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ジャガー Eタイプ,グローボックスの製作と組付け [ E-Type インスト・コンソール]

 9月に、グローボックス部のインストパネルに皮を貼り、先月半ばにグローボックスを製作し、やっとこの週末にボディに組付けました。

 こんなに長くかかったのは、最近、亜鉛メッキをする部品が減ってきて、メッキ屋さんに出そうにも小さな部品1個2個では出せず、メッキ屋に出せなかったのです。
で、ようやく、チョークレバー関係のメッキが上がり、組付けとなりました。

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この車、グローボックスにリッド(ふた)がありません。 (1966年型頃からは付く様になりました。)

グローボックス部のインストパネルへの皮貼りの記事は下記。
    http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2008-09-29

レストア前はこんなでした。

blogPB010292.jpg


グローボックスの製作

 オリジナルのグローボックスはボール紙製。 下写真の上はオリジナルを裏から見た所。
 紙製に驚かれる方もいるかと思いますが、名前の通り運転する時のグローブ(手袋)を入れる為のボックスとしたら、ボール紙でも強度は充分です。 リッドが無くても手袋が無くなる事もないでしょう。
又、この頃はプラスチックが多用されておらず、フェアレディ SR311もボール紙製でした。

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 ボール紙製の為、劣化しぽろぽろ割れ始めております。 
又、ボックス内部は植毛加工(ビロード生地の様に短い糸(毛)を植えつける)の様ですが、擦り切れオリジナルがどんな感じか分かりません。

 将来は、ここにETCやカーナビ等を付け様と考えています。 (奥行きが少ないので心配だが!)

 と言う事で、物置から0.8mmの鉄板を出し製作する事に。
オリジナル(左)から寸法取りし、ケガキ、近所迷惑をかえりみず、ハンマーで叩き曲げ加工、仮組み。

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 錆取り、塗装し ”黒い起毛生地” の端切れを300円で購入し、貼り、完成。 ビスの頭も布で隠した。

 アメリカ人に言わせれば  多分 ”perfect(パーフェクト)”。
 日本人に言わせれば ”あそこが違う。 ここが違う” 。
 勿論、私は小うるさい日本人よりアメリカ人が大好き。 いいじゃないの本人が良ければ。

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 で、チョークコントロールレバー関係のメッキが遅れ、約1.5ヶ月間冬眠。

 先日、メッキ屋さんから戻ってきましたので、チョークコントロールレバー関係のメンテと組立て。
 (またまた組付けの写真を忘れましたので、メンテ前の写真です。)

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 最後に、チョークノブとチョークのワーニングランプを組み付け、全体をボディに組付け、完了です。

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  今回、チョークレバーのインスト側ガイドをアメリカから購入した所、下写真の上の様な物が来た。
 上の部品は他車の流用の様で、従来品(下)を磨い所、ほどほど綺麗になり、従来品を使う事に。
 又、ちょっとした手違いで、何とチョークノブを3個も買ってしまいました。

 またもや無駄な買い物してしまいました。
 こうゆう小さな部品や時に大きな無駄な買い物で ”塵も積もって、山” となりつつあります。

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ジャガー Eタイプ, アシストグリップの皮貼り [ E-Type インスト・コンソール]

 今回はお針子さんです。 アシストグリップの皮の張り替えです。
 
 車一台を一人で仕上げようとすると色々な種類の仕事をする事になり、楽しいと同時に、ほんとうに多くの方に助けてもらっています。 今回の最大のヘルパーさんは 縫い針メーカーの クローバー株式会社さんです。 お針子さんが針を買えなかったら途方にくれます。

 クローバー社のホームページ  http://www.clover.co.jp/product.shtml


 アシストグリップは車の右側のグローブボックスのカバーとフロントピラーに付iいています。
 (使い勝手が悪そうう。)

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 グローボックスと共締めにする予定の為、今回皮貼りのメンテをしておこうと。

 しかし、貼ってある皮は硬いカバン等に使う皮の様で、私の持っている皮と材質が違っています。
 近くのカバンを作っているお店にこの材質の皮は置いてありますが、車の室内の為、熱と光による色あせが心配で、取り合えず手持ちの、今迄インスト等に貼っている黒い皮で作ってみる事に。

 しかも、縫い方がカバン等を縫う方法で、今迄に経験がありません。

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この縫い方では縫い目が突起状になり、使いがってが悪い様に思うけどなァ~~~。
車のグリップは下写真の 2つの内のどちらかがいいと思うが?
写真はシルビア(US12)のアシストグリップとハンドルに縫ったものです。

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 屁理屈はさておき、ともかく縫います。

 初めての縫い方で、しかも全周が一枚の皮です。 形紙を作れないので、本番と同じ皮で縫ってそれを形紙代わりにします。 

 で、縫いあがった皮のたるみ具合を見た後、縫った皮をほごし、皮のたるみ具合を考慮しながら、ほぼ縫い目にそって裁断しして形紙の代用品の出来上がりです。
出来上がった形紙を本番用の皮に当て、裁断した線に沿って縫う線を書き、縫うピッチ(今回は5mm)をマークします。

