浜名湖の北側を回る電車、天竜浜名湖線 [ 旅行 東海]
先日、東海道五十三次の内舞阪宿-新居宿間を歩いた翌日、新所原駅から天竜浜名湖線全線を乗ってきました。
天竜浜名湖線は通称「天浜線」とも言われており、静岡県湖西市の新所原駅と掛川駅の間を浜名湖の北回りで走る電車です。
右が天浜線のホームページ https://www.tenhama.co.jp/about/station/
下の路線図は天浜線のホームページから, クリックすると大きな画像になります。
経歴は、大正2年に施設計画を立案、昭和8年に工事開始、昭和10年 「掛川駅・遠江森駅間が開通」営業を開始。 昭和62年、国鉄 二俣線 から第3セクターの天竜浜名湖鉄道に移行しました。
運航は全線単線運転で、走る電車は一両編成。 多くの駅が無人駅です。 従って運賃はバスと同じ様に乗車時番号カードを取り、降りる時に一番前の運転手横の運賃箱に料金を入れます。
JR東海道本線で新所原駅に行き、北口側の天竜浜名湖鉄道の駅舎から改札し、乗車します。
電車は通勤時間帯は1時間に2本ですが、他の時間はほぼ1時間に1本。 運賃は、掛川迄の全線乗車で1450円で、全線乗り降り自由の1日乗車券 1700円もあります。
新所原駅には浜名湖名物のうなぎを扱う食堂 「やまよし」 も同居しており、駅中の食堂で食べる事も弁当としてテイクアウトする事も出来ます。
(尚、新所原駅工事の為、「やまよし」は平成28年9月20日~11月20日迄休業との事。)
で、ホームに出て乗車,出発です。 写真左側(南側)がJR線
電車は単線運転で、結構揺れる。 で、10分も走ると森林の中や田園風景の中を走ります。 が、私の予想に反し多くの時間、住宅街の中も走っていました。
約40分で気賀駅に到着しました。
次の電車迄の1時間 「気賀の関所」 を見学します。
気賀は「旧東海道,姫街道の関所」として有名で、昭和27年から続いている 「姫様道中」 は4月の第一土曜・日曜に行われます。 ( 「気賀の関所」 は近い内に記事にする予定です。)
昨年の「姫様道中」の案内ページ http://okuhamanako-shokokai.com/himesama.html
気賀駅は 「国登録の有形文化財」で、下左の写真が石碑ならぬ枕木碑。
改札口は私が小さい頃に見た木枠の改札。 木枠の中に切符切りの駅員さんが立ち切符を切るハサミをカチカチさせていた事を思い出しました。
昔ながらの待合室やホームも残されており、ここにも中華屋さん 「貴長」 が駅に同居しています。
約1時間かけて気賀駅と関所を見学し、次の掛川行の電車に乗り約5分で 「金指駅」 に到着。
ここで、上り電車と下り電車がすれ違う為に約9分の停車をします。
乗り降り自由の1日フリー切符を活用し、 数分間駅の外に出て国登録の駅舎を撮影。
金指駅には昔使われた蒸気機関車の給水塔も残っています。
短時間の 「金指駅見学」 をした後、再びコトコトゆられながら走る事6駅、約30分で西鹿島駅に到着します。 ここは浜松からの赤電と言われる 「遠州鉄道鉄道線」 の終点でもあります。
で、西鹿島駅を出ると直ぐに天竜川を渡ります。
天竜川を渡ると国登録有形文化財の 「天竜二俣駅」 に到着します。
ここでも上下線の電車のすれ違いの為、10分間停車。急いで駅の外に出て外観などをパチリ。
この駅も食堂が同居しており、ここはラーメンのホームラン軒(なんとなく聞いた様な名前)です。
駅舎外観
結構広い待合室
で、今回見る事は出来ませんでしたが、駅舎から少し掛川よりの所に扇形の車庫と転車台(機関車を回して方向変換する機械)があります。
下記が転車台の見学ツアーのページで、情報が古い様で興味あったら電話で確認確認して下さい。
https://www.tenhama.co.jp/events/5018/
転車台は下写真の緑矢印の所
次に上下線の電車のすれ違いは 「遠州森駅」 で、 7分の停車で、急いで駅の外観撮影。
この駅も国の登録有形文化財です。
「遠州森」と言うと昔の誰かを思い浮かべませんかね?
で、ホームへの通路からその案内看板はないか探しました。
上写真の右端茶色い矢印先の所に下写真の看板(?)の様な物が。
そうです。 清水次郎長一家の「遠州森の石松」 の出身地とも言われ、この駅から歩いて50分の所の「大洞院」と言うお寺にお墓があります。 石松のお墓はギャンブルにご利益があるとの事でギャンブル好きに削り取られ今の墓石は3代目だそうで、鉄柵に覆われています。
森の石松とその御墓についてのページ http://www.ryokoukankou.info/morinoisimatu/
で、遠州森駅から9駅約25分で掛川駅に到着です。
単線運転の一両編成のの電車は約2時間20分と気賀駅での1時間の関所見学は本当に楽しい旅でした。
とは言え、私達はまだまだ旅行と言うか見学ツアーは終わらないのです。
こう御期待 と言いたい所ですが、私の旅行記は講読数が増えません。 無理をしてでもブログランキングのクリックをお願いします。
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新所原、懐かしいですね。ここからタクシー飛ばして、ウチの工場に出張に行ったものです^^;
by kinkin (2016-08-01 19:18)
kinkinさん
新所原にいかれたことがありますか。
電車が1時間に1本は日常の足としては少ないですが、国登録文化財等観光に力を折れているようで、このようなローカル線は何時までも元気でいてほしいものです。
by kotobuki1946 (2016-08-05 12:36)