MG ミゼット,フロント サスペンション左を取り外し [ MG ミジェット シャシー]
ラジエーターを外しエンジンルームの清掃を始めましたが、フロントサスペンションの汚れが気になり、結局フロント周りはフロントサスペンションからメンテしていく事にしました。
タイヤを外し、左サスペンション回りを大雑把に清掃してみました。
清掃前はどの部品も泥やほこりが1~3mm位積もっていました。
大雑把な清掃でも部品に塗られたペイントの色が見えてきました。
で、サスペンション全体を見て見ると何となく物足りない!
何故だろうと主要部品の配置を点検していた所、大発見!
そう! スタビライザー(アンチ ロールバー)がありません!
後日、以前からお世話になっている「ガレージ まるいち」さんに確認した所、スタビライザーが標準装備になったのは1973年8月イギリス国内用のG-AN5型車からだそうで、それ以前は1964年1月からオプション設定だったそうです。
私の車はオプション設定された年の車で、下写真の黄色い線の様にスタビライザーが組み付けられる様にロアーリンクやフレームに取付け穴等が付いていました。
何時もいつも「ガレージまるいち」さんお世話になります。
ガレージまるいちさんのホームページ:https://garage-maruichi.shop-pro.jp/
フロントサスペンションを外すにはまずコイルスプリングを外し、アッパーリンク・ロアーリンクをフリーにします。
ロアーリンクに組み付けてあるスプリングシートにジャッキをかけ、車を持ち上げる様にジャッキアップし、スプリングシートの4本のネジを外し、ゆっくりとジャッキを降ろすとロアーリンクの中からスプリングシートと共にスプリンが降りて来て、スプリングを外す事が出来ます。
(ジャッキを降ろす時はサスペンションメンバーの下に強度のある板を当て、その下にウマをかっておく必要があります)
次に、ディスクブレーキのブレーキホース(黄緑矢印)を外し、キャリパーを止めているネジ(黄色矢印)を外し、キャリパーをローターから引き抜く様に外します。
(キャリパーを止めているボルトは、ブレーキホースのプロテクト ブラケットとの2段ネジになっています。)
泥が部品にこびり付き、部品と一体化している様にみえます。
次にステアリング タイロッドのボールジョイント(空色矢印)を外し、ロアーリンクの前後2個のブッシュ部分(黄緑)を外し、アッパーリンク兼ショックアブ のリンク(ピンク)を外し、無理やりと言っていい程力一杯ロアーリンクを引き抜きやっとの事フロントサスペンションを外しました。 (黄色矢印はブラ―キホースです。)
(写真はブレーキキャリパーを外す前の物です)
下写真の人肌色矢印先の大きな穴はコイルスプリングの入る穴で、矢印部分の小さな穴はロアースプリングシートの取付けボルト穴です。 又、黄色丸内は、ロアーリンクとキングピンを結ぶフルクラムピンで、ノックピンを外し、リンクとキングピンを分離しています。
外したフロントサスペンション
フロントサスペンションを外した後のボディ側
で、良く問題になるのが、ステアリング タイロッドのボールジョイントのテーパー部分が喰い付いて取り外す事が出来ない事です。(この車には付いていないがロアー&アッパーリンクのボールジョイントも同様に外れない事が多い。)
今回は、左側のタイロッドのボールジョイントは軽くハンマーで叩く程度ではずれ、右側は写真の様に市販のボールジョイントリムーバーを使って外す事が出来ました。
下のULRはジャガーEタイプのロアーリンクのボールジョインを外す事が出来なかった時のレポートです。
https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2007-11-05
今回のレポートは長くなりますので、ここ迄とします。
いずれにしても、フロントサスペンションの分解もさることながらサスペンション自体とその取付け周りの汚れがすごく、四苦八苦しています。
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う~ん、スタビが欲しくなりますね・・・^^;
by kinkin (2020-12-21 19:08)
kinkinさん
そうですね。当然スタビが付いている車と思っていましたのでちょっとショックでしたし、又「また欠品かァ~」と思ってしまいました。
全体のレストア完了後に取り付けようと思います。
by kotobuki1946 (2020-12-22 18:24)