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                                  ピンボケですいません。


 縫いつける前に、アシストグリップの骨の表面を滑らかにします。
(私の皮は柔らかく、セロテープ一枚でも挟むと使っているうちにテープの模様が突起になって見えてしまいます。)
グラスファイバーの樹脂を表面に塗り、ヤスリとサンドペーパーで仕上げ、骨組みの表面を滑らかに。

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 最後に約一時間かけ、縫いあげ、余分な皮を切り取り完成です。

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 今回、使用した道具と消耗品です。

 縫い針
 クローバー社製の3本セット。 袋の窓から見える中央の針は穴開け用に、左右の2本で縫います。
 このセット、以前は東急ハンズ等で売られていましたが、3年前には見つけられず、クローバー社にお願いし、直接送って頂いたものです。 
 右の写真の針先見えますかね? 先端が三角形になっています。 刃先60度のナイフで皮を切って穴をあけるという考え方です。

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 下写真のボールペン風の物は ”銀ペン” です。 皮に線等を書く時に使っています。
 20数年前には、東急ハンズで一般の消しゴムで消す事の出来るドイツ製の物が売られていました。
しかし今では、全く同じ外観ですが消しゴムでは消えません。 多分模造品でしょう。

 下写真の黄色いブロックは手縫い用のワックス。 これを糸に塗って糸の滑りを良くする物です。

 下のコルクの厚いシートは針刺しに使っています。

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参考 : 皮の裏側でもマジック等液体で書くと、長い間に表面に浸み出し、シミが出来てしまいます。

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ジャガー Eタイプ インスト ハーネスの取り付け [ E-Type インスト・コンソール]

 今回は インスツルメント パネル (ダッシュボード) のハーネスの取り付けです。

 ハーネスの準備は昨年9月に使用可否や従来 車に付いていた物と同じか等をチェックしておきました。
 ブログの記事は下記 「サブメーターの組立とワイヤーハーネスの点検」 です。
  http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-09-29 

 私が見るに、この車のハーネスの起点は左運転席の左下にあるハーネスのホルダーと判断、ハーネスホルダーをサンドブラストし、カチオン塗装、皮を貼りました。
 (オリジナルは黒のビニールレザー貼り。)

 左が分解し、ビニールレザーを剥がした所、接着剤とビニールで真っ赤に錆びています。 中央が皮の裁断です。 右が皮貼り完成。

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 そして、左運転席の下の穴からエンジンルームハーネスをエンジンルーム側に挿入し、室内側のハーネスをハーネスホルダーで固定します。

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 ここで問題が発生。 ステアリングコラムが邪魔になり、せっかく付けたステアリングコラムとコラムブラケットを取り外しました。

 で、分解前の写真を見ながらハーネスやヒュ-ズ,インスト中央のサブメーターを取り付けて行き、完成した写真です。 

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 今回、注意したのはハーネスがボディの穴やハーネスクリップの鉄板の角に直に接触しない様にする事です。
鉄板の角は刃物の様に鋭角になっていますので、ハーネスが直接接するとハーネスの被膜が切れてショートし火災の原因になります。

 私は、ヒートシュリンクチューブで、ハーネスクリップやブレーキパイプクリップを覆う様にしています。
13年位前迄は日本ではほとんど見かけませんでしたが、アメリカに行き、色々なサイズが販売されていたので、購入・持ち帰り、今回の使用となりました。
 最近は日本でも車の修理用品屋さんや修理工具屋さんでも見かける様になりました。。

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ジャガーEタイプ, インスツルメント パネルの皮貼り (グローボックス部) [ E-Type インスト・コンソール]

 麻生政権が誕生したとたんに晩秋の様な気温になってしまった。 秋風どころか木枯らしか?

 で早くも閣僚一人が辞任した。 民主党等は任命責任と言っているが、その前に中山大臣の発言内容を考えると大臣どころか、国会議員としての見識は? 議員辞職が妥当だろう。
 
 石破大臣は事故米について徹底的にと言う。 農水省は ”三笠フーズを92回監査した” が、全て問題なかったと言った。 民間企業なら問題ない所に92回も行く様な馬鹿な時間の使い方はしない。
 農水省の役人は、単に息抜きに、休み時間がわりに行っていたのではないか? 是非徹底的に役人のしてきた事を分析し、無駄を排除してほしい。
 
 と言っても、今の麻生政権が長く続くとは限らない。 ならば自民か民主か早く決め直し、山積の問題に優先順位をつけ、効率よく確実に実績を上げて欲しい。

 国民から給料を貰っている事を忘れずに!!!



