MG ミゼット エンジン, 吸・排気バルブの組み付け [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、MG ミゼットのエンジンのバルブを組み付けました。
既にエンジンには正規の塗装をしてありますので、傷の付きそうな所には塗面保護の為テープを貼っての作業です(みっともないね)。
最初の写真はバルブまわりの構成部品です。
今回は空色矢印先のバルブスプリングと小さなOリングタイプのシールを新品にしました。
従来のスプリングは内側の細いスプリングのみ縮んでヘタっていましたが内・外セットで交換する事に。
組付けに使うスプリングコンプレッサーはC型のねじ式の物。 シンプルな構造で、非常に使い勝手の良いものです。
バルブの組付けは、バルブ(空色矢印)を燃焼室側からバルブガイドに挿入し、ゴムのシールとOリングを組付けて、
バルブスプリングのインナーとアウターをバルブにセットし、アッパースプリングシート(空色)を乗せ、スプリングシートをスプリングコンプレッサー(黄色)で圧縮してスプリングを縮め、半割のコレット2個(橙色矢印)を嵌めます。
下写真左は半割のコレットを1個はめた所で、写真右が半割コレットを2個はめた所です。
(写真をクリックすると拡大写真になります。)
で、最後にスプリングコンプレッサーをゆっくり外し、半割コレットにクリップを嵌めて1つのバルブ組み立てが完了です。 このクリップはイギリスの部品カタログには載っていませんでした。
これを吸気バルブ4個と排気バルブ4個を繰り返し4気筒分組み立てます。
で、4気筒分無事組み上がりました。
エンジンの重要な部分でもあり、8回も同じことを繰り返すのでけっこう疲れました。
MG ミゼット, エンジン エギゾースト&インテークマニホールドの組付け確認 [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、エンジンの塗装が完了し、インテークマニホールドに組み付くヒートシールドプレートを購入した事も有り、エンジンのエギゾーストマニホールドやインテークマニホールドの試し組をしてみました。
まずは、マニフォールドを取り付けるスタットボルトを植え込みました。
スタットボルトを植えこみながら、ジャガー E-Typeのエギソーストマニホールド時の事を思いだしてしまいました。 それは、購入したマニフォールドの取付け穴位置が合わずマニフォールドの穴加工にてこずり目に削り粉が入り眼医者にかよった事を。
で、以前に購入したMG ミゼットのマーク3用マニフォールドを取り付けてみました。
結果、組付かず、マニフォールドのリアー側の穴を1mm大きくした所マニフォールドはセット出来た物のスタットにナットを締める隙が有りませんでした。
エギゾーストマニホールド購入時のブログ https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2020-10-02
そこで、更にマニフォールドの一番前と後ろのナット位置をグラインダー加工し、やっと組み付ける事が出来ました。
ついでにインテーク マニフォールドも組み付け、新に購入したヒートシールドプレートも取り付けて見ました。
新しいヒートシールドプレートは購入した状態で組付けられました。
⇑ これが普通なんだけどね!
(キャブを取り付ける時にはスタットボルトも新しくしないと!
