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ジャガー Eタイプ,ドライブシャフトのユニバーサルジョイント組立て [ E-Type リアー サスペンション]

 
 先日のラディアスロットに引き続きドライブシャフトの一部を組立てています。

 今回は下写真の様にデフ側のユニバーサルジョイントを組付けました。
リアーホイール側はホイールベアリング組立ての目途がたった後に組付ける予定です。
(ホイールベアリングの調整時ドライブシャフトの先端だけを使って組み付けトライアルをしたい。)

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 ドライブシャフトはリアーサスペンションユニットの中で、下写真の様に付いています。

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 リアーサスペンションユニットから写真の様に外し、更にリアーハブ(写真の白い部分)を外し、ドライブシャフト単体にします。

blogP5120454.jpg



 で、ドライブシャフトの分解はユニバーサルジョイント2個を外し完了です。
ユニバーサルジョイントの分解は下左のイラストの様に、出来る限りベアリングに近いシャフトの部分を根気よくハンマーでたたき、ベアリングケースを浮き上がらせて外します。
下右写真が一本分の分解し終わった部品です。

Bearing 分解dI.jpgblogP5260461.jpg

 分解の結果、大半のユニバーサルジョイントのニードルベアリングは問題ありませんでしたが、 下写真の様に1ヵ所、ベアリングのニードル2本分が粉々に割れていました。 その為、ジョイントの十字型スパイダーも焼きつき気味に変色しています。
 今回のニードルの破損は新しいジョイント組付け中に誤ってニードルを倒し、そのまま組付けた不具合と思います。 ニードルベアリングはニードルを固定していないので、ハンマー等で叩きながら圧入するとよく起きる不具合で、プレス機を作ったのはこれを防ぐのが最大の狙いでした。  
 又、以前 ”リアーサスペンションは分解されていない様だ” と書きましたが、大間違いで、多分全分解されている様です。

P5260425のコピー.jpgblogP5260450.jpg


 分解、点検の結果、ユニバーサルジョイントのみ新品に交換。
他の部品は清掃、サンドブラストで錆を取り、再塗装して使用する事に。
 尚、イギリスから購入したユニバーサルジョイントには 「GMB」 「JAPAN」 と表示があり、調べた所、昭和18年創業の旧社名「松岡精工所」。 現在は奈良県に工場がある 「GMB株式会社」 で、ユニバーサルジョイントの他ウオーターポンプも製造している様です。

blogP6170446.jpg


 組立ては、自作プレス機でユニサーバルジョイントのベアリングを圧入し今回は完了です。
尚、GMBのベアリングはニードルが倒れない様にかなり強い磁気を入れ、ベアリングのアウターケースにはりつく様にしてありました。
 (部品が磁気を帯びるのはタブーだった様に記憶しているが? 特に最近の車は回転センサー等の様にパルス検出をしていると誤作動の原因になるかも? その為にわざわざ脱磁工程を設定している部品もあるのだが。 リアーのドライブシャフトはセンサーから離れているし、この車にはセンサー等無いのでいいのかも。)

組立て後の作動はスムースでベアリング部のガタも無く組立ては上手くいったと思います。

P6300449.JPGblogP6300450.jpg

 で、今回はここ迄。 下がユニバーサルジョイント組立て部拡大写真です。
組立て後、鉄の露出部分はスプレーペンキを塗りたくりました。

blogP6300453.jpg
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ジャガー Eタイプ,リアーサスペンション ラディアスロッドの組立て [ E-Type リアー サスペンション]

 
 サッカーは日本が勝ち、海外でのワールドカップ初の決勝進出です。
テストマッチの結果からは信じられない好結果です。 明らかにテストマッチとは戦い方が違っていた。
ともかく良かった。 少なくとももう2戦は勝ってほしいと願っています。



 ジャガー E タイプの方は、5月にリアーサスペンションを下してから初の組立て作業に入りました。

 ラディアスロッド(ラディアスアームと言った方がしっくりしますが)の組立てです。
本当はデフ等のリアーサスペンションの中心部から組み立てたいのですが、部品の入手がままならず、部品のそろっている所から作業をしています。

