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ジャガー Eタイプ,ドライブシャフトのユニバーサルジョイント組立て [ E-Type リアー サスペンション]

 
 先日のラディアスロットに引き続きドライブシャフトの一部を組立てています。

 今回は下写真の様にデフ側のユニバーサルジョイントを組付けました。
リアーホイール側はホイールベアリング組立ての目途がたった後に組付ける予定です。
(ホイールベアリングの調整時ドライブシャフトの先端だけを使って組み付けトライアルをしたい。)

blogP6280446.jpg


 ドライブシャフトはリアーサスペンションユニットの中で、下写真の様に付いています。

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 リアーサスペンションユニットから写真の様に外し、更にリアーハブ(写真の白い部分)を外し、ドライブシャフト単体にします。

blogP5120454.jpg



 で、ドライブシャフトの分解はユニバーサルジョイント2個を外し完了です。
ユニバーサルジョイントの分解は下左のイラストの様に、出来る限りベアリングに近いシャフトの部分を根気よくハンマーでたたき、ベアリングケースを浮き上がらせて外します。
下右写真が一本分の分解し終わった部品です。

Bearing 分解dI.jpgblogP5260461.jpg

 分解の結果、大半のユニバーサルジョイントのニードルベアリングは問題ありませんでしたが、 下写真の様に1ヵ所、ベアリングのニードル2本分が粉々に割れていました。 その為、ジョイントの十字型スパイダーも焼きつき気味に変色しています。
 今回のニードルの破損は新しいジョイント組付け中に誤ってニードルを倒し、そのまま組付けた不具合と思います。 ニードルベアリングはニードルを固定していないので、ハンマー等で叩きながら圧入するとよく起きる不具合で、プレス機を作ったのはこれを防ぐのが最大の狙いでした。  
 又、以前 ”リアーサスペンションは分解されていない様だ” と書きましたが、大間違いで、多分全分解されている様です。

P5260425のコピー.jpgblogP5260450.jpg


 分解、点検の結果、ユニバーサルジョイントのみ新品に交換。
他の部品は清掃、サンドブラストで錆を取り、再塗装して使用する事に。
 尚、イギリスから購入したユニバーサルジョイントには 「GMB」 「JAPAN」 と表示があり、調べた所、昭和18年創業の旧社名「松岡精工所」。 現在は奈良県に工場がある 「GMB株式会社」 で、ユニバーサルジョイントの他ウオーターポンプも製造している様です。

blogP6170446.jpg


 組立ては、自作プレス機でユニサーバルジョイントのベアリングを圧入し今回は完了です。
尚、GMBのベアリングはニードルが倒れない様にかなり強い磁気を入れ、ベアリングのアウターケースにはりつく様にしてありました。
 (部品が磁気を帯びるのはタブーだった様に記憶しているが? 特に最近の車は回転センサー等の様にパルス検出をしていると誤作動の原因になるかも? その為にわざわざ脱磁工程を設定している部品もあるのだが。 リアーのドライブシャフトはセンサーから離れているし、この車にはセンサー等無いのでいいのかも。)

組立て後の作動はスムースでベアリング部のガタも無く組立ては上手くいったと思います。

P6300449.JPGblogP6300450.jpg

 で、今回はここ迄。 下がユニバーサルジョイント組立て部拡大写真です。
組立て後、鉄の露出部分はスプレーペンキを塗りたくりました。

blogP6300453.jpg
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駅員3

きちっと組み上がって、スムーズに動くのを確認すると、嬉しくなりますね[ひらめき]
by 駅員3 (2010-07-01 19:58) 

OILMAN

こんにちは。
ドライブシャフトのジョイントも現代のものとは違っているんですね。
今は耐久性も上がってほとんどメンテナンスフリー状態になってます。
商売にはなりません・・・
by OILMAN (2010-07-01 21:54) 

standardgogo

相変わらずの素晴しい作業ですね。
「ジャガー=猫脚」ですから足回りのメンテはとても重要ですよね!
日本の風土を考えると尚更気合が入る事と思います。
サイドミラーで走行中のリアフェンダーの動きを見ると、やっぱりジャガーは違うなぁ・・・と感じますが、ちょっと不具合が出ると「コットンコットン」と嫌な音を発する・・・でもこれはこれで楽しいんですよね◎◎◎
by standardgogo (2010-07-02 15:31) 

雅

確かに最近の車だとセンサー等の関係で磁力はマズイでしょうけど、
この時代の車なら問題ないんでしょうね。
by (2010-07-02 22:16) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

当時から日本製の部品が使われていたとは?
驚きです。
英国でも当時既に日本製品の評価があったのですね。
by BPノスタルジックカーショー (2010-07-03 05:15) 

kotobuki1946

駅員3さん
今回の組立てが一番心配だったんです。

OILMANさん
今はメンテナンスフリーも要給油も多分中身は同じで、昔ニップルが付いていたから付けて要給油の格好にしているんだと思います。

standardgogoさん
「ちょっと不具合が出ると・・・」はリアサスのベアリングが壊れているんですかね? 今作業している部分の構造からする ”ベアリングのシールが貧弱で泥水が侵入早期摩耗」 がおこりそうな様な気がします。

雅さん
部品に磁気を帯びさせると言う行為に「あれれ!」でした。
問題はないと思っています。

BPノスタルジックカーショーさん
多分当時の部品はイギリス製かなんかだと思います。
で、最近の車用を採用する中で、旧型のEタイプ等も日本製に変更したのではと思います。 
by kotobuki1946 (2010-07-05 05:26) 

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