又、この後ヒートシールドプレートはエンジン色の濃い黄緑色に塗装しました。)
MG ミゼット,冷却水のバイパスホースアダプター交換 [ MG ミジェット エンジン]
先日、MGミゼット エンジンのサーモスタット脇の、冷却水のバイパスホースのアダプターを交換しました。
バイパスホース アダプターの位置は下左写真の黄色矢印の所に組み付きます。 車になったら目立たなく普段見る事のない小さな部品です。
下右写真はカチオン塗装前の新アダプターを組付けた時の物で、アダプターはサーモスタット脇に有り、エンジンが暖まる前(サーモスタットが開く前)には冷却水がこのアダプターを通って、すぐ下のコネクターからウオーターポンプに吸い込まれていきます。
旧部品は下写真の様な状況で、外す為にプライヤーで握るとグズグズっと砕けそうでした。 で、新しい部品を購入したわけです。 長さが随分違いますが充分使えます。
当初は旧アダプターの内径側の穴をドリルで大きくしていき、アダプターのネジの谷径まで削り、シリンダーヘッドのメネジに残ったアダプターのネジ山(オネジ)をケガキ針等で引っかき取ろうとの算段でした。
そこで、下写真の2本のドリルを購入 約6000円強也。
所が、メネジ側に残ったネジ山はどうしても掻き出す事が出来ませんでした。
そこで、「シリンダーヘッド側のメネジをタップで立て直せば」と思いアダプターのネジを調べた所今の規格には無く、アダプターにあったタップは購入できません。
アダプターのネジは外径が 5/8インチ,ネジの山数が 16山/インチ。 (今の規格では 5/8径ではUNFネジで18山、UNCネジで11山です。又パイプ用でも16山はありません。)
どうしたものかと思いながらも、新たにタップと同じ18山のアダプターを作る事も覚悟して、 5/8径の18山タップを購入。 下左写真の様にタップを少し通しては戻し、また少し回しては戻しを繰り返し、シリンダーヘッドのネジ山を傷める事無く 下右写真の様な旧部品の残骸を取る事が出来ました。
ネジの長さが短かった事が幸したのだと思います。
取り出したネジ山の残骸
アダプターの残骸を取った後のシリンダーヘッドのメネジです。
アダプターは目立たない所の為、より防錆力を上げておき、ほおっておいてもいい様にと亜鉛めっきの上からカチオン塗装(黄色矢印)をしておきました。 (カチオン塗装をする事で亜鉛メッキの効果は少ないと思いますがカチオン塗装の防錆力は圧倒的に高いので。)
で、シール剤をたっぷり塗り、何とか組み付ける事が出来ました。
約800円の部品を、11000円もの工具を購入し組付けました。
レストアをしていると時々起こる思いがけない失費と愚痴でした。
MG ミゼット,エンジンの塗装が完了しました [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが MG ミゼットのエンジンを塗装に出し、約1週間で完了し戻って来ました。
下写真はエンジンを車から降ろした時の物で凄い汚れでした。
で、下は塗装を完了したエンジンで、オリジナルと思われる濃い黄緑色に塗られました。
写真では明るく見えますが実際はもう少し暗い色の様に思います。
メッキだったロッカーカバーやアルミのサーモスタットハウジングも塗装しました。
(下写真の左右の写真の色が随分違っています。 同じ色なのに写真にするとこんなに違ってしまいました。 写真での色出しは難しい!)
下写真はエンジン下面で、オイルパンもこんな感じで塗られました。
で、エンジンを塗装に出している間に正規に組み立てる準備をしていましたので、早速オイルパンやタイミングチエンカバーを外しました。
カチオン塗装したオイルパンは、外面はカチオン塗装の上からエンジン色に塗られ、内面は非常に丈夫なカチオン塗装です。
タイミングチエンカバーを外すと、最初に塗ったカチオン塗装の上からエンジン色を塗られた事がはっきりとわかってしまいます。
(カチオン塗装は防錆力があり、又、油や薬品にも非常も強く、塗料の剝れや劣化も少なく、エンジン内部にカチオン塗装がされていても剝れてオイル穴等をふさぐ事はありません。)
エンジンの色がオリジナル色かどうかは微妙ですが、私の好きな色具合で、塗装の質感も良く気に入っています。
MG ミゼット,エンジン塗装の準備 [ MG ミジェット エンジン]
少し前ですが、塗装屋さんにエンジンを塗装して頂きました。
MGのエンジンは濃い黄緑色で、エンジンに組み付いていたヒートシールドプレート(下写真空色矢印)は初期のエンジン色と思われる色が残っていましたので、この色に合わせてエンジン全体を塗装して頂く事にしました。