 下写真が完成状態です。

blogP6230454.jpg


 5月31日の ”ブッシュ交換冶具” でブッシュ取り外しを報告いたしましたが、その後部品のペイントを剥がし、サンドブラストをかけ、カチオン塗装を致しました。
カチオン塗装は勿論厚膜カチオンです。
 厚膜カチオン塗装はボディの下塗り等に行われる物で、塗装の膜厚が30μ(ミクロン,1μは:1mmの1/1000)と非常に厚く、防錆力は抜群です。 多分私が生きている間は錆びないでしょう。

 5月31日の記事は右記です。 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-05-31


 で、先日報告しました ”プレス機” を使ってブッシュを圧入致しました。
下写真の様にプレス機にセットし圧入しましたが、上側の梁(上の赤茶色の横材)がたわんでいます。
「やっぱり こりゃァ補強しなきゃ駄目だわ!」 と思いながらの作業でした。

ppP6210449.jpg


 ブッシュの圧入具合は写真の様です。

P6230457.JPGP6210453.JPG

 
 組立ては良く出来ました。 これからはもっともっと難しい作業が待ち構えています。
 準備運動としては合格です。


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ジャガー E タイプ, リアーサスペンションのレストア準備に奮闘中(塗装の前処理) [ E-Type リアー サスペンション]

 
 5月初めにリアーサスペンションを下して以来、ズゥ~~~~~ っと 油と泥にまみれたユニットを分解し、清掃し続けている。

 さすがに飽きてきた。 ストレスもたっぷり貯め込んだ。 しかも、まだ半分位と言う所。

 この飽き飽きする工程を紹介し、ストレスを発散したい!!!!!

 そんな思いでこの記事を書き始めた。 




 5月下旬に外したロアーリンクを例に。 汚れ具合分ります? 

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 塗装を剥がすヘラで、油と泥の塊をかき落とし、シンナーで洗う。
結構綺麗になった。 これで吹き付け塗装をしたら---楽だろうね!  だが、まだ道半ば。
 
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 ワークスの ”リムーバー” で古い塗装を剥がす。
 (サンドブラストでも塗装は剥がせるが、時間がかかるので事前に剥がしておく。)
 ここでシャシーブラックを吹付け塗装するのが普通だろう。

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 で、サンドブラストをかけて錆と溶接焼けを落とし、鉄の地肌にする。
 (塗装する面を電気が流れる状態にしないとカチオン塗装は出来ない。)
 馬鹿はここ迄する。

bblogP6120429.jpg



 で、やっとカチオン塗装屋さんに持っていった。
 ここからがレストア作業と言えるのだろう。

 こんな鉄の塊の様な鍛造部品は吹き付け塗装で充分だろう。
しかし、下の写真で分るだろうか? 車の前側にあたる所だけ小さな傷が無数に付いている。
左右のリンクとも同じ様な状態なので、走行中にはねた石が当たった傷だろう。 

 この車、テキサスのヒューストンで使われていた。 広大な畑の中の移動にトラクターでは遅い。
 トラクター替わりに畑を走り回ったんだろうか?

 カチオン塗装は密着性が良いので、はねた石で塗装が傷ついても錆は広がらない。 更に、塗膜が厚ければ、はねた石で塗膜が傷ついても鉄の地肌迄到達しにくいだろうと ”厚膜カチオン塗装” をする事にした。
 
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 「より良い方法があれば、それをしたい」  ”欲” と言うもんだろう。

 先日、ブッシュを外したラディアスロットもロアーリンクの隣の部品で、厚膜カチオン塗装で依頼した。


 ブレーキ本体やハンドブレーキ部品も泥の塊を清掃し、サンドブラストしてメッキ屋さんに送った。
メッキは亜鉛メッキの中では防錆力のある ”オリーブクロメート処理” とし、”水素脆性処理” も含め依頼した。
 オリーブクロメート処理の解説は http://www.akita-kagaku.co.jp/details/001.html 
 水素脆性処理の解説は   http://genba.sanwa-p.co.jp/2006/06/post-73.html



 費用も 時間もかえりみず、やりたい放題。 これが ”道楽” と言うもんなんだろうか?

