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ジャガー Eタイプ,笑っちゃうしかない出来事 [ Eタイプ シャシー修理]

 
 先日 Eタイプのマフラーを塗装した事を記事にしましたが、その作業中にハンドルを回すとなんとなく重い。 普通、ジャッキアップしてのハンドルは大げさに言えば ”小指でも回る” 位のはず。

 ステアリング系やサスペンション系を点検したが異常は見つからなかった。


 おかしいなと思いながらもちょっと休憩をし、少し離れてステアリングギアー方向を見てみると、

blogDSCN1951.jpg

 左側のステアリングマウントが縦のフレームに平行ではありません。

 で、近寄って見ると、
blogDSCN1967.jpg


 ステアリングマウントのゴムが剥がれていました。

 ステアリングマウントは下写真の様に左右各1個付いていて、このマウントが壊れると車からステアリングギアーが外れ、ハンドルを切っても車は思う方向に行かなくなる。
(多分高速道路走行中等では大事故で、他の車を巻き込みながら生きていられるかどうか?)

bblogP7071236.jpg

 こんな所が壊れるなんて予想だにしなかった。
 で、右側のもう1個を見てみると、

右DSCN1952.jpg

 ゴムが剥がれ、完全に分離しています。

 さすがにここまで来ると  笑っちゃうしかない!!!



 で、ラジエーターとフレームの狭い間から苦労して何とか外して見ると、

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 左側は車の下の方がまだ接着されておりかろうじてと言った所。 右は写真の通り大破。

 本来マウント等はゴムと鉄部品が全面完全に接着されていて、壊れる時は全面ゴムがち切れなければならないはず。 写真の様に外周が接着不良だと、引張って伸ばしたゴム(走行中等の振動でたわんだゴム)にナイフを当てる様な物。 簡単に切れてしまう。


 イギリスのゴム部品では何度も悩まされている。 
 日本のゴムメーカーは、接着工程の管理には非常に神経をとがらしており、作業中の部品をちょっとでも素手で触ろうものなら ”皮膚の脂で接着不良になる” との事で即廃却です。

 で、右は完全に剥がれ、左はなぜ下の方が剥がれなかったかと言うと、下写真の様にマウント取付けボルトの頭の所に大きいワッシャーをかませ、万が一今回の様にマウントが壊れてもステアリングギアーが脱落しない様なストッパーになっていた為です。
セーフティ機構を設けていると言う事は私だけでなく他にも事例があったと言う事か! 根本的な接着の対策をしてほしいものだ。

 (私は当初、この様な細工を知らず普通にボルトとナットで締めつけていましたが、先日亡くなられた横浜の ”Oさん” に教えて頂きました。 あらためて 「Oさん有難うございます」 です。)

bbblogDSCN1951.jpg



 今回の不具合、月曜日に発見しその日にイギリスにメールをして在庫確認、かねてより何時かは買っておこうと思っていた部品と共に金曜日朝にはイギリスから新しい部品が到着しました。

blogDSCN1988.jpg


 で、苦労しながらも一日で取付けを完了。
 新しい部品を取り付けたと言っても、ゴムの接着がきちんと出来ているかどうかは分りません。

 今回は左右両方のマウント部にワッシャーのストッパーを取り付け少し安全性を増やしました。

blogDSCN1995.jpg


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ジャガー Eタイプ,フロントショックアブソーバー交換 [ Eタイプ シャシー修理]

      
 先月初め、富士山にドライブした時発見したフロント右のショックアブの オイル漏れ修理を行いました。

blogDSCN0104.jpg blogDSCN0205_edited-2のコピー.jpg



 漏れの量は、谷保天満宮往復 60kmでシール部からにじみ出たオイルが15cmたれる程度。 しずくにはならなかった。 旧車の場合この程度の油漏れは普通かも。
 横浜のヒストリックカーショーではオイル漏れで床が汚れない様、全参加車にオイル吸収パッドを敷いていました。

 オイル漏れはごくわずかで当分の間乗れるとは思うが、使えなくなってから交換では捨てるしかなく、今交換し漏れた部品は万一のスペアーにと考えた。



 で、イギリスに11月26夜発注し、11月30日には手元に。 わずか5日間で入手できた。 
 価格は99ポンド+輸送費等33ポンド計132ポンド
日本円に直すと部品代はおおよそ13000円 輸送費を含めても18000円程度。

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 交換は下黄色矢印の2ヶ所の割りピンとナットを外し取付けるだけ。

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 で、オイル漏れ品を確認した所、ピストンロッドにプライヤーで挟んだ様な3列の傷があった。 これが漏れの原因と思われる。

