ジャガー E-タイプのミッション修理 と クラッチの交換 [ Eタイプパワートレイン修理]
久しぶりに ジャガー E-タイプ のメンテナンス記事です。
しかも4ヵ月も前の出来事。
実は私のE-タイプ、大変な持病を抱えていて最近はセカンド発進で乗り切ってきた。
と言うのは「ローギアーで発進した時にた~~~まにローギアーが食い付いて(スタックして)抜けなくなってしまう。」

しかもその発生頻度が憎らしい! 確か12年間で4回!
こんな発生頻度では原因を探るのも非常に難しいだろうと、
対処療法的な事をするだけで、本格的な修理は先送りしてきた。
2018年11月に発生た時の修理状況 https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2019-01-24

しかし昨年4月、湘南平でのモーニングクルーズの会場で再発し、旧車仲間に助けられやっとの事でスタックから抜け出し、以後今年の5月までローギアーは使わず、セカンド発進!!!
当然の事ながら、半クラッチの多用に伴いクラッチのレリーズベアリングが摩耗し、クラッチペダルハイト(クラッチの繋がる位置)が納得出来る位置に調整できなくなってきた。

そこで、平塚のジャガー専門店で確認して頂いた所、もうレリーズベアリングが限界でカーボンが1mm以下だろうとの事。 で、修理を依頼すると「今は立て込んでいて出来ない。 予約されても来年になってしまう」との事。
さァーどうしよう!!! 1年も乗れないのか???
近くの修理屋さん等色々考えたが、クラッチのレリーズベアリング交換と共にトランスミッションの根本的な修理も含めて考えると、ジャガーの専門家かミッションの専門家がいいだろうとの思いで練馬の「ビックキャット」さんに相談してみました。
ビックキャットさんは私が日本に帰って来て最初に知り合った「ジャガーの専門家」です。
(私はミッションが一番苦手でミッションを全分解した事がない。 ましてMG如きに振り回されている様な私がEタイプのエンジン&ミッションを降し、ミッションを分解・修理等 無理 無理!!! ッと思ってしまい、自分で修理する事等全く考えられなかった。 E-タイプのレストア中は夢中になってミッションのメンテもしていたはずなのにね!!!)

で、ビックキャットさんは快く引き受けてくれて、5月に「エンジンを降し、ミッションを分解、ローギアーの抜けなくなった原因を突き止め修理、そしてクラッチカバー,クラッチプレート,レリーズベアリングを新品に交換し、エンジンを乗せて下さいました。
私がビックキャットさんに伺った時には、E-タイプはリフトアップされ、エンジン&ミッションは降ろされ、しかもミッションは全分解されていました。
青矢印の所がエンジン&ミッションのあった所、伺った時は空っぽ!

ミッションは全分解されスタックの原因追求中だった。


後日、下写真の黄色矢印のピンの異常摩耗が原因であったとの連絡を受けました。
(12年もの長い間にたった4回の故障でも原因が見つかるとは! もっと早く修理を依頼しておくべきだった。)


で、ミッション組み立て時はフロントシールも変えて頂き、半クラッチ多用で摩耗したレリーズベアリングも交換して頂きました。 また、クラッチカバーやクラッチプレートも交換して頂きました。
(エンジン&ミッションを降す作業は大変な為、一般的にエンジン&ミッションを降した時はクラッチの三点(カバー,プレート,ベアリング)も交換するのだそうです。 これを怠ると前回と前々回のMGのレポートの様に大変な2重手間になってしまいます。)

エンジン&ミッションを乗せ修理を完了し、
5月半ば 下写真の様な感じで、E-タイプは積載車にのせられ戻ってきました。
(下写真は2011年の物)

これからはローギアー発進で安心して乗れるかな 私の EーType !!!
偶にはジャガー君も見てあげないと拗ねちゃいますからね・・・^^;
by kinkin (2023-09-19 12:36)
kinkinさん、たまの修理がえらく大変なものになってしまいました。 他にもやりたい事がいくつかあり、おいおい実施していきます。
by kotobuki1946 (2023-09-21 06:03)