 住宅街でシンナーのにおいをプンプンさせ、サンドブラストの音をピーピーさせ、近所迷惑な話だ。

 自分勝手な男だ。 ストレス解消どころか反省の方が多かった。
 近所迷惑、もう少しの間我慢をお願いします。



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ジャガー Eタイプ, ラディアスアームのゴムブッシュについて (前回の補足) [ E-Type リアー サスペンション]

 
 
 前回のブログで誤解を招く様な所があり補足です。

 前回、下の写真に 「抜いたゴムブッシュは金属のカラーからゴムが剥がれています。」 と説明書きを付けましたが、この剥がれは長年の使用で剥がれた物で、抜き作業を失敗したわけではありません。

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 一般的に自動車のサスペンションやエンジン マウントのゴムブッシュの金属との接着部は、長年の繰り返し荷重や金属部分の錆が浸透し接着部やその付近から剥がれる事があります。
しかし、一時的な力ではゴムがちぎれる事はあっても、接着部が剥がれる事はありません。
もし一時的な力で剥がれる様な場合は ”接着不良” と言っていいと思います。

長年の使用でも接着部が剥がれない様にするのがゴムブッシュメーカーの1つの技術の見せ所かも。

 尚、今回の私の冶具は下の絵の様にブッシュのゴムには力をかけていません。
(下手な絵と字ですいません。 芸術家ではありませんので)

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ジャガー Eタイプ, ラディアスアームのブッシュ交換冶具 15,000円也 [ E-Type リアー サスペンション]

 
 今年は本当に雨が多い。
 一昨日のニュースでは ”梅雨入りが遅れるかも” との事ですが、どうしてどうして ”もう梅雨に入っている” 様な物です。 
しかも、タイ米騒動のあった1993年の冷夏ににた天候だそうで、寒い夏になるのかも。

 

 ジャガー Eタイプのリアーサスペンションの分解の方は順調に進んでいます。
だよねェ~~~。 バラスだけなら誰にでも出来る。 記事にするのはどうかなァ~。
などと思いながらも分解するサブユニットがあまりにも多く、組み立て順序等は無視し、さしあたって組立てる目処の立った所から引き続きセッセと分解です。
 

 今回はラディアスアームの分解です。

 ラディアスアームはリアーサスペンションの前後方向を支える部品で車には下写真の様に付きます。
アーム自体はプレス製の本体と2個のゴムブッシュで構成されています。

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 で、分解はゴムブッシュを交換する為のブッシュを抜く作業で、機械加工屋さんに頼んで下写真の様な冶具を作って頂きました。 私の予想では7・8,000円。 倍の15,000円になってしまいました。
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 冶具が完成した事で、さっそく分解作業です。

 まずは小さいブッシュの方から。
下写真がアームに冶具をセットした所で、長いボルトとナットでネジを締めつけてゴムブッシュを押し出します。
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作業途中の状況です。
ゴムブッシュが抜けてきました。
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で、完全にブッシュが抜けました。
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 同じ様に大きい方のゴムブッシュも抜きます。
冶具をセットして、
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抜けました。
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 で、抜いたゴムブッシュは長年の使用で、金属のカラーからゴムが剥がれています。
blogP5290440.jpg



 早くブッシュを組付けたいのですが、今回の作業はここ迄。
今後はアーム本体の塗装を剥がし、サンドブラストで錆や汚れを取り、カチオン塗装をし、その後やっとブッシュを組付けます。

 で、何時頃ゴムブッシュを組み付けるの?  さァ~ 6月中には何とか。

 車には何時頃組み付けるの?
 そんな先の事考えていません。 多分4ヶ月後? 6ヶ月後には何とか。
 なんたって、定年 リタイヤ後の余暇活用なもんで、作業計画等と言う物は作らない。 

 

 で、このブログを書いていて、ふと 冶具の値段は部品代より高いかも と思い、
調べた所、ゴムブッシュ付きのラディアスアームが75.47ポンド/個,132円/ポンドとして、左右で、約20,000円でした。

