ジャガー E タイプ,シートクッションの製作 (その2) [ EーType シート(いす)]
前回に続きシートクッションの製作で、下写真の様に完成しました。
で、錆取りをしたシート本体にセットしてみるとどうかな?
どうやらシート本体に皮を貼るときつくなるかも? ウレタンだから大丈夫かな?
素人の自己流ですが、下手な写真を多めに使って、どう作ったかをレポートします。
まずは、プロはどう作っているかを参考にしたいと思い、私が何時も参考にしているアメリカのレストアメーカーのホームページから下の2つをピックアップし比較、縫い目の部分が立体的に見える黒いシートの様に作ろうと考えました。
アメリカのレストアメーカーのホームページ http://www.classicjaguar.com/cjw.html
最初の作業は、シートクッションに皮の縫製作業の基準ととなる中心線を鉛筆で引きます。
ずいぶん前にも書きましたが、皮やその周りの部品に油性マジックで書くと、長い年月でじわじわとマジックの色がしみだし、皮にシミが出来ます。
で、ビニールシートで型紙を作ります。 残念ながら写真を撮ってありません。
この型紙を基準に皮を裁断し縫製位置を銀ペンでケガキします。
又、皮の裏に貼るウレタンや裏地も型紙を基準に裁断し、縫製位置を鉛筆でケガキます。
下写真の光沢のある部分が型紙替わりのビニールシートです。
下写真は縫製途中の写真ですが、かどになる部分や皮を盛上げたい部分は縫うピッチを変えて材料余りや張りを作ります。 ピッチを変える量は皮の質や盛り上げ量等を考え、カンで決めます。
(皮の質は一枚一枚違うし、一枚の皮でも牛の腹の皮は柔らかく張りがなく、背中は硬くゴワゴワでなかなか伸び縮みしません。)
最初に出来あがったかどは、ピッチの差が大きすぎ、上面の皮が余りすぎシワが出来てしまいました。
で、上面のピッチを変え材料余りの量を半分にし、縫い直しました。
結果は完成写真で見てください。 マァーマァーかな。
又、縫製作業は裏から縫って、完成時は裏返しする為、皮のUターンの分だけ型紙より大きく、更には裏にウレタンを貼る為その分も大きく裁断し、縫って行きます。
で、完成してみると、なんと下写真の様に側面の周長が長すぎユルユルになってしまいました。
(縫製した結果小さいと作業のやり直しになるし、何より皮が無駄になる為、どうしても大きめに作ってしまいます。)
で、これらを何度か修整、部分的に縫い直しをして、やっと1つ完成。
出来た内面 一部余分な皮や裏地を切ってません。 クッションを前から見ると
後ろから見ると 裏面は プロは裏面も綺麗に仕上げる様です。
シート本体にはめてみると (シート本体は今後塗装し皮貼りをします。)
今回最もこだわった所は、最初にも書きました様に縫い目の所を立体的に見える様にする事です。
下写真の丸の所を盛り上げる為に15mmの間で6mmもピッチをつめ、又、硬めのウレタンを入れてみました。 結果は、写真の様にシワもほとんどなく、盛り上がりました。
一発で成功。 成功すると何よりのうれしい!!!
アップしてみるとこんなです。
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