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千葉の田舎で、2泊3日の梨の受粉作業 [日記]

 
 2年ぶりの梨畑です。 昨年は顎下癌の手術が控えており、帰省できませんでした。
 2年前の受粉作業は http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2008-04-24

 田舎を持つ方は彼岸にお墓参り、あるいは5月のゴールデンウイークにお墓参りを兼ねて帰省 と言う方が多いのではないでしょうか。

 私は定年退職後のこの6年間、4月20日の前後5日間を開けて田舎からの ”梨の花が咲いた” と言う電話を待って、お墓参りを兼ねて「梨の受粉作業」の手伝いに行っています。

 桜の花と同じ様に梨の花も約1週間程で満開になり散ってしまいます。 その間に何百本もの木の何百万かそれ以上の花に受粉作業を行わなければなりません。
勿論、桜と同じ様に、早く花が咲く品種と遅く咲く品種があり、これをおりまぜて工数の分散を図っていますが、それでも家族総出、親戚の方々にもお願いしての受粉作業となります。


 今年は4月15日頃から始まり、私は4月17日から3日間行ってきました。
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 40年以上働いている私 「仕事でらくな物はない」 位は十分わかってはいるものの1日中上を向いてコツコツと花に受粉していく作業は結構きつい。 ただこの作業をサボればサボった分だけ梨は実らず、結果は正直です。 8月に美味しい梨を食べる為には大変でも頑張るしかない!!

 
 で、受粉作業と言うのはどうするかと言うと、

 冬の間に行う余分な枝の選定作業の時、一部の徒長枝等を残して花を咲かせます。
梨は同一品種どうしでは受粉しません。 例えば 「幸水」 と言う品種に 「幸水」の花粉を付けても受粉せず、「長十郎梨」等別の品種の花粉を付ける事ではじめて受粉し、実がなります。


 私の田舎では下左の様に比較的丈夫な木の 「長十郎梨」 の枝を残しておきます。
 より柔らかく甘い品種が好まれる現在、長十郎梨はもう古典的な品種となってしまい、実らせる事はありませんが、受粉用として欠かせない木でもあります。
花が咲き始めたら枝を切り、下右の様に花のみを摘み取ります。
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 摘み取った花を小さな機械で下弁を取り、下右の機械を26℃強に設定し温めてより早く開花状態にして花粉を取ります。 機械だけでは足らず、家の縁側でも花の芯が ”日向ぼっこ” をしています。
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 出来た花粉を各自缶に入れ、耳掃除の綿帽子の大型版の様な道具で、花に花粉を付けていきます。
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 4月19日には雨で中断し帰ってきましたが、田舎では晴れの日を待ってまだ続いているだろう。
こんな雨ばかりの天気だったらもう一日手伝えば良かった。 来年は3泊4日も考えよう。


 勿論、ミツバチさんも頑張ってますよ。
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 私もマクロに挑戦してみました。 まだまだ、ピントが甘い様です。
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 田舎に来ると色々な花があり、お墓参りにはこの家の花を切って行く。
 お墓の父には買った花より、育てた花の方がいいかと思って。
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 娘が、田舎の梨園のホームページを作る事になりました。
出来あがったら報告します。 と共に是非ご利用くださる様お願いたします。


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