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エンジンレストア 13 (サンドブラストでフロントカバーを清掃) [E-Typeのレストア エンジン]

 頭の中はエンジン組立てで一杯なのですが、実態は何時までたっても組立てが始まりません。 タイトルも既に13回目です。

 今回は、フロントカバーをサンドブラストで清掃し、クリアー塗装しましたが、アルミの輝きが出ず、失敗談のレポートです。 どの部品もエンジン内側の汚れが頑固で、色々な洗剤を試したが効率が悪く、サンドブラストに至ったしだい。

 サンドブラストは汚れを削り取って落す為、当然素材部分も削り取ってしまいます。 従って、機械加工部分を綿テープでマスキングしてサンドブラストを実施。

 まず、80番のアルミナ(酸化アルミ)の砂を設定5kg/Cm2のエアー圧(貧弱なコンプレッサーの為実質3kg/cm2程度)でブラストし汚れを落す。 尚、ウォーターポンプ取り付け部は腐食が激しく、腐食部分を取り除く為あえてマスキングしなかった。

内部はこんなに綺麗になりました。---ここ迄は成功。

フロントカバー内面もこの位の汚れだった。

 次いで、100番のガラスビーズを約2kg/Cm2で吹付けアルミの輝きをだす。 程々輝きは出たと思う。 次いでクリアー塗装。

 結果アルミの輝きは ”0”に等しい。 ライトグレーのプラスチックの様でした。 失敗です。

 原因は、ガラスビーズは3回目の使用で、100番の丸いビーズのはずが相当量砕けガラスの欠片になっていたと思う。 従って、程々の輝きしか出なかった。 節約のつもりがケチって失敗。

 次いで塗装は早く仕上げたく、会社への出勤前後の早朝や雨上がりの夕方行った為、湿気で白化してしまった。   ”急がば回れ”  とはよく言ったものだ。

 今回は失敗したものの、サンドブラストによる艶出し・輝きを出す技術は必要であり、フロントカバーの塗装を剥し、新品のガラスビーズを使用し、アルミの輝きを出す方法を身につけたい。
 多分本当の輝きを出す為にはプラスチックビーズやコルク,コーンチップ(とうもろこしの欠片)等も必要かも。


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くっさん。

塗装は、我慢が必要ですね。
すぐに組み付けてみたくて、乾きが甘かったり… 
僕も”急がば回れ”を唱えながら作業をしています(^^)
サンドブラストは、したことがありませんが“コルク,コーンチップ(とうもろこしの欠片)等”なんてテクニックがあるのですね。勉強になりました。
by くっさん。 (2007-04-11 12:47) 

サンドブラストは今欲しい道具№1です~
色々なピースが有ってそれで輝きの効果が違う
のですね~
塗装はせっかちな私は何時も最後に失敗したり
します・・(´ヘ`;)
もう少し我慢すれば良かったのに・・・って事ばかり
です・・・ヾ(;´▽`A``
by (2007-04-11 13:42) 

暇なフォトグラファー

素材が柔らかいと難しいですね~
by 暇なフォトグラファー (2007-04-11 15:30) 

大変そうですね~(・・;)
以前、ツルツルのプラスチック製品をサンドブラスト加工をしてもらい、シボのように、ざらざらにしたような覚えが・・・。ツルツルにも、出来るのですね!頑張って、ピカピカにしてあげて下さい(^^)
by (2007-04-11 18:29) 

kotobuki1946

くっさん
 ペイントは天候と温度に左右されるので、時間稼ぎが出来ないですね。 

kazuさん
サンドブラストを使いこなせると楽で、面白いようです。私はまだ錆取りぐらいしか出来ませんが、少しずつ回り道をしながら試してみようと思います。

暇なフォトグラファーーさん
サンドブラストは素材が柔らかいと艶出しが難しい様です。

ミトキンソンさん
サンドブラスト加工に携わった事あるんですか。 ガラスを梨地加工
(梨の肌の様にざらざらにする事)し、絵を描くというのがあるんです。
私は出来ませんがね。 
by kotobuki1946 (2007-04-12 05:38) 

ガンバルおやじ

いや~大変ですね~
でもそれだけにできあがったときの喜びも増すのではないでしょうか。
by ガンバルおやじ (2007-04-12 05:42) 

kotobuki1946

ガンバルおやじさん
なかなかすんなり上手くはいきません。 だから面白いのですが!
by kotobuki1946 (2007-04-12 11:53) 

BPノスタルジックカーショー

こんばんは。

さすがにお詳しいですね。
アルミは輝きを出すことが難しいですね!!
by BPノスタルジックカーショー (2007-04-12 19:05) 

nabe

サンドブラストは私のコンプレサーではの能力不足でだめでした、直圧式のブラストを自作している方がいますが2kgくらいの圧力で十分できるようですね。
ブラスト材はアルミナだと塗装の下地に使えますがガラスを使うとアルミにガラスが付着して塗装には向かないと聞きました。
素のままの仕上げにはガラスがよいようですね。
頑固な油には溶剤(トリクロロエチレン・ジクロロメタン)が有効です、素材を侵食しないのでメッキ屋さんがよく使っています。
by nabe (2007-04-13 11:41) 

kotobuki1946

BPノスタルジックカーショーさん
いえ詳しくはありません。 現に失敗ですから。 単に頭でっかちになっているだけです。 自己流ではありますが、考えた事を実現できる様にしたいと思っています。 これが楽しみでもあります。

nabeさん
 コメント有難うございます。 私の2馬力コンプレッサーも極端な能力不足で、やむなく休み休み使ってます。 ただサンドペーパーやブラシで錆や汚れを落すよりははるかに綺麗で早いので良しとしています。
 ぴかぴかにしたアルミ(表面つるつる)に塗装する事自体邪道と思っています。 あえて塗装をするのは日常車として使っていく上で、塗装があると汚れが付き難く、清掃しやすいと言うメリットを優先している為です。 
 化学の事は良く分からないのですが、トリクロロエチレンとは俗に言うトリクレンのことですか? トリクレンはオゾンホールの件で廃止になっていると思いますが。
 大変参考になりました。 又、壁にぶつかった時はご指導願います。
by kotobuki1946 (2007-04-13 13:04) 

kotobuki1946

 トリクロロエチレン(トリクレン)はオゾンホールではなく有機塩素系で、発ガン性部質としての規制を受けている。 ジクロロメタンも有機塩素系で発がん性部質としての規制でした。 又、オゾンホールはフロンでした。すいません間違っていました。 
by kotobuki1946 (2007-04-13 21:40) 

nabe

トリクレン・ジクロロ両方とも環境基準と下水道排除基準が決まっていて排水に混じっての放流は出来ません。
しかし管理下に於いての使用に規制は無く、一般の有機溶剤取扱店で購入可能です。
ジクロロについては、塗料の剥離材としても使用されており、ホームセンター等で販売している剥離剤にも含まれています。
シンナーなどの有機溶剤と同じように人体に取り込まなければ問題は無いと思います。
by nabe (2007-04-16 10:37) 

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