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お裁縫で(車の)内装をリフレッシュ, その5 椅子の組立て [ EーType シート(いす)]
雑誌の記事をきっかけに書く事になった 「お裁縫で内装をリフレッシュ」 の5回目。 これで今回の特集のお裁縫は終了です。
下写真は椅子の 「お裁縫を完了」し、椅子本体のメンテナンスも完了して車に組付けた所です。

前回 その4でも書きました様に Eタイプの椅子は全体的に劣化しており、再使用は無理と判断し、イギリスから椅子本体のフレーム以外の部品を購入しました。
何と言ってもジャガーは50年以上たった非常に古い車でもほとんどの部品が手に入る事がクラシックカーファンにはたまらない魅力です。
左はレストア前のシート本体 右はクッション部分を裏から見た所


購入した新しい部品

椅子本体のフレーム部分は錆びている物の再使用可能で、下左写真の様に完全に錆を取り、下右写真の様に塗装をし、更に、革の表皮を張る為の木材を市販のポップリベットで取付けました。
錆取りには、私はサンダーやサンドブララストを使います。 サンドブラストは細かい部分も綺麗に錆を取る事が出来ます。 尚、薬品での錆取りは溶接部分等に薬品が侵入し、個人ではなかなか薬品を綺麗に洗浄出来ず、残った薬品で腐食が進行したりしますので、あまりお勧めできません。
塗装は私はカチオン塗装をしましたが、内装部品ですので市販のスプレー塗装を2・3度塗りでもよいかと思います。 革の表皮を貼る方法は車によって異なりますので単に参考迄。


で、オリジナル仕様と思われるレストア前の組立てをまねて、背面等に市販のスプレー糊でフエルトシートを貼り、本体に貼った木材にステープルで革の表皮を貼ります。 表皮を貼る時は左右のバランスやシワがよらない様に気を使いながら貼ります。
尚、スチームをかけてシワを取る方法や天日干しでシワを取る方法もあるそうですが、スチームの蒸気が革に浸透せず私は上手くいきませんでした。



クッションのフレームはほぼ全ての部品を購入し、下の様に組立てました。
中央の黒い部品は鉄製で、周りの部品は木の合板で、鉄板との組付けはオリジナルは釘でしたが、私はステンレスのビスに。 これからも錆や強度に対し長持ちして欲しいので。
又、クッション下のゴムは従来品に比べ1.5倍位に増やしました。

クッションに表皮をかぶせて、


表皮のシワの具合などを見ながら、ステープルで貼り付けます。



クッション同様小さなシートバックも革を縫製し、新しい木材のベースに貼り、完了。


全ての部品が完了した所で、椅子を仮組して出来具合を確認。 納得出来る出来具合ではありませんが、自分の実力も考えるとこんなもんかと!
で、車に組付けます。
Eタイプの3.8リットル車の組付けは、シートクッションを外した状態で椅子のスライドレールにナット4個で締付け、クッションを手で押し込むだけです。

一番上の写真の様に、車へ組付けて全てが終了です。
長々とたった椅子1つの為にお付き合い頂きありがとうございます。
1人でも 「ほんじゃ おれもやってみるか!」 と言う方がおられると非常に嬉しいのですが。
何時もつたないブログをお読み頂きありがとうございます。
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初めまして。konaki。と申します。
「週刊○○をつくろう」といった分冊百科(パートワーク)の製作ブログをあげているものです。
現在デアゴスティーニから出ている「週刊 ジャガー・Eタイプ」を購読中で、
2号と9号でドライバーズシートが完成するのですが、
そのディテールアップをしようとネット検索していたところ、
こちらのブログ拝見して、とても参考になりました。
勿論1/8スケールモデルなので実車のようにはいかないのですが、
[EーType シート(いす)]を始めとして、
実車の写真やメンテナンスの記事満載のこちらのブログを、
konaki。のブログで紹介させて頂けないでしょうか。
宜しくご検討のほどをお願い致します。
by konaki。 (2018-07-27 18:20)
konakiさん
コメントの返信遅くなり申し訳ございません。 古い記事でしたのでコメントされていることに気づきませんでした。
紹介されるのは問題ありませんですが、写真だけを転載される事は避けて下さい。 尚、デアゴスティーニのE―Typeをされておられる方には既に私のブログを見られている方がおられるようです。
by kotobuki1946 (2018-08-25 08:20)