MG ミゼット,トランスミッションのメンテ [ MG ミジェット パワートレイン]
先日からトランスミッションのメンテをしています。
メンテと言って、もこの車を走らせた事がない為操作性等の状況が分らず、今回はミッションの内部は見える範囲の目視と触感確認で、主に油漏れ防止策を行いました。
エンジンと共に降ろした時のミッションです。
ミッションのオイルを抜いてみました。
オイルは酷く白濁しています。 水没でもしたのだろうか???!!!
(それともニュージーランドにはこんな色のオイルがあったのだろうか???)
ミッションのサイドカバーを外して内部を確認したが錆等は全く無く異常なさそう。
更によく見る為にも白濁したオイルを確実に抜き取る為にも、ミッションを立てたり横に寝かしたりして、サイドカバーからオイルを抜き取り、クレのブレークリーンで清掃してみました。
しかし、ミッション内部に水等が入った事による錆びの形跡はなく、異常は感じられません。
(黄色い矢印は新しいガスケットで、組み立てには液体シールを塗って組付けました。)
で、下の様にサイドカバー(黄色矢印)は組み上がりました。
尚、空色矢印はエンジンスターターのピニオンのカバーですが、今回他の部品と共に錆を取りカチオン塗装をしておきました。
次にフロントカバーの「オイルシールを交換」と思い、フロントカバーのあるクラッチケースを清掃し、フロントカバー(下写真の黄色矢印)を外して見ました。
所がフロントカバーは緑色矢印のオイルシールが組み付く様な構造になっていません。
で、イギリスのカタログを見直して見ると「フロントカバーは新たにオイルシールが組付けられる様改善した」とあり、緑矢印のオイルシールを組付けるには改善したフロントカバーを購入し交換する必要があります。 しかもその改善したフロントカバーはバックオーダーとなっており、イギリスに問い合わせた所当分の間手にはいらないとの事。 ただただ残念!!!
という事で、今回はガスケット(上の黒いガスケットを下の茶色いガスケットに)のみを交換しておくことにしました。
「ミッションを修理するにはエンジンごと車から降ろさないと出来ないんだよねェ~~~ 果たしてそんな時が来るのだろうか???」と思いながらも、下右写真の様にクラッチハウジングの中は綺麗になり半分だけ満足!
次にミッションのリアーシールの交換です。
リアーシールは下左写真黄色矢印の所でプロペラシャフトが組付く所です。
ドライバーとハンマーで外そうと頑張ってみたが外れず、下右写真黄色矢印の様にシールのケースに切込みを入れて取り外しました。 外して見ると緑矢印の様に斜めに切断砥石の切り込み痕があり(こんなに深くカッターを入れなくともいいのに!と思いながらも)前任者も苦労した後がうかがわれました。
で、新しいリアーシールをトントンと叩き込ん(ぶっ叩いたのではなく、圧入の様に静かに叩き挿入)で組付けました。
フロントシール部分の改善品が購入出来ず心残りではありますが「今できる事はここ迄!」と自分に言い聞かせミッションのメンテは終了と言う事に。