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エンジン レストア 21 (オイルポンプとオイルライン組立て) [E-Typeのレストア エンジン]

 先週に引続きエンジンの組立てを行っています。
 今週はオイルポンプの組付けと、オイルパンからのオイルの吸入パイプ、オイルポンプからシリンダー
ブロックへのオイルの供給パイプを組付けました。

1.オイルポンプギアーの組付け
  このギアーは、オイルポンプを駆動すると同時にデストリビューター(以下 デスビ)も駆動させます。
 従って、重要な事はギアーの遊び(ガタ)とデスビの取付け位置を決めておくことです。

  新しいギアーを取り付けた事も有り、ギアーの遊びも、シャフトの軸方向のガタも良好です。
  デスビの取り付け位置は、日本車の場合部品に合せるマークが付いています。
 ジャガーは下の絵のみです。 従って、今回は出来る限り絵に近い状態で合せてみました。
 今週末にデスビをセットし、No.6シリンダーの上死点で点火状態になっているか確認してみます。
 間違っていたら作業は振出しに戻ります。 組立て中にデスビを付け、点検しておけばと反省中。 
  尚、このジャガーのNo.6シリンダーは一番前のシリンダーで、日本車とは反対の番号です。

   
説明文では「No.6シリンダーを上死点にした          と言う事で後々の為に、独自にポンチで
時のデスビのドライブシャフトのオフセット位置を         マーク(緑と赤の点)を付けて置きました。
示す」とだけ。 後はなーんにも説明が有りません。

オイルポンプのギアー(金色の部品)組付け状態

2.オイルポンプの組付け
  以前メンテしておいたオイルポンプを組付けネジで締め付けるだけです。
  オイルポンプのメンテナンスは下記のブログを参照願います。
   http://blog.so-net.ne.jp/hisashi1946/2007-02-22

3.オイルパンからポンプへのオイル吸入パイプの組付け
   下写真のフランジ部分が下に突き出したパイプです。 写真では見難いが、フランジ側(ポンプと
  反対側)のブラケットが分解時とは全く別物です。 ジャガーの部品カタログでは今回組んだ物が
  正規の様です。 Eタイプの部品販売会社のカタログを2社調べましたが、分解時と同じ部品は
  見つかりませんでした。

4.オイルポンプからシリンダーブロックへの供給パイプの組付け
  オイルポンプに片側を挿入し、反対側をシリンダーブロックにガスケットと共に締付けるだけです。
  (心配性の私はガスケットにシール剤を塗って締付けました。)

今回の組立て状態

分解時の状態  この汚れも綺麗に落としました。


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コメント 8

また一段階作業が進みましたね~(^―^) 
バイクとは随分構造が違うのでとても
興味深く見させてもらってます(*^-^*)
by (2007-06-02 00:00) 

pace

ジャガーの6発はオイルラインが長そうですね~
タイミングライトなんかは使うんですか?
で、セミトラですか?
by pace (2007-06-02 00:41) 

ガンバルおやじ

おはようございます。
まったくわかりませんが1回で組み上がるといいですね。
裏マニュアルがあるというわけではないのですよね?
by ガンバルおやじ (2007-06-02 06:04) 

CARRERA

そろそろ完成ですね!
by CARRERA (2007-06-02 17:46) 

kotobuki1946

kazuさん
そうですね。 少し進みました。 日本車の様に各部品がすんなり付けば
いいのですが、どうしてどうしてすんなりいく部品はひとつもないと言って
いいくらいです。

paceさん
オイルラインが何故長いのか良く分かりません。 想像するにシリンダー
ブロック中央に入っている事から、オイル圧を何処でも均一にする為だと
思います。 この段階ではタイミングライトは使いません。 一般的には
この位置が大きく狂うと(例えば30度も)タイミング調整できなくなって
しまうので、正しい位置にセットしたいのです。

ガンバルおやじさん
多分裏マニュアルは無いと思います。 私のは4.5cm厚の本が最も
詳しいと思います。 位置は今日確認の結果OKでした。状況は来週
書きます。

CARRERAさん
まだ組立てが始ったばかりといった方がいいと思います。 へッドが出来てくるのが再来週。 その後塗装やロッカーカバーを磨き、等々・・・・とやることは一杯です。
 
by kotobuki1946 (2007-06-02 21:30) 

くっさん。

マニュアルを読解するのも大変ですね。
なかなか見ることが出来ないエンジン内部なので、
何回もじっくり見せてもらいました。
本が出せそうです(^^)
by くっさん。 (2007-06-04 09:18) 

kotobuki1946

くっさん
有難うございます。  じっくり見てもらえると本当に光栄です。 実は
なかなか上手くいかないのです。 イギリスの部品がすんなり付きません。ですから毎週末ワンパート毎になると思います。
by kotobuki1946 (2007-06-04 22:30) 

 オイルポンプとデスビの駆動が同じギヤ… 初期のA型も同じですね。高回転域で点火時期がずれる欠点があるため、その後別々のギヤになったと聞きました。
 ところでオイルパンは深そうですね。油面の偏りの影響を少なくするため?あるいはクランクウェブへの飛沫防止?いずれもバッフルプレートを入れるとよさそうですが… この時代の技術者に色んな話が聴けたら楽しいでしょうね。
by (2007-06-04 23:01) 

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