ジャガー Eタイプ, フロント スプリングとショックアブの取り付け [ E-Type シャシー]
クラッチ部品に続き、フロントサスペンションのスプリングとショックアブソーバーの取り付けです。
ジャガー Eタイプのフロント スプリングはトーションバーと言う鋼鉄製の単なる鉄棒です。
今回のポイントは正しい位置にトーションバーをセットし、車高を標準状態にする事と左右のスプリングを間違えない事です。 幸い、右用はRH,左用はLHと刻印されていました。
トーションバーは下写真の様にエンジンルームの下側に左右各1本付いており、前側(写真左)はサスペンションのロアーリンクに固定し、後ろ側はボディに付けたアンカーブラケットに取付けます。
トーションバーは、実際の車では中央にエンジン等が載る為、これ等の影になりほとんど見えません。
車のタイヤが下に下がるとトーションバーは緑矢印の方向にねじられ、タイヤが上に上がると緑矢印と反対にねじられます。 このねじられた時に元に戻ろうとする反発力でスプリングの働きをします。
部品の準備として、トーションバーはサンドブラストで錆を落とし、塗装。 更に前側のセレーションの先端には面取りを追加し、フロントのロアーリンクに入り易くしました。 又、アンカーブラケットは塗装をした上で、セレーション部分だけ塗装を落とし、トションバーのスプラインにスムースにはまる様にしました。
(トーションバーはねじられる事で長さが縮んだり、戻ったりしますが、この変化をアンカーブラケットのセレーション内でスライドする事で吸収します。)
又、下写真の様にショックアブ取り付けの位置にジャガー指定の長さのバー(赤い長いバー)を取り付けて、トーションバーに荷重がかからない位置で取り付けを行います。
(実はこのバーの長さを短くしトーションバーをセットすると車高は低く、長くすると車高は高くなります。)
そして、やっと本番のトーションバーの取り付けです。
取り付けはトーションバーの前側のセレーションにグリースを付けロアーリンクに圧入します。 圧入と言ってもトーションバーの後端に木材を当てハンマーでたたき込みます。
ロアーリンクに約半分入った所で、後端にアンカーブラケットをセットし、スムースにボディに付けばOKです。 付かなければ、ロアーリンクから抜いてセレーションのはめる位置を変え、たたき込み、再度アンカーブラケットの取り付けを確認します。
(前側のセレーションは24山、後ろ側は25山と1山異なっている為、前側のセレーションのはめる位置によって後ろ側のアンカーブラケットのはまる位置が少しずつずれる事で微調整出来ます。)
結局、左側は3回はめ直し、取り付け位置が決まり、前側のセレーションを完全にはめ、ロックボルトを締めて完成です。 後ろ側のセレーションにもグリースを塗り、アンカーブラケットを取り付けて完成。
続いて、右側も同様に取り付け、フロント サスペンションのスプリングは完成です。
ショックアブソーバーの組み付け
以前情報しました様にショックアブはコニーのクラシックを購入しました。
このショックアブソーバーは減衰力(スプリングの揺れを抑える力)を調整できるタイプですが、私はEタイプに乗った事がないし、又、どの程度の減衰力かも分からないので、購入したまま付けてしまいます。
という事で、先に書きましたトーションバーをセットする為の赤いバーを外し、ロアーボールジョイントの下にジャッキをかけ、車をジャッキアップし赤いバーの所にショックアブを取り付けました。
尚、ショックアブの取り付け部はラバーブッシュですので、車両が完成した後にタイヤを付けて、自然の停止状態でネジを締めつけます。
仮完成状態はこんなです。
今日は久しぶりの家庭菜園です。
BPノスタルジックカーショーさんが 「7月は梅雨の記事が少なかった」と書かれていましたが、又、各地で集中豪雨による被害が出ていますが、神奈川中部の我が家の畑はからからでした。
手前のネギの所は乾燥で、草も生えません。
何と里芋の葉にも朝露が溜らなくなってしまいました。
なすは元気に育っていますが、最近水不足で育ちが遅くなっています。
ジャガー Eタイプのフロント スプリングはトーションバーと言う鋼鉄製の単なる鉄棒です。
今回のポイントは正しい位置にトーションバーをセットし、車高を標準状態にする事と左右のスプリングを間違えない事です。 幸い、右用はRH,左用はLHと刻印されていました。
トーションバーは下写真の様にエンジンルームの下側に左右各1本付いており、前側(写真左)はサスペンションのロアーリンクに固定し、後ろ側はボディに付けたアンカーブラケットに取付けます。
トーションバーは、実際の車では中央にエンジン等が載る為、これ等の影になりほとんど見えません。
車のタイヤが下に下がるとトーションバーは緑矢印の方向にねじられ、タイヤが上に上がると緑矢印と反対にねじられます。 このねじられた時に元に戻ろうとする反発力でスプリングの働きをします。
部品の準備として、トーションバーはサンドブラストで錆を落とし、塗装。 更に前側のセレーションの先端には面取りを追加し、フロントのロアーリンクに入り易くしました。 又、アンカーブラケットは塗装をした上で、セレーション部分だけ塗装を落とし、トションバーのスプラインにスムースにはまる様にしました。
(トーションバーはねじられる事で長さが縮んだり、戻ったりしますが、この変化をアンカーブラケットのセレーション内でスライドする事で吸収します。)
又、下写真の様にショックアブ取り付けの位置にジャガー指定の長さのバー(赤い長いバー)を取り付けて、トーションバーに荷重がかからない位置で取り付けを行います。
(実はこのバーの長さを短くしトーションバーをセットすると車高は低く、長くすると車高は高くなります。)
そして、やっと本番のトーションバーの取り付けです。
