ジャガー Eタイプ,ハッチバックスティ ブラケットの製作・取付け [ E-Type 内装]
2007年9月に最初のメンテを初めてから完成い迄に何と1年半かかってしまいました。
と言っても、メンテが思うように行かず、 又、ハッチバックのドアーを開ける必要がなかったので、放置しておいただけの事ですが。
下写真が今回完成し取り付けた物ですが、1964年型迄の Eタイプのハッチバック スティは写真の様にロッド(スティ)一本で支える簡単な物です。
2007年10月にハッチバックドアーの内張りが完成し、同時にスティも完成させようと埼玉県の某メッキ屋さんに他の部品と共にクロームメッキをお願いしました。
ハッチバックドアーの内張り製作の記事 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-10-08
で、完成してきた結果が下左の写真です。 全くポリッシュしないまま再メッキされてしまいました。
その後ハッチバックを開けることなく放置する事1年と数か月。
内装作業も進み、ハッチバックを開けての仕事となり始めましたので、今度は何時も亜鉛メッキをお願いしているメッキ屋さんに相談し、お願いする事になりました。
その結果、メッキは程々問題ないのですが、2度目の再メッキの為、メッキ剥がしの際にスティ ブラケットのロー付けのロー迄溶けて、軽く指で押しただけでも下右の写真の様に曲がってしまいました。
で、”もういい 私が作る” と言う事になった次第です。 丸3日間の作業でした。
まず、簡単にアルミ板を曲げて暫定のスティ ブラケットを作り、取り付け具合を確認。 特にハッチバックを開けた状態でのスティの角度とブラケットの2枚の板の角度に注意しました。
この暫定品と従来品から寸法取りをし、2mmのステンレス材から3個の部品を削り出す共に、アルミ材で3個の部品の溶接冶具を作りました。
上の写真でも分かる様に、ブラケットの2枚の板の間が十分にポリッシュできませんので、3個の部品の状態で一次のポリッシュをしておきました。
で、近くのステンレス加工の専門会社で溶接をして頂きました。
(小さな部位の溶接はなかなか綺麗にいかないのですが、40年間ステンレス溶接をしているだけに、出来栄えに納得です。 しかも溶接費用は再メッキ一回分よりちょっと高かっただけ。)
溶接完了品を再度のポリッシュで溶接焼けを綺麗にし、ブラケットは完成。 スティとの組付けを行い、
車への組付けです。
上側の自作ブラケット部 下側のステイの受けです(イギリスより購入品)
今回製作の部品は、スティ等とセットでイギリスからも購入出来る様ですが、こう言う板物のイギリス品質に疑問がある事と、何より ”上手くいかなくなると ”猪突猛進型” で視野が狭くなる” 私の性格が災いし大変な遠回りをした様です。
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と言っても、メンテが思うように行かず、 又、ハッチバックのドアーを開ける必要がなかったので、放置しておいただけの事ですが。
下写真が今回完成し取り付けた物ですが、1964年型迄の Eタイプのハッチバック スティは写真の様にロッド(スティ)一本で支える簡単な物です。
2007年10月にハッチバックドアーの内張りが完成し、同時にスティも完成させようと埼玉県の某メッキ屋さんに他の部品と共にクロームメッキをお願いしました。
ハッチバックドアーの内張り製作の記事 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-10-08
で、完成してきた結果が下左の写真です。 全くポリッシュしないまま再メッキされてしまいました。
その後ハッチバックを開けることなく放置する事1年と数か月。
内装作業も進み、ハッチバックを開けての仕事となり始めましたので、今度は何時も亜鉛メッキをお願いしているメッキ屋さんに相談し、お願いする事になりました。
その結果、メッキは程々問題ないのですが、2度目の再メッキの為、メッキ剥がしの際にスティ ブラケットのロー付けのロー迄溶けて、軽く指で押しただけでも下右の写真の様に曲がってしまいました。
で、”もういい 私が作る” と言う事になった次第です。 丸3日間の作業でした。
まず、簡単にアルミ板を曲げて暫定のスティ ブラケットを作り、取り付け具合を確認。 特にハッチバックを開けた状態でのスティの角度とブラケットの2枚の板の角度に注意しました。
