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JTBの京都迎賓館の貸し切り見学ツアーに参加。 その2 [ 旅行 関西以西]

       
 JTBの「京都迎賓館特別貸切参観と冬の古都」と言うツアーの2日目ついてのレポートです。

 このツアーは、当初応募が多くキャンセル待ちになっていましたが、1月末に参加可能との連絡があり、先日参加して来ました。
 一日目の「知恩院と清水寺」の参観は前回のレポートの様で、
 二日目は京都御所周辺を散策、そして京都迎賓館に。 その後仁和寺に移動し参観。
  更に伝統工芸士の下出祐太郎先生の蒔絵や螺鈿細工の特別公演がありました。


 で、2日目は9時にホテルを出て、京都御所の駐車場に到着。
 御所周辺を散策しました。 残念ながら御所には入れません。

下写真は京都御所の南西角です。
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南側の建礼門です。
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東側の建春門です。
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京都御所の北東角、猿ヶ辻です。
 この角は御所の表鬼門にあたり、塀も直角に交差せず変形して作られていました。
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 又、この角には烏帽子をかぶった猿(黄色矢印先)が彫られております。 その猿は「御所の鬼門を守る日吉山王神社の使者だそうですが、夜になると付近をうろつきいたずらをした為、金網をはって閉じ込められた」と言われています。
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北側の朔平門です。
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西側の宜秋門です。
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 京都御所は広く一周するだけで30分以上かかりってしまいました。
今回は塀の外から中を想像するだけで、次回は塀の中を見学したいと思います。



 次は私にとっての大本命、「京都迎賓館の参観」です。

 京都迎賓館は、
 平成14年(2002年)3月 京都御苑内に建設工事開始, 平成17年(2005年)4月 開館,
 平成28年7月からは迎賓館を通年公開
 京都迎賓館のホームページ ; https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/


 京都迎賓館は御所の隣ですが公園内の為か一旦バスに乗り街中に出てグルっと回って、迎賓館の正門から中に入りました。
迎賓館の入り口(中央の黒い扉)を内側から見た所です。

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 バスから降り15名ずつの班に分かれ、セキュリティチェックを受け、上履きに履き替え、迎賓館の職員の方の説明を聞きながら各所各部屋を案内して頂きました。

正面玄関の扉を開けて頂きました。 さァ! 念願の京都迎賓館です。
玄関は日本らしく引き戸で、樹齢700年の福井県産欅の一枚板を使用しています。
又、引手は銅製で、京都の組紐をモチーフにして絆の意を込めたシンプルなデザインの「有線七宝(ゆうせんしっぽう)」が施されています。

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 玄関を入って、ゲストの控室等に使われる「聚楽の間」を通り、最初の大きな部屋は
「夕映の間」です。
 東西の壁面を飾る織物は「日本画家の箱崎睦昌(むつまさ)の下絵を基に「綴織り」という技法で織った物です。

 絵の内容は、
「比叡月映」は京都の東にそびえる比叡山を月が照らす様を、
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「愛宕夕照」は京都の西に連なる愛宕山に夕日が沈む様を描いているとの事。
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夕映の間の中から見た庭園です。
池にはネビキグサを植えて水田を模しており、奥の橋は東西の建物をつなぐ橋です。

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次の部屋は「藤の間」で、京都迎賓館の中では最も大きな部屋だそうです。
 (藤の花言葉は歓迎で、迎賓館に相応しい部屋の名です。)
 壁面絵は、日本画家の鹿見喜陌(しかみ きよみち)の「麗花」という作品を基に綴織りの技法で織った織物で、39種類の草花が織り込まれ、床の緞通は壁面装飾に描かれた「藤の花」が舞い散った様子を表現しているとの事。
 又、天井の照明は、本美濃紙と京指物の伝統的技能で作られた格子光天井になっており、連凧の様な3段の笠は高さが 15種類ものパターンに調節出来るそうです。
他にも舞台装置等伝統技法で製作された施設が色々ありました。