そこで、エンジンを塗装する前に古い塗料を落としたり、レストアが完了してしまうとなかなか手の回らない所や錆び易い所等は下塗りとしてカチオン塗装をしておこうと考え、オイルパン,タイミングチエンカバー,フロントプレート,ブロックのトサイドカバー等はワコーズのリムーバーで古い塗装を剥し、サンドブラストで錆を取り、カチオン塗装屋さんに塗装をお願いしました。
エンジン全体は、オリジナル色と思われる濃い黄緑色の上に緑色が塗られていました。
で、オイルパンは古い塗装を剥し、下写真左の様にサンドブラストをかけて、塗装屋さんに黒色カチオン塗装(下写真右)をして頂きました。
フロントプレートやタイミングチエンカバー,サイドカバーもオイルパンと同様に古い塗料を剥しサンドブラスト、そして黒色カチオン塗装、その後シリンダーブロックに組付け。
シリンダーヘッドはバルブやバルブロッカー等を外し、ウオータージャケットやオイルギャラリーに砂が入らない様にマスキングをし、ワコーズのリムーバーで古い塗装を剥し、サンドブラストで錆を落としました。
尚、ついでにインテークとエギゾーストポートをラフではあるが研磨しておきました。
ヘッドはほぼ全分解し、
マスキングし、サンドブラスト
シリンダーブロックはエンジンスタンドに組付けた状態でマスキングをして、ワコーズのリムーバーで塗装を剥しました。 ブロックのエギゾーストマニホールド側は排気の熱で塗料が焼き付いたと思われ、リムーバーを何回も何回もかけてやっと塗装を剥す事が出来ました。 そのせいかどうか、塗料を剥したブロックは錆が進んでおらず、従ってブロックにはサンドブラストはかけませんでした。
シリンダーブロックの古い塗装や汚れは最初の写真で確認できます。 下がリムーバーで古い塗装を剥し洗剤を使い水で洗い流した後の状態です。 尚、写真はマスキングを剥していますが、塗装剥がし中は布テープでしっかりとマスキングしていました。
で、下写真の様にエンジンを仮組し、塗装屋さんに塗装をお願いしました。
(本当はエンジンをきちんと組み上げて塗装をするのが良いのですが、塗装屋さんの都合で急きょ塗装する事になったので、「仮組で」となりました。 又、塗装前のマスキングは塗装屋さんで行う事になり、下の黄色テープは単にエンジン内部にゴミが入らない様にとの仮テープです。)
果たしてどんな色に仕上がるのだろうか??? 不安一杯!!!
カナリアナスを育てています。 [庭と家庭菜園]
今年3月、長年気になっており「いつかは育てて見たい」と思っていた「カナリアナス」の種を近くのホームセンターで見つけました。
すぐその場で購入! まさに衝動買い!!!
育て方をネットで検索してみると、 おおよそ下記の様な物でした。
4月に種をまき、発芽の適温は25℃位。
植え付けは霜が降りなくなった4月頃に。
(発芽が25℃で霜が降りなくなった4月に植え替え・・・は時期と気温に矛盾がある様な!)
鉢植えでは鉢は10号鉢(直径約30cm)と大きな物を。
肥料は遅効性の物を。
9月頃に実がなり、11月頃には黄色に色付く。
で、4月に種をまきましたが、待てど暮らせど発芽せず。
種が悪いのだろうか? 種蒔きの時期が悪いのだろうか? 水やりが悪いのだろうか?
等々心配しながら見守るも5月が終ってしまいそう。 で、痺れを切らせ更に種を追加まき!
( だよねェ~~~,発芽の適温25℃は4月では無理、25℃はやっぱり6月だろう。)
6月に入ると突然"1つ又1つ"と小さな2枚の小葉を付けた芽が出てきました。
更に2・3週間の内に4月に蒔いた種も、5月終わりに追加蒔きした種もぱらぱらと発芽、いつの間にか数十本発芽し、おる抜きする程多く発芽しました。
下の写真は6月9日の最初に発芽したグループの物です。
苗は順調に育ち、6月20頃に最初の植え替えと路地植えを実施。
下写真は6月27日の物で、鉢の大きさは約12cm
7月にはぐんぐん成長し鉢も10号鉢に植え替え、8月には更に成長し葉の大きさは約 25㎝ 高さ約1mになり、路地植えの物は更に大きく葉の大きさが約 30cm、高さも 1mを超えました。
「こんなに大きくなるとは思ってもいなかった!!!!!」
下写真は8月31日の物。
尚、8月16日には路地植えの物で花のつぼみを確認。
更に8月28日には開花しました。異常な程大きく育ったにもかかわらず 約2cm の小さな「まさになすの花」が咲きました。
ネット等で育て方を調べましたが、その情報と現実は大きく異なる事も多く、これからどうなるのだろうか?
何時頃実が付いて、何時頃黄色く色づくのだろうか?
更にはこれから順調に育つのだろうか?