SSブログ

静岡県磐田市の 見附宿 [ 東海道五十三次]

 昨年末、東海道五十三次の掛川宿から袋井宿を経て見附宿(磐田市)迄を歩いてきました。
で、前回、見附宿の東木戸に入った所迄レポートしましたが、今回は見附宿をレポートします。



 前日は暗い中での磐田駅到着でしたので、ホテルを出てあらためて駅前広場を見学。
空色の屋根の磐田駅は 「遠江国分寺をイメージして建てられた」 そうです。
又、駅前広場の大きな楠木は善導寺の木だそうで、樹齢は推定700年, 目通り周囲8.2m, 高さ28m,県指定天然記念物だそうです。
 善導寺は1371年旭光房が開いた念仏道場が始まりで、昭和42年この辺りの再開発により善導寺は郊外に移転し、楠木だけが残されたのだそうです。

blogDSCN8281.jpg


 磐田駅からバスに乗り、旧見附学校迄行き、前日タクシーを拾った地点まで戻ってから再度歩き始めました。 見附宿は見所が多い所で、この日は1日かけてでも見附宿を見学するつもりでした。


 最初に見学した所は 「大見寺」
 このお寺さんは江戸時代中期、日本で最初に空を飛んだ岡山出身の「鳥人・幸吉」の墓があると言うことでしたが、残念ながらお墓を見つける事は出来ませんでした。
 玄妙寺の前の「いこい茶屋」で東海道の案内をされている方に伺った所、寺の奥の方にお墓あり、表示もされているとの事。 又、本堂には幸吉が飛んだと言われるグライダーの様な物の模型が展示されているとの事でしたが、残念ながらこれも見ることができなかった。

blogDSCN8284.jpgblogDSCN8286.jpg


 静岡銀行の前に「問屋場跡」の表示があり、更に少し歩くと本陣跡に到着。
blogDSCN8292.jpgblogDSCN8295.jpg


 本陣跡の奥には磐田市のシンボルとも言うべき 「旧見附学校」 があります。
 旧見附学校は明治8年に設立した小学校で、現存する日本最古の小学校だそうです。
基礎には遠州横須賀城の石垣を使い、間口12間,奥行き5間の洋風2階建てに屋上2層を完成。 明治16年に2階天井裏を改築し、写真の3階2層になったそうです。
 明治14年の生徒数は男300名,女182名 就学率は66%だそうで、大正11年迄小学校として使われ、その後中学校,裁縫学校,教員養成所,病院等を経て現在は学校関係の資料を展示公開しています。 昭和44年に国指定史跡となり、見学は無料です。

blogDSCN8298.jpg

昔の授業風景を再現しています。
blogDSCN8303_edited-1.jpg

竹トンボ等昔の遊び道具も展示しています。
blogDSCN8312.jpg


 玄妙寺前の 「いこい茶屋」 と言う休息所と言うか観光案内所の様な所で地元の方とお話しをしながらお茶を頂きゆっくり休息。
 で、更に真直ぐ行くと一見T字路風の所に突き当ります。 ここが、江戸時代多くの女性が浜名湖の関所を避ける為に浜名湖の北側を回った 「姫街道」 の入口です。
姫街道を入った所には立派な倉もありました。

blogDSCN8322.jpg


 ここを直角に曲がり、少し行くと 「西光寺」 です。
 西光寺のホームページhttp://www.saikouji.pw/

西光寺の表門は家康が中泉村に立てた中泉御殿の表門を移築したと言われている薬医門があり、

blogDSCN8327.jpg

更に奥に入ると、鐘つき堂の下をくぐって本堂に入ります。
私としては鐘つき堂をくぐって本堂に入るのは生れてはじめての経験です。 黄緑矢印が鐘です。

blogDSCN8329.jpg

 で、境内を見学していると、大きな楠木とナギの木の下で若い2人ずれの女性が何やら印刷した紙を見ながら話をしていました。 声をかけてみると、この楠木の所が 「縁結びのパワースポット」だそうです。 で私も必要かどうか分りませんが、女性に教えてもらった方法で願かけを!
ふと思い出したのですが、熱海の伊豆山神社の(頼朝と正子)縁結びの御神木も 「ナギの木」 でした。

blogDSCN8333.jpg


 で、次は、今回どうしても行ってみたかった 「遠江国分寺跡」 です。
 「遠江国分寺跡」 は今は芝生の広場になっていますが、1250年前の奈良時代、聖武天皇の命により日本国内60数ヶ所に立てられた寺院で、僧寺と尼寺が一対となって建てられました。
(全国の国分寺とか国府台とかの地名は、この国分寺や国府にちなんでつけられた地名と思われます。  磐田市の市役所付近も国府台という地名です。)

 大正時代に史跡の指定を受け、昭和26年に発掘調査し、金堂や塔等の位置や規模が明らかになり、昭和27年特別史跡(国宝と同格)の指定を受け、昭和43~45年にかけ遺構の保護整備が行われ、往時の建物の基壇等が復元されました。 又近年、東西180m,南北253mの築垣が張り巡らされていた事も分りました。
国分寺の紹介ページ http://www.city.iwata.shizuoka.jp/midokoro/bunkazai/bun09.php

blogDSCN8344.jpg

主だった施設跡には下の様な掲示板が立っていました。
blogDSCN8343.jpg

CG復元図です。 7重の塔,廻廊や金堂等相当大きなものだった様です。
kokubu-illu-logo[1].jpg



 磐田駅前通りを挟んで「遠江国分寺跡」の向いは 「府八幡宮」 です。
「府八幡宮」 は奈良時代に桜井王が遠江国司として赴任してきた時に、国府の守護として建てられたと伝えられているそうです。 現在の主だった建物は1600~1800年頃に立てられた物だそうです。
 府八幡宮のホームページ http://www.fu-hachimangu.jp/

駅前通りからの入口
blogDSCN8350.jpg

楼門  1635年に建立されたとの記録があり、昨年大規模な保存修復されました。
blogDSCN8354.jpg

 確か本堂脇だったと思いますが、下写真の様な掲示板が立っていました。
blogDSCN8358.jpg

随分前に還暦を迎えた私としては、当然お参りに行きました。
blogDSCN8359.jpg


 今回、磐田市では東海道五十三次の道筋にある史跡だけを見学しましたが、この他に裸祭りで有名な見附天神や数ヶ所に古墳跡等があり、サッカーのジュビロ磐田,五郎丸のいるラグビーのヤマハ発動機ジュビロもここが本拠地です。
もし時間があればもう一度磐田市のあちこちに行ってみたい所です。



何時もつたないブログをお読み頂きありがとうございます。
下記はブログランキングのアイコンです。 是非クリックし応援をお願いします。 

名車・クラシックカーのランキングへ                               にほんブログ村 車ブログ 名車・クラシックカーへ


「旅 ; 街道・古道」 のランキングへ                                   にほんブログ村 旅行ブログ 街道・古道へ


 
nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。