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MG ミゼット,ステアリングラック(ギアー)のメンテナンス [ MG ミジェット シャシー]

 
 MG ミゼットのステアリング コラムに続いてステアリングラックのメンテを行いました。

 ステアリング ラック(ギアー)の車体への取付け状態は下写真の様で、
blogDSCN3835.jpg


 関係部品との取付け点はステアリング マウンテング ブラケット2ヶ所とステアリングコラムとの取付け点、そして左右のスタブアクスル(ナックルスピンドル)のナックルアームとの取付け点です。

ステアリングコラムとの取付け部分      ステアリング マウンテング ブラケット部分 
blogDSCN4023.jpg blogDSCN4022.jpg


スタブアクスル(ナックルスピンドル)のナックルアームとの取付け部分(空色矢印)
(ここの分解方法は右記ページ参照願います。https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2020-12-21

blogDSCN3832.jpg blogDSCN4021[1].jpg


 上記の取付け部分を全て外し、ステアリング ラックを取り外したボディ側です。
相当頑張って清掃していたつもりですが、ラックに隠れていた部分がまだまだ汚れていました。

bloggDSCN4039.jpg


 ラックギアーユニットもワイヤーブラシやサンドペーパーで清掃した上で、
まず、ボールジョイントを点検しましたが、異常なガタは無く作動もスムーズでしたが、右ボールジョイントのダストカバーが破れており交換しました。
従来品と新しいダストカバーでは形状が異なる(こう言うの一番嫌なんだけど)のが気がかり。

blogDSCN3975.jpg blogDSCN4541.jpg


 次にラックギアー先端のタイロッドとの接合部のボールジョイントです。
ここも異常なガタは無く、作動は何となく軽すぎる様な気がしますが、問題ないでしょう。

blogDSCN4521.jpg blogDSCN4525.jpg


 次にラックとピニオンギアーの点検です。
 摩耗はほとんどなく、異常なガタや傷打・痕もなく問題ありません。
 ラック側からの作動では少しスムースさに欠けますが、これはピニオンの歯数が少ない事による通常の出来事と思います。
(車に組付けハンドルを回した所では全く問題なくスムースに回っていました。)

blogDSCN4532.jpg blogDSCN4535.jpg


 尚、ラックギアーの潤滑はSAE140番と言う硬いギアーオイルの指定で、たった280ccの為に1リットルを購入、上写真のラックむき出しの状態でユニットを斜めに傾け、ゆっくりゆっくりとオイルを注入しました。


 又、ステアリングラックの取付けブラケットはシンナーとブレークリーンで清掃しました。

blogDSCN4508.jpg



 その後、ボールジョイントやラックエンドのゴム部分をマスキングし、鉄の部分にシャシーブラックを塗装し、車のボディに組付けました。

blogDSCN4854.jpg


 で、問題点が見つかりました!
 ステアリングギアーのピニオン部分からのオイル漏れ(シミだし程度)が止まりません。

 このステアリングラックは上にも記した様に140番と言う超硬いギアーオイルですので古いオイルが殆ど抜けず、新オイルの注入は280ccですが抜けなかったオイルと合わせるとかなりの量(400cc位かも)になりステアリングギアーのピニオン部分からオイルがあふれているのかも。

 あるいは、このピニオン部分のシールは5mm程度のフェルト1枚です。 当然フェルトはオイルが滲み込めばにじみ出てきます。 で、ラック内は密閉状態ですので昼夜の温度差で、昼間暖かくなってラック内の内圧が上がってくるとフェルトからにじみ出てくるのでしょうか?

blogDSCN4850.jpg



 いずれにしても、車が走る様になる迄には根本的な対策をしないと!




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