取り付けはトーションバーの前側のセレーションにグリースを付けロアーリンクに圧入します。 圧入と言ってもトーションバーの後端に木材を当てハンマーでたたき込みます。
ロアーリンクに約半分入った所で、後端にアンカーブラケットをセットし、スムースにボディに付けばOKです。 付かなければ、ロアーリンクから抜いてセレーションのはめる位置を変え、たたき込み、再度アンカーブラケットの取り付けを確認します。
(前側のセレーションは24山、後ろ側は25山と1山異なっている為、前側のセレーションのはめる位置によって後ろ側のアンカーブラケットのはまる位置が少しずつずれる事で微調整出来ます。)
結局、左側は3回はめ直し、取り付け位置が決まり、前側のセレーションを完全にはめ、ロックボルトを締めて完成です。 後ろ側のセレーションにもグリースを塗り、アンカーブラケットを取り付けて完成。
続いて、右側も同様に取り付け、フロント サスペンションのスプリングは完成です。
ショックアブソーバーの組み付け
以前情報しました様にショックアブはコニーのクラシックを購入しました。
このショックアブソーバーは減衰力(スプリングの揺れを抑える力)を調整できるタイプですが、私はEタイプに乗った事がないし、又、どの程度の減衰力かも分からないので、購入したまま付けてしまいます。
という事で、先に書きましたトーションバーをセットする為の赤いバーを外し、ロアーボールジョイントの下にジャッキをかけ、車をジャッキアップし赤いバーの所にショックアブを取り付けました。
尚、ショックアブの取り付け部はラバーブッシュですので、車両が完成した後にタイヤを付けて、自然の停止状態でネジを締めつけます。
仮完成状態はこんなです。
今日は久しぶりの家庭菜園です。
BPノスタルジックカーショーさんが 「7月は梅雨の記事が少なかった」と書かれていましたが、又、各地で集中豪雨による被害が出ていますが、神奈川中部の我が家の畑はからからでした。
手前のネギの所は乾燥で、草も生えません。
何と里芋の葉にも朝露が溜らなくなってしまいました。
なすは元気に育っていますが、最近水不足で育ちが遅くなっています。
おお!家庭菜園!
いつか私もやりたいですね(^^)
そちらも水不足なんですね。
by いとお (2008-08-05 02:08)
最近の雨はスコールのようですよね。
by ガンバルおやじ (2008-08-05 05:09)
おはようございます。
トーションバーは本当によく考えられています。
コストは安く、部品点数は少ない。
最初にCB450のバルブを上げ下げする機構で知りました。
今や無くなりました。
by BPノスタルジックカーショー (2008-08-05 06:07)
kotobuki1946 さんの解説は、いつも勉強になります。
小学生の時に、ラジコンを作ってサスの構造に興味を持ったのですが、
写真を見ていると思い出します。
そんなラジコンみたいに、実車を作っていくって、
ほんとにスゴイと改めて感心しました。
by くっさん。 (2008-08-05 09:07)
凄いですね!私は車好きですが乗り回すだけです。これほど詳しく自分でやってらっしゃる事に驚きと敬意を感じてます。
私も菜園好きでやってますが、たまにしか畑にいけなくてこんなに丁寧に出来てません。いっぱい美味しい野菜出来ているんでしょうね?
by kskouzik (2008-08-06 05:59)
トーションバーはシンプルでよく考えているなといつも思います
最近ではマーチの後ろを走るとしっかりとトーションバーが見えて
なんだか嬉しい(何故だかわからないけど・・・・・笑)
by pace (2008-08-06 14:14)
いとおさん
アトランタも水不足ですか?
関東地方全体では集中豪雨であちこち被害が出るほどですが、なぜか神奈川中部だけ雨が降らないのです。 ただ、一昨日少し降って助かりました。
ガンバルおやじさん
最近の集中豪雨は熱帯のスコール並ですね。 多分日本の気候が熱帯なみの気候になりつつあるのではと思います。
BPノスタルジックカーショーさん
トーションバーは簡単な機構で場所もとらず、車高も調整でき、本当にいい機構です。
くっさん
昔はシンプルで理解しやすかったのですが、最近のサスペンションの機構は複雑になりすぎてわかりません。
シンプル イズ ベストであってほしいですね。
kskouzikさん
リタイヤ後の楽しみでやっています。 参考になれば幸いですし、昔の車は複雑でないので、なんとかこなしています。
家庭菜園は車にかまけ、何時も手遅れです。
paceさん
トーションバーはほんとにシンプル。 鉄棒一本ですからね。
マーチやりますね。 複雑な機構で走りがどうのこうのと言いますが、シンプルな機構を設計した設計者の勇気に乾杯ですね。
by kotobuki1946 (2008-08-06 20:23)
お元気そうですね~良かったです。
家庭菜園をお持ちなんですね。楽しいなぁ。夏野菜はたわわに実りの時期。水遣りだけでも大変ですね。でもそうやって栽培する場所があるのもちょっとあこがれます。
by hidens (2008-08-07 14:58)
hidensさん
家庭菜園は借りているんです。 水遣りは種をまいたり、植えかえたりした時だけしかしません。 出来る限り自然のままでと思っています。
by kotobuki1946 (2008-08-07 21:02)
F1もトーションバーですね。スバル360は有名ですが,昔のシビックでも使われていたと聞きましたが
by ccq (2008-08-08 22:39)
ccpさん
F1もそうですか。 スプリングの強さが計算しやすく、取り付け周りの設計いかんではスペースを取らず、交換しやすいからでしょうね。
by kotobuki1946 (2008-08-12 06:55)