カチオン塗装代も必要だし15,000円の冶具代は高いのか安いのか?????
調べるんじゃなかった!
世の中には知らない方がいい事もある。
まァッ カチオン塗装をするだけサービス部品より高級品です。
なんて、自分を慰めたりして。


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ジャガー Eタイプ リアーサスペンションの分解を始めました。 [ E-Type リアー サスペンション]

 
 先日リアーサスペンションを下しましたので、油で固着した泥を落としながら分解を始めました。


 リアーサスペンションを下した時はこんな形でしたが、

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 で、今はこんなに小さくなりました。
エンジンスタンドのブラケットに穴を追加し、デフを取付けブレーキとデフをメンテナンス出来る様に。
取り合えず必要な部品をイギリスに発注中です。

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 分解手順は、

 まず、ショックアブソーバーとスプリングのサブアッセンブリーを外しました。
 下右の写真の様に油で固着した泥がいたる所に付いています。 この油と泥の塊は重要な防錆材の役目をはたしており、メンテナンスをする時迄は完全には落とさない事にしています。

blogP5100429.jpgP5110432.JPG

 ショックアブを外して気付いたのですが、ブレーキのエアー抜きはショックアブを外して行うんですね。

 次は、ドライブシャフトとリアーハブのサブアッセンブリーをデフから外しました。
 ドライブシャフトのユニバーサルジョイントを交換するかどうかやハブベアリングの交換調整等悩み所が多い部分です。
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 次いでロアーリンクの取り外し。 2本写っているのは右と左の物です。 
blogP5120450.jpg


 この時点でのリアー サスペンション ユニットの状態は、
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 デフの前の板はトランスミッションをメンテする時に作った回り止め用の道具です。


 で、ハンドブレーキのエコライザーとブレーキ チューブ2本を外し、リアー サスペンション ユニットのメンバーを外します。
メンバー                               ハンドブレーキ エコライザー
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ここ迄分解して、2番目写真や下の写真の様にデフとブレーキのアッセンブリーになりました。
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 部品が多く、どの部品も一筋縄ではいかず半年で終わるのかなァ~~~。
 まァ~ 一つひとつ頑張ろう。

 何より心配は部品がそろうかどうかです。

 
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ジャガー E タイプ, 最後の大物ユニット リアーサスペンション取り外し [ E-Type リアー サスペンション]

 
 内装が徐々に出来あがりつつあり、次の仕事としてリアーサスペンションを下し、メンテナンスに取り掛かろうと思っています。


 そんな事で、私がこの車のリアーサスペンションを下すのは初めてです。

 何時もの事ながら、大物ユニットを取り外す時は安全に細心の注意を払っています。
特に今回は車の下での作業です。 万一失敗したら100か200Kgのユニットの下敷きとなり、永遠に帰らぬ旅路に! 権太坂の投込み塚を思い出したりして。
(アメリカにいた時 ”自宅で車を修理中に下敷きになり亡くなられた” との話を聞いた事もあります。)


 と言う事で、木の台車を自作し、手持ちのジャッキ3台を駆使しリアーサスペンションを下します。
下写真が下し終わった所です。 (残念ながら作業中の写真までは気が回りませんでした。)

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blogP5030415.jpg



 下写真の丸印の部分がボディへの取付け部です。 この部分を外しボディから下しました。 意外と取付け点は少ないのですが、サスペンションマウントブッシュのボルト外しにてこずりました。

blogP5030426.jpg


 リアーサスペンションユニットは写真の様に綺麗にまとまったユニットで、分解した形跡は全くありません。 わずかにブレーキパットとハンドブレーキワイヤー部分をいじっている様です。

 このユニットにはベアリングが36個も組込まれており、ベアリング調整は正しく出来るか? 調整に必要な部品がどこまでそろうか? リンクのシャフトは錆ついて抜けないのでは? 等々不安が一杯だァ~~~
更にはブレーキのエアー抜きをするスペースがなくどうするのオ~~~。



 まァ~半年ぐらいかけてゆっくり勉強しながらやりますか!
 下の写真はアメリカの E タイプのレストア専門メーカーがメンテナンスした物です。
 負けない様に頑張ろう!

USA.jpg



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