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エアーコンプレッサーの焼き付き [レストア共通事項・用具等]

 
 昨年末にフロント サスペンション取付け周りの部品をサンドブラストしましたが、予定していた部品があと1個と言う所で、エアーコンプレッサーが止まってしまいました。

 えッェ~~~  そんな~~~

 と思いながらコンプレッサーを点検した所、床に油が流れており、その他外観上は異常なく、コンプレッサーのクランク内のオイルはほぼ ”0”に近く、焼き付いたかも!!!
(床に漏れたオイルはオイル量点検窓等から漏れた様で、焼き付きの原因になる程ではない。)

(この時は多分「顔は真っ青!」血の気が引いていたかも。 6月にニュージーランドからMGを送ってもらい、やっと半レストアが軌道に乗り始めた所で、エアーコンプレッサーが動かないとサンドブラストが出来なくなる! それは私のレストア中止を意味する。 しかも自分のメンテナンス不良で!!!!!

①blogPA180983.jpg


 で、コンプレッサーユニットからコンプレッサー部分を外し、
 (黄色矢印はクランク内のオイル量点検窓,オイル量が "0" だった。)

②blogDSCN4016.jpg


 シリンダーを外し点検すると下写真の右側のコンロッドが全く動きません。 右側のコンロッドが焼き付いている様です。(左側はスムースに動き異常なし)

写真は左のシリンダーのみを外した所です。
⑤blogDSCN4015.jpg


 シリンダーを外し、更にコンロッドからピストンを外し、プーリー・クランク・コンロッドのサブアッセンブリーをプーリーのある方向に引き抜き点検した所、間違いなく上写真の右側シリンダーのコンロッドがクランクに焼き付いていました。

 で、ゴムハンマーとドライバーやたがね、ベアリングプーラーを駆使し、焼き付いた黄色矢印のコンロッドの取り外しにかかりました。
 焼き付いた部分をどう外すか試行錯誤し、15分位でコンロッドは回転方向に動き始め、軽くゴムハンマーで叩き右や左に回しながら少しずつクランクから青矢印方向に抜いて行きました。 水色矢印が焼き付いた軸部です。
(何と右コンロッド側のクランクはオープンエンドでした。 これでコンプレッサーが作動中にコンロッドがクランクから外れないんだね!) 

③blogDSCN4005.jpg


 根気よく頑張って、それ程傷めずやっと焼付いたコンロッドを外す事が出来ました。
 良かったァ~!

 焼き付きの度合から何とか再使用可能だろうと、コンロッドとクランクを綺麗に磨きました。
下写真では緑矢印が焼き付いた跡です。 尚、コンロッドの深い溝はオイル溝です。

bloggDSCN4001.jpg


 で、焼き付いた部分を綺麗に磨き、必要もないのにここでピストンまで組み付け、クランク・コンロッド・ピストンの動きを確認。
blogDSCN4009.jpg


 再度ピストンを外し、プーリーからコンロッド迄のサブアッセンブリーをクランクケースに嵌め、再度ピストンを組付け、シリンダーを組付けて、

blogDSCN4011.jpg


 シリンダーのトップカバーを組付け、コンプレッサー部分が復活しました。
 下写真はシリンダーのトップカバーを内側から見た所で、緑矢印のバルブがエアーの吸入、黄色矢印が排気(高圧側,コンプレッサーのタンク側)のワンウェイバルブです。

blogDSCN4012.jpg blogDSCN4018.jpg



 最後にエアーコンプレッサーユニットにコンプレッサー部分を組付けました。 
 が、まだ完了ではありません。

 「コンプレッサーオイルを近くのDIYで購入、注入」して、試動し、異状なく「私が壊したエアーコンプレッサー」は復活,修理は完了しました。



 で、コンプレッサーの修理をしたので、ついでにサンドブラストの砂もメンテしておこうと。

 私の砂は不二製作所さんから購入したもので、確かフジランダムAの60番(砂粒の大きさ250~212μm)を購入した物です。
 で、今回のサンドブラストで最後の頃には、部品から取れた錆や砂粒が砕け埃になって、ブラスト機内は埃が舞い視界が悪くなっていました。

 下写真がサンドブラスト機です。 アメリカに居た時、確かシアーズで購入したと記憶しています。

blogDSCN4045.jpg

 サンドブラスト機の内部です。
 ブラストのガンは購入した時の物で、ノズルは硬いスチールの様ですが噴射する砂で摩耗し20本目位です。 今在庫しているノズルが無くなったら国産のガンに替えようと思います。 グローブはアメリカで購入した物は劣化してしまい、日本でインターネットで購入し組付けました。

blogDSCN4047.jpg


 下写真の様にサンドブラスト機から回収した砂を、まず100番のふるいにかけ砂の砕けた小さい粒や取った錆の埃を分類し、次に30番のふるいで砂粒より大きいゴミを取り除きました。
ふるいは番数を指定して兄に金網を購入してもらい、私が枠を付けて製作した物です。

blogDSCN4049.jpg



 砂のメンテをしてみましたが錆取りの威力は落ちてきている様で、多分砂粒が砕け全体的に小さ目になっているのではないかと思います。 もう少し使ってみて更に錆取りの威力が落ちるようだったら又#60番位を購入しようかと思います。


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コメント 2

kinkin

焼き付き、何とかなって良かったですね。
普通じゃお釈迦と思いますよね・・・・
by kinkin (2021-01-12 18:59) 

kotobuki1946

kinkinさん
とも角直ってよかったです。 写真の様に非常に綺麗なコンプレッサーですので廃棄は全く考えられませんでした。
by kotobuki1946 (2021-01-13 18:04) 

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