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次の部屋は「桐の間」です。
桐の間は、随所に「五七の桐」を配した和食を提供する「和の晩餐室」です。 
「五七の桐」は、昔は皇室の裏紋として使用されていましたが、現在は、日本国政府の紋章として使用されています。
 テーブルは全長12メートルの漆の一枚仕上げで鏡の様に庭の緑や天井を写します。
又、漆塗りの座椅子の背には「五七の桐」の蒔絵が施され、桐の葉の色は微妙に異なり同じ模様の椅子は一つもないとの事。 更に正座に慣れないお客様の為に掘り炬燵式となっています。
(掘りごたつの様な部屋の使い方と言うか施設は日本独特のアイデアだと思います。)

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桐の間に置かれていた螺鈿細工等が施された素晴らしい鏡台で、私は感動しました。
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 次は、東西の建物をつなぐ、開放感のある廊橋です。
下写真は夕映えの間から庭園で、奥中央に見えるのが廊橋です。
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廊橋の天井は、船底を逆さにしたような形で、中央部が高く、両端が低くなった「船底天井」で、吉野杉を使用し、四隅には昆虫の透かし彫りが施されています。
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廊橋から見た、廊橋北側の池です。
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海外からの賓客に、和舟に乗って池を散策、日本の文化「舟遊び」も楽しむ事が出来ます。
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他に水をテーマにしたお部屋がありましたが、ここは撮影禁止との事で詳細は記しません。


上写真の和舟を見た後は正面玄関に戻り建物の外に出ました。
外では京都迎賓館の参観記念のグッツも販売もされていました。
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今回のツアーで最も期待していた迎賓館参観は終了してしまいました。
なんといっても今も息づく和の伝統技法に圧倒されました
 外国から来られた多くの賓客がきらびやか(キンキラキン)では無く、一見質素に見えるしっかりした作りの日本の伝統技法の凄さを解って欲しい。


 参観を終わった時にはお昼の時間に限りなく近いが、再度バスに乗り仁和寺に向かいます。

 仁和寺には駐車場の関係か東門から入りましたが、まずは表門にあたる「二王門」から。
 知恩院では門を「三門」と言いましたが、ここは「二王門」言うそうで、とも角ここも大きな門で京都3大門の一つとの事。
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 寺には「本坊表門」から入り、南庭に出ると瓦屋根の「仁和寺白書院」檜皮葺きの「宸殿」の前に出ます。
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 又、南庭では本坊表門の外から見えていた「勅使門」を内側からも見る事が出来ました。

外からの勅使門                内側からの勅使門
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で、今回仁和寺で「特別公開されたのは 御殿・庭園」、下写真は宸殿から見た庭園です。
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さらに奥に進み「霊明殿」も見学させていただきました。
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 所で、藤井聡太さんの第35期竜王戦はここ仁和寺の宸殿でも行われました。
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で、御所の見学を早めに終え、速足で奥の五重の塔も見学させていただきました。
この塔も大きな建物で、なんとなく奈良 興福寺の五重塔を思い出しながら見学させて頂きました。
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 で、仁和寺の見学を終え、仁和寺の門前にある「佐近」さんで遅い昼食となりました。
 遅い昼食とはいえ、京都御所や迎賓館等素晴らしい施設を見学させて頂いた結果遅くなったもので、気分は満腹 お腹がすいたと言う感覚は無かった。
それだけ素晴らしい施設を見学させて頂いた証拠で、JTBをはじめスタッフの皆さんに感謝です。


 佐近さんで昼食後、バスに乗り京都ガーデンパレスで、他のツアーさん方と共に「下出佑太郎先生の特別公演」を聞きました。
 公演は世界の漆の分布に始まり、各国の漆の使い方や日本の螺鈿細工,蒔絵等多義にわたる講話でした。


 で、二日目の夕食は「和食」でしたが、これが美味しかった。
一日目の食事も美味しかったのですが、それを上回り美味しく贅沢な気分にさせて頂きました。

 JTBのスタッフの方々、他関係した方々本当に有難うございます。


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