 私も勝手なもので、人には効率的にと言うが、
私のジャガー Eタイプに至っては、部品が届かない,メッキ待ちだ,塗装待ちだ などと理屈をつけては中断ばかりで、一向にまとまらない。

 ならばと、しばらくぶりにインストパネルを再開し、グローボックスの前のパネルに皮を張りました。
 前回のインストパネルはセンターのサブメータで、なんとちょうど一年前のことでした。
  http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-09-29

 車両分解前は

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本体はメッキで、表皮は樹脂のシートをパネルに合わせ成形していました。
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で、私は、本体をサンドブラストし、カチオン塗装にしました。
(接着剤によっては錆を誘発するものがある為、錆に強いカチオン塗装にしました。)

 皮を部品に合わせラフカットし、本体の貼る位置を決め、最初に一番大事な面に接着剤を塗布、貼り付けます。 接着剤が十分に乾燥したのを見計らって、裏面を出来る限り重ならない様にカットしては貼り又カットしと、コツコツと貼って行きます。
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で、完成はこんな感じでした。 ランプ穴やネジ穴は組み付ける時に開けます。
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 久しぶりの花です。 沖縄の友人からの情報で、タイワンモクレン です。
この黄色のが花。
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このピンク色の物は実のサヤ(実を包む殻)です。 この中に1~2個実が入っているそうです。
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ウインドウオッシャー タンクのメンテ [ E-Type インスト・コンソール]

 Eタイプの曲がったバルブの交換用部品が到着しましたが、ここ1ヵ月、毎週の様に週末がこま切れの休みになり、まとまった時間が取れず、手を付けられません。

 そんな事から、半日強で済みそうなウオッシャータンクのメンテをしてみました。

車に付いていた時の状態です。 ウオッシャータンクはガラス瓶です。 ガラス瓶が、金属のブラケットに直接当らない様に緩衝用ゴムチューブを使用しているものの劣化し破れています。

 ブラケットは、数週間前にサンドブラストをし、カチオン塗装をしてもらっていました。
そこに車のハーネス等に良く使う ”暖めると縮むチューブ” をはめ、ライターで暖め縮ませ、緩衝用ゴムチューブの代わりとしました。 このチューブは厚みが無いので3重巻きです。

(場所的にはスプレー塗装でも問題ないのですが、ウオッシャー液のこぼれによる塗装の劣化を考え、カチオンにしました。---少し前にウオッシャーは使わないと書きながら、液のこぼれを心配している支離滅裂なところが何時までたっても素人レストレーターのゆえんです。)

左がチューブを暖める前。    右がチューブを暖めて縮め、3重巻きにし、完了した所です。

 ガラス瓶をはめてみました。 ブラケットは上手く行きましたが、ガラス瓶に水垢が固着しており、歯磨き粉(チューブ入りの練りタイプ)と極硬めの歯ブラシで、磨くこと2時間、右の様に綺麗になりました。

 さァ ボディに付け様と最初の写真で、取付けを確認。 なんとビスとカラーがメンテしてありません。
(実はビスは色々購入して有るので、それで行けると早合点していました。---これを ”慌て物の誤り”と言います。---誤りを犯しても反省の気配なし。 ”やるべき事が後か先かの違いですから”)

 たったこれだけで、メッキに出すわけにも行かず、まとまった休みの無いここ数週間をサンドブラストで費やす事になりました。

 また、また、沖縄から素敵な贈り物が届いていますが、次々回にとし、次回はそのサンドブラストを紹介します。
(沖縄からの贈り物は色々有るので、家族で味わってからに)


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才能は「逃げ出さない事」 & ワイパーモーター取り付け [ E-Type インスト・コンソール]

 今日のタイトルはNHKのテレビから頂きました。

 と言うのは、先週からジャガー Eタイプのエンジンの最終点検をしていましたら、エギゾーストバルブの1箇所のクリアランスがどうしてもでません。 今日分解した所、バルブステム(バルブの軸)が曲がっていました。 カムとバルブの関係はカムシャフトの異品に始まり、もう半年以上行ったり来たりしていて前に進みません。
そして、又、後戻りです。 「ヤダー モー」を何度連発した事か!

 原因は明確で、カムシャフトを組み付けたシリンダーヘッドを不用意に何処かに置いた為、カムに押されていたバルブがヘッドの重みをもろに受け、軸が曲がった為です。---こんな事をした記憶はありませんが、必ず何時か何処かでやったはず。 と言う事で自分のふがいなさに 「ヤダー モー」の連発。

 で、先ほどNHKの学園物のドラマを見ていて、最後に出てきたノートの文字が題記のタイトルでした。
と言う事で、もう一度再出発です。 頑張るしか道は残されていない!!!  と自分に言い聞かせ。

 次は2番目のタイトルのワイパーモーターの取り付けです。

ワイパーモーターにブラケットを取り付け、ガスケットを取り付けます。
(このガスケット、既に部品がなく従来品を使用。 フエルト地にゴムを貼った様な古典的ガスケットです。

モーターからの軸に、下のリンクを組み付けます