MG ミゼット,フロント左アクスルのロワーリンクとキングピン組立て [ MG ミジェット シャシー]
先日、ボディ左側のフロントサスペンション取付け周りの塗装をしましたので、早速ロワーリンクとキングピンを組付けました。
前々回の記事の様にロワーリンクをメンテ・塗装しておいたので、取付け部位1ヶ所に付き「2個のゴムブッシュ」と「回り止めの付いた特殊形状のフルクラム ピン」を使い組付けます。
下写真の様にボディ側のリンク取付けブラケットには大きい穴と小さい穴が開いていて、
リンクの組み付け部分で小さい穴に相当する方に1個のブッシュを組付けて、ボディ側のブラケットにリンクを挿入します。
リンクの穴位置をボディ側の小さい穴に合わせ、ボディの小さい穴の方から特殊形状のワッシャーが溶接されたインナーフルクラムピンを挿入し、大きい穴側から残りの1個のブッシュを挿入、更に特殊ワッシャーを組付けてナットを締め付けて行きます。 この時、ボディの大きい穴径とワッシャーのガイド径がきちんと嵌合する様に気を付けます。
で、ボディに組付けた結果は、
で、青丸内の所にキングピンを組付けます。 黄丸はボディへの取付け点
下写真は、ロアーリンク先端にキングピンを組み付ける構成部品で、組付け方法はロワーリンクにフルクラムピンの小径ネジ側からねじ込んで、最後にプラグを締め込みます。
緑矢印のコルク製はシーリングワッシャーでグリースを付けて(MGの組付けマニュアルには「オイルに浸して」とありました)組付けました。 又、フルクラムピン等には、特に黄色矢印のネジ部はフルクラムピンもロワーリンクのネジ部もしっかりグリースを付けて組み立てます。
下が組付け完了状況です。
次にキングピンにスタブアクスル(ナックルスピンドル)とトラニオンを組み付けるのですが、スタブアクスルの上下方向ガタが大きいとキングピンやスタブアクスルの異常摩耗,しいてはハンドルの振れ等に至る為、キングピン上部にシムを挿入してガタ調整を行います。
左側は分解時シムが入っていなかったので、最初の仮組みは 0.1mmのシムを一枚入れて組み立ててみました。 結果、0.08mmのガタが発生。 で、シムを取り除き0.02mm分タイトな状態で本組する事に。
(仮組ではグリースは滑らかに動く程度の最小限として、”O”リングは組付けません。)
本組み立てでは下写真の様な構成部品で、トラニオン上部のナットを締め、又、トラニオンにゴムブッシュ2個を挿入、フルクラムピンをセットしてアッパーリンク(ショックアブのアーム)に組付けました。
で、下写真が、組付け完了状況です。
何となくフロントアクスルらしくなってきました。
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