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ジャガー Eタイプ, ステアリングコラムのガタ修理 [ Eタイプ シャシー修理]

 
 ジャガー Eタイプも車検を取って3年。 2度目の車検が近ずいてきました。

 で、車検前にやっておきたい事が1つ。

 ステアリングコラムとステアリングギアーを結ぶジョイント部分にガタが発生しているのです。
 多分、真剣に検査すれば 「ステアリング周りの遊び・ガタ」 でNGでしょう。

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 この部分は、レストア時、ジョイントがステアリングギアーのスプラインになかなか入らず、ジョイントの割れ目を少し広げスプラインの径を大きくして、組み付けていました。
 その結果、問題なく組付けられガタもなかったのですが、少し走った所でガタが発生し、その後はガタの量に変化はなく、現在まで乗ってきた。
 本来はジョイント部分のネジを締付ける事でジョイントの割れ目がたわみで狭まり、ギアー側のセレーションに喰いつくのですが、剛性が高過ぎネジをかなりきつく締めつけてもジョイントを充分にたわませる事が出来ず、セレーション部分にガタが残ってしまっていた。

               DSCN4038のコピー.jpg
blogP1011000.jpg


 下がステアリングギアーのセレーションに挿入している状態
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 ガタが出ていた原因は、セレーション部分が摩耗変形していました。
どうやら、前オーナーはこの変形でガタが出る為セレーションの嵌合をきつくしていた様です。
又、変形を直そうとして下緑矢印部分をハンマーリングして径の内側に変形させようとしていた様です。 私は、そうとは知らず組付け難いからと言ってセレションの割れ目にタガネを入れ、セレーションの径を大きめにしてしまった為にガタが出た様です。

黄緑矢先部分の内径が変形しており、濃い緑矢がハンマーリングの跡
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 従来品ジョイントの摩耗変形やその修正跡から推定し、ジョイントを更に修正するのはかなり困難と判断し、新たに購入する事に。 (とは言えゆっくり時間をかけて修理方法を検討しようと思います。)



 イギリスに在庫を確認した所、同じ物は無く、シリーズⅢ用のセットで流用可能との事で購入。
(確か3年位前は従来品と同じ物が在庫していたが、値段が高く購入を先送りしていました。)

 で、到着したのは下写真
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従来品のロワージョイントはシャフトと一体型ですが、新しいジョイントは分割式です。
blogDSCN4035_edited-1.jpg


 従来品はロワージョイントがシャフトと一体型の為、ジョイント部が邪魔をしており、ラジエーターやオルタネーターを外したうえで、車の前側に外しました。 今回購入した部品はジョイントは分割タイプの為室内側から簡単に挿入し取付ける事が出来ました。
 尚、シリーズⅢのアッパーステアリングコラム(ハンドルの付く部分)は、コラプシブルタイプの為に長く、その分今回購入したシャフトは約25mm短く、ロワーコラムシャフトのアッパージョイント(室内側ジョイント)は購入品を使わず、従来品のジョイントを使用し長さ調整しました。
(コラシプルタイプのステアリングとは、安全対策の為に事故等でハンドルに体が強く当るとステアリングコラムが縮み衝撃を和らげる機構です。)

blogDSCN4145.jpg

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 又、何時もの事ですが、ステアリングコラムのゴム製ダストカバー(多分エンジンルームの熱気や音を室内に入れない為のシール)が破れていた為、レストア前に取付けてあった部品(新品に近い物)を取り付けました。

blogDSCN4040.jpg

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で、車検は近くの修理工場で行ってもらう事にしました。



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