SSブログ

東海道五十三次,天下の剣を登り切りました。 箱根湯本~元箱根(芦ノ湖) 後編 [ 東海道五十三次]

 
 11月16日に東海道53次の内、箱根湯本から元箱根(芦ノ湖)迄を歩いてきました。

 で、前篇を11月18日の記事で書き、今回は後編として箱根旧道の畑宿から元箱根の関所を無事通過する迄をレポートします。

 復元された箱根関所の江戸口。 明治の初め、幕府の多くの物が破壊され、この関所も同様でした。
blogPB160749.jpg


 畑宿の街なみから真直ぐに石畳の旧道に入ると直ぐに一里塚がありました。
ここの一里塚は写真の様に石畳の両側に盛り土され、盛り土の頂点には木が一本植わっています。
各所の一里塚の説明には 「道の両側に盛り土をした塚に木を植え」 とありましたので、昔の一里塚はこうだったのだろうと思います。

blogPB160679.jpg

 で、更に少し歩くと、約40年間疑問だった変な ”道らしき橋” の疑問が解決しました。
 七曲がり付近の箱根新道を車で通るたびに 「草ぼうぼうの橋」 があり、橋ならきちんとメンテすればいいのに。 箱根の旧道でもないのに何だろうこの橋は? と、ここを通るたびに疑問を持っていました。
東海道の石畳道路だったんです。 下写真の車の通っている道路が箱根新道。

PB160684.JPG

 箱根旧道の七曲がり越えは、下写真の様にアスファルト道路の所々に設けられた階段で登ります。
かしの木坂手前で、待望の小田原を望む事が出来ました。
七曲がりの階段                     小田原を望む
blogPB160688.jpgblogPB160693.jpg


 で、七曲がりを登り切り、見晴らし茶屋の所には 「雲助」 の説明書きがありました。

 それによると、「雲助」 は小田原の問屋場で働く人足の事で、登録制だった様です。
登録するには、1.力が非常に強い事 2.荷造りに優れている事(箱根の雲助が荷造りした荷は京都まで壊れなかったそうです。) 3.歌を歌うのが上手でないと一流の雲助とは言われなかった。
との事で、非力で音痴な私は 「雲助は悪い人」 から 「雲助は叶わぬ夢の人」 にイメージ一変です。
 

 見晴らし茶屋を過ぎた頃には落葉樹が多くなり、石畳は落葉に埋まっている所も。
又、甘酒茶屋の少し手前には 「追込坂」 とありました。-----かなり疲れた私、もう少しで峠を超えるかな! っと大きな期待を持ちましたが、どうしてどうして、更なる登りが延々と続いておりました。

PB160712.JPGblogPB160716.jpg

 追込坂の道標からちょっと歩くと甘酒茶屋に出ました。 ここでほぼ12時。 勿論エネルギー補充。

甘酒茶屋の隣の箱根資料館
blogPB160719.jpg

箱根資料館から甘酒茶屋を覗く           お餅に甘酒, 1つ食べちゃった後ですいません。
blogPB160722.jpgPB160723.JPG

 約30分程休息し、歩き始めたが5分もすると疲労が再発。
甘酒茶屋から芦ノ湖迄は散策コースになっているらしく、芦ノ湖から歩かれている方々に 「上りはもう少しですか?」 と尋ねると異口同音に 「まだかなりありますよ」 とつれないお言葉。

 ガッカリしながら歩くとアスファルトの旧道に出て、やっと甘ヶ石坂等の最後の登りになりまりました。
下左がアスファルトの旧道からの入口 ”昼なお暗く” と歌にありますがまさにその通りでした。
下右が箱根馬子歌の碑 「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川・・・・」
PB160726.JPGblogPB160734.jpg

 箱根馬子歌の碑付近がどうやら頂上だったらしく、その後は足どりも軽やかに芦ノ湖まで一直線。

 途中、石畳を補修されている方々にお会いできました。 車で入れる所迄は車で石を運び、後は背負子で石を担ぎ、上の方に上げ補修するのだそうです。
山なので、石はいくらでもありそうですが、長持ちする様にきちんと直すには硬い石を人力で持ち上げ補修するのだそうです。 「感謝」 の一言しかありません。
PBlog160735.jpgblogPB160733_edited-1.jpg


 で、元箱根(芦ノ湖)に到着。 国道一号線の歩道橋を渡って直ぐの杉並木で、記念写真。
 Tibi de tansoku ganimata sutairu konouenaku warushi. Kaoha mienai.
blogPB160738_edited-1.jpgblogPB160747.jpg


 今回は関所迄はと思い、国道一号線脇の杉並木を更に歩き、箱根関所を無事通過。
関所では、スタイルや顔立ちは関係なく通過出来る様です。

blogPB160750.jpg


 で、帰りは午後3時頃発の芦ノ湖から小田原迄のバスに乗り、無事帰宅致しました。

 やっぱり、芦ノ湖で一泊し三島迄歩ききった方が良かったかな? 次回は芦ノ湖迄電車とバスで行かなければなりません!!!


にほんブログ村 車ブログ 名車・クラシックカーへ
何時も応援有難うございます。 ジャガーのマフラーは取り付けましたが、出歩く事が多くもう少し先になって記事に致します。

nice!(21)  コメント(6) 
共通テーマ:自動車

nice! 21

コメント 6

standard55

関所の風景はチョンマゲと袴が似合いそうです。
神妙に通過しましょう・・・(ーー)
by standard55 (2010-11-23 12:22) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

今にも大名行列が出てきそうですね。
昔は大変だったことでしょう!!
by BPノスタルジックカーショー (2010-11-24 04:37) 

くっさん。

石畳の修復現場に出くわすとは、タイミングがよかったですね。
これからの何百年も持つように修復をお願いしたいところです。
ほんとに重労働に感謝です。
「雲助」のイメージは、僕も間違っていました(^^;

ところで、エボルタ君は完走しましたね。
滋賀の友達は、大津で見かけたそうですよ。
by くっさん。 (2010-11-25 16:42) 

kotobuki1946

standard55さん
袴は似合うかも。 ちょんまげはゆいない程の禿げです。

BPノスタルジックカーショーさん
この全行程が石畳だったら疲労は倍でしょう。 昔は大変だったと思います。

くっさん
石畳見れば見る程丁寧に、細かく配慮されております。 それを忠実に補修していますので、次世代迄保存できると思います。
そう、エボルタ君 ゴールしましたね。 エボルタ君の活躍で東海道五十三次もいくらか認知度が上がりましたでしょうかね。

by kotobuki1946 (2010-11-25 22:27) 

駅員3

おめでとうございます[ぴかぴか(新しい)]
ついに天下の剣を越えましたね[るんるん]
ついつい拝見しながら、頭の中は“箱根の山は 天下の剣[るんるん]”…となりっぱなしです[揺れるハート]
私も箱根路を歩いてみたくなりました[exclamation×2]
by 駅員3 (2010-11-29 00:31) 

ムーミン

東海道五十三次、最後まで踏破してください。天下の剣の箱根越えは自分も5年位前に同じ道を関所まで歩いたことがあり、懐かしく拝見しました。今後のレポート楽しみです。
by ムーミン (2010-12-01 10:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。