砕け埃になって、ブラスト機内は埃が舞い視界が悪くなっていました。
下写真がサンドブラスト機です。 アメリカに居た時、確かシアーズで購入したと記憶しています。
サンドブラスト機の内部です。
ブラストのガンは購入した時の物で、ノズルは硬いスチールの様ですが噴射する砂で摩耗し20本目位です。 今在庫しているノズルが無くなったら国産のガンに替えようと思います。 グローブはアメリカで購入した物は劣化してしまい、日本でインターネットで購入し組付けました。
下写真の様にサンドブラスト機から回収した砂を、まず100番のふるいにかけ砂の砕けた小さい粒や取った錆の埃を分類し、次に30番のふるいで砂粒より大きいゴミを取り除きました。
ふるいは番数を指定して兄に金網を購入してもらい、私が枠を付けて製作した物です。
砂のメンテをしてみましたが錆取りの威力は落ちてきている様で、多分砂粒が砕け全体的に小さ目になっているのではないかと思います。 もう少し使ってみて更に錆取りの威力が落ちるようだったら又#60番位を購入しようかと思います。
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MG ミゼット,フロント サスペンション周辺部品のサンドブラストとカチオン塗装 [ MG ミジェット シャシー]
MG ミゼットのフロントア サスペンションを分解している中で、ロワー スプリング シートの錆が深めの様に思えたのでサンドブラストで錆を取り、カチオン塗装をする事にしました。
で、更に分解を進めるとディスクブレーキのダストカバーも所により深めの錆があり、サンドブラストし、カチオン塗装をしようと。
更にボディのフロントサスペンション取付け周りを塗装する為の洗浄を進めていくと、ラジエーターを取り付けていたL時形ブラケットやスプラッシュ プレート、更にはバンパー マウンティングを外して洗浄する事で、洗浄・塗装の範囲が大幅に広がり効果的な事が分かった。 で、外した部品は薬品(ワコーズのリムーバー)で塗装を剥し、サンドブラストで錆を落しました。
下左写真はエンジンルーム内で割合目立つ位置にあるスプラッシュプレート、この裏にL字形のラジエーター取付けブラケットが組み付いています。
下右の写真はバンパー マウンティングで、フレームの最前部に組付けられています。
下が今回サンドブラストをした結果です。
で、ジャガー Eタイプではさんざんお世話になったカチオン塗装屋さんに部品を持参し塗装をお願いしました。
「カチオン塗装は1970年代に普及した塗装方法で、最初に鉄表面にミクロン単位のリン酸皮膜を作り、その後どぶ付けで電着塗装し、無鉛塗料になってからは170℃位で焼付塗装する物で、最近の車が錆び難いのはこの塗装方法に因る所が大きい。
又、電着塗装ですので部品表面に古い塗料や錆・汚れがあると電気が流れず塗料が付着しません。」
で、塗装が完了した部品です。
バンパーマウンティングの錆が一番ひどく、錆を取り塗装をしたら部品表面が「あばた」になってしまいました。 しかし、最強の塗装をしたので今度は車が廃車になる迄錆びないでしょう。
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MG ミゼット,フロント左アクスルのロワーリンクとキングピン組立て [ MG ミジェット シャシー]
先日、ボディ左側のフロントサスペンション取付け周りの塗装をしましたので、早速ロワーリンクとキングピンを組付けました。
前々回の記事の様にロワーリンクをメンテ・塗装しておいたので、取付け部位1ヶ所に付き「2個のゴムブッシュ」と「回り止めの付いた特殊形状のフルクラム ピン」を使い組付けます。
下写真の様にボディ側のリンク取付けブラケットには大きい穴と小さい穴が開いていて、
リンクの組み付け部分で小さい穴に相当する方に1個のブッシュを組付けて、ボディ側のブラケットにリンクを挿入します。
リンクの穴位置をボディ側の小さい穴に合わせ、ボディの小さい穴の方から特殊形状のワッシャーが溶接されたインナーフルクラムピンを挿入し、大きい穴側から残りの1個のブッシュを挿入、更に特殊ワッシャーを組付けてナットを締め付けて行きます。 この時、ボディの大きい穴径とワッシャーのガイド径がきちんと嵌合する様に気を付けます。
で、ボディに組付けた結果は、
で、青丸内の所にキングピンを組付けます。 黄丸はボディへの取付け点
下写真は、ロアーリンク先端にキングピンを組み付ける構成部品で、組付け方法はロワーリンクにフルクラムピンの小径ネジ側からねじ込んで、最後にプラグを締め込みます。
緑矢印のコルク製はシーリングワッシャーでグリースを付けて(MGの組付けマニュアルには「オイルに浸して」とありました)組付けました。 又、フルクラムピン等には、特に黄色矢印のネジ部はフルクラムピンもロワーリンクのネジ部もしっかりグリースを付けて組み立てます。
下が組付け完了状況です。
次にキングピンにスタブアクスル(ナックルスピンドル)とトラニオンを組み付けるのですが、スタブアクスルの上下方向ガタが大きいとキングピンやスタブアクスルの異常摩耗,しいてはハンドルの振れ等に至る為、キングピン上部にシムを挿入してガタ調整を行います。
左側は分解時シムが入っていなかったので、最初の仮組みは 0.1mmのシムを一枚入れて組み立ててみました。 結果、0.08mmのガタが発生。 で、シムを取り除き0.02mm分タイトな状態で本組する事に。
(仮組ではグリースは滑らかに動く程度の最小限として、”O”リングは組付けません。)
本組み立てでは下写真の様な構成部品で、トラニオン上部のナットを締め、又、トラニオンにゴムブッシュ2個を挿入、フルクラムピンをセットしてアッパーリンク(ショックアブのアーム)に組付けました。
で、下写真が、組付け完了状況です。
何となくフロントアクスルらしくなってきました。
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