 私がプライヤーで挟んだ記憶はないが、念の為全ての工具を当ててみたが、工具のギザギザのピッチと傷跡とは一致しなかった。
誰がこんな大事な所を挟んだのだろうか? 昨年の車検屋さん? それともイギリスの販売会社? それともコニーの会社? 点検して付ければよかった。 新しい部品には傷が無く多分大丈夫だろう。

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 ショックアブの交換だからブログに書く事はごくわずかと思っていた。
所が書きたい事が次々と頭に浮かんだ。


例えば円の為替相場
 円は今、1ポンド130円代 だから今回、ショックアブ1本 99ポンドでも約13000円で買えた。
 2007年に同じ物を購入した時は 68ポンド 当時は1ポンド223円だったので15000円相当。 1.5倍近く値上がりしても結果的には約2000円も安く買えた。
外国から物を買う時は安く買えて 「良かった よかった」 となる。

 しかし、例えば2007年に100万円の日本車をイギリスに輸出したら約4500ポンドで売れたが、今は約7600ポンドで売らなければならない。 1.7倍もの値上がりだ。 こんな状態で誰が買うだろうか!!!

 結果、日本の物が外国では売れない。 売れなければ作る人はいらない。 失業だ!!!
それでも事業を続けたい会社は外国に製造会社を作る。 で、日本では作る人はいらない。 失業は恒久化する。

 党利党略に明け暮れ、あげくの果ては私達の税金を800億円も使って選挙。 どの政党どの候補者も拒否したい心境だ!!!
 

 また、ここ3回のクラシックカーショーに参加してたびたび言われた事がある。
「部品代も高いだろうし維持するのが大変でしょう」 だった。
 しかし、同一形式のショックアブで最近の国産車用コニーは16000から25000円位だろうか? だとすると輸送費を含め18000円はそんなに高くない。

 48年前に生産されたジャガー Eタイプは、今でもほとんどの部品が入手できる。
しかも部品代は現在販売されている国産車とそれほど変わらない。 部品によっては安い位だ。


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ジャガー E タイプ, リアーサスペンションからのコトコト音 [ Eタイプ シャシー修理]

 
 今年4月頃リアーサスペンションの右側の方からコトコトと音が出る様になりました。
 それも4・5km走って、サスペンション関係が暖まった頃から音が出る。

 音は走るたびに大きくなり、5月に入ってからは 「危険かも?」 と思う程になりました。
ホイールベアリングのガタ等を調べましたが、測定するたびに値が異なり良く分りません。

 横浜でジャガーの修理をされておられる方にも乗ってみてもらいましたが、確たる原因を聞く事は出来ませんでしたが、前後4輪のホイールのガタが大きいく、まずは 「ホイールのガタを少なく」 との事。



 で、再度リアーのホイールベアリングのガタ等を測定しましたが、確たる所は分らず、今年7月に下写真の様に右リアーのドライブシャフトとホイールベアリングハブを分解。 更にドライブシャフトとベアリングハブを分離。

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 ハブアッセンブリ-の状態(上写真の状態)でホイールベアリングのガタを測定した結果、ベアリングのガタが 0.25~0.27mm とジャガーの推奨値(0.05~0.15mm)を大きく上回っていました。

 最初の組立てでは新品のベアリングを入れ、 0.1mm弱にセットしたはずでしたが 0.25mmに。 尚、ベアリングの回転はゴロツキ感等無くスムースで、ベアリング自体は問題が無い様です。
 7月の時点では約200kmしか走っておらず、初期摩耗としては大きすぎる。 私の組立てと測定にミスがあった様です。
そもそもここ迄分解しなくてもベアリングのガタは正しく測定できるはず。 なのに測定のたびに測定値が異なる??? この辺の所にミスの原因があるのかも。

 で、手持ちのベアリングシムで再調整をし、ベアリングのガタを0.15mm程度にする事が出来ました。 まだちょっと大き目だが当面これで。

下写真は2010年5月 レストア時の物ですが、ベアリング調整は矢印の先のシムで行います。

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 尚、リアー左のベアリングのガタは何時も0.1~0.13mm位で一定の値を示していました。 とは言っても組立てミスや測定ミスがあってはと思い、全く同じ様に分解しベアリングのガタを測定した結果、0.12mm位で全く問題ありませんでした。 


ここ迄分解しましたので、更にリアーサスペンションまわりの各部の締付け等を点検、問題は見つかりませんでした。

blogP9100863.jpg



 レストア時の最初の組立てから200kmでコトコト音発生。
そして、ベアリングを再調整してから約400km。 まだコトコト音は発生していません。

多分、音の原因はベアリングのガタが大きかった為だろうが、確信が持てず音が再発するのでは っと不安を持ち、聞き耳を立てながら走っている今日この頃です。


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