MG ミゼット,ステアリングギアーの潤滑油変更 [ MG ミジェット シャシー]
以前からお願いしていた塗装屋さんで、近々MGのエンジンルームと室内の塗装が出来そうとの連絡が入り、エンジンルームと室内の状態を点検。
(塗装屋さんに渡すにあたって、ある程度古い塗装の磨きは行っておきました。)
結果、ステアリングギアーのピニオン上部からのオイル漏れは相変わらず続いていました。
漏れたオイルが既に清掃したフレーム下面等に広がらない様にとオイル受けのポリ袋をセットしておいた所、下写真右の様にオイルがたまっていました。 更に、漏れたオイルはステアリングを取り付けているフレームのフランジ部に迄流れ込んでいました。
MG ミゼットのステアリングギアーの潤滑は、市販のマニュアルによると前半のモデルはギアーオイル140番で、後半のモデルは一般的なグリースとなっています。 尚、潤滑に関する前半,後半と言われている区分けの時期の細かい説明は書かれていません。
又、前半,後半と言われているであろうモデルの構造を見ても大きな差はありません。
(ちなみにジャガー Eタイプもほぼ同様のステアリングギアーです、潤滑はグリースです。)
という事で、ここ1年余り悩んできたオイル漏れを防止する為に、思い切ってシャシーグリースに切り変える事にしました。 使うグリースはジャガーのホイールベアリング等にも使った下写真のグリースです。
グリースに切り替えるには今年の3月に注入したギアーオイル140番を綺麗に除去する必要があります。 その為には左右のダストブーツのジャバラ部分にたまっていると思われるオイルも清掃する為、両サイドのダストブーツも外す必要があります。
で、現在のタイロッドの位置を測定し、再組時の参考にします。
(勿論車検前にはトーイン調整をしますので、今回は原状復帰をし易くするの為の測定です。)
で主だった部分の分解が終わり、粘度の濃い140番のオイルをシンナーで洗い、クレのブレークリーンでシンナーも含め洗い流し、部品を乾燥させ、グリースを塗布します。
勿論、ラックとピニオンの部分も分解・清掃、そしてグリースをたっぷり入れます。
で、グリースを充分注入して、ステアリングギアー全体を再組、車に戻しました。
グリースにした事で、油分の漏れがない様に祈るばかりです。