この暫定品と従来品から寸法取りをし、2mmのステンレス材から3個の部品を削り出す共に、アルミ材で3個の部品の溶接冶具を作りました。
上の写真でも分かる様に、ブラケットの2枚の板の間が十分にポリッシュできませんので、3個の部品の状態で一次のポリッシュをしておきました。
で、近くのステンレス加工の専門会社で溶接をして頂きました。
(小さな部位の溶接はなかなか綺麗にいかないのですが、40年間ステンレス溶接をしているだけに、出来栄えに納得です。 しかも溶接費用は再メッキ一回分よりちょっと高かっただけ。)
溶接完了品を再度のポリッシュで溶接焼けを綺麗にし、ブラケットは完成。 スティとの組付けを行い、
車への組付けです。
上側の自作ブラケット部 下側のステイの受けです(イギリスより購入品)
今回製作の部品は、スティ等とセットでイギリスからも購入出来る様ですが、こう言う板物のイギリス品質に疑問がある事と、何より ”上手くいかなくなると ”猪突猛進型” で視野が狭くなる” 私の性格が災いし大変な遠回りをした様です。
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溶接は難しいですよね~
by ガンバルおやじ (2009-03-20 17:21)
こんにちは。
ステーの厚みもあり強度がありそうで、純正よりも高品質にできていますね。
こういう技術に私も憧れますよ。
by OILMAN (2009-03-20 20:59)
遠回りをしても、後々安心して使えるものに仕上がればそれが一番ですよ
by 暇なフォトグラファー (2009-03-20 21:06)
外注さんに“想い”を伝えるのはたいへんですね。
by kanican (2009-03-21 04:41)
こういったちょっとしたとこがキモですね
by pace (2009-03-21 04:58)
さっ・・・流石ですね!!!!
by saclam (2009-03-21 10:22)
本家のイギリスから購入せず、自作ですか。
見事としかいえませんね。
ハッチバックが横に開くこと、知りませんでした。
by R-Month_雅 (2009-03-21 17:14)
三回読み直して、ようやく理解できました。
こういうきちんとした仕事で仕上がったら
世界一のEタイプが出来上がっちゃいますね。
by emu310 (2009-03-21 20:53)
おはようございます。
こんなところまでの気持ちが大事ですね。
だんだん完成に近づいてきましたね。
by BPノスタルジックカーショー (2009-03-22 05:20)
ガンバルおやじさん
溶接は経験の積み上げですから、上手い人は少ないですね。
OILMANさん
幅を4mmほど大きくし、ローズけから溶接に変更しましたので、強度は上がりました。 多分オリジナルよりいいと思います。
暇なフォトグラファーさん
ハッチバックを開けている時に、ここが壊れたらギロチンになりますので、しっかりしておきたかったんです。
paceさん
本当に細かい所に時間がかかります。
saclamさん
ありがとうございます。
R-Monthさん
この車、非常に珍しく横開きハッチなんです。
間違いなく上に開く方が使い勝手がいいですね。
emu310さん
すいません。 分かりにくい内容で。
emu310の3回読んでで、多くの事を思い出させて頂きました。
例えば、”ブログを始めた目的” や ”どんな情報をブログに書こう” と思っていたか等々。 慣れによる自分本位になって、出発点を忘れていました。
大変ありがたいコメントでした。 有難うございます。
これからもよろしくお願いします。
BPノスタルジックカーショーさん
多分、今が完成迄の半分と言う所でしょうね。
by kotobuki1946 (2009-03-22 08:12)
こういう職人さんが、いつまでも居て欲しいものですね。
↑ ずいぶん形が見えてきたので、八合目ぐらいかと思っていましたが、
まだまだ楽しめますね(^^)
by くっさん。 (2009-03-23 19:41)
なんと素晴らしい。
よくここまでやりましたね。
私にはまねの出来ないことです。
by kotarobs (2009-03-24 23:32)
SUSのステイはサビ知らずでしょうし、
メッキほど拭きキズに気を使わなくてよいので掃除も楽そうですね。
なによりも、一品ものの満足感と職人さんの心が伝わるのが最高です!
by Go-Ray (2009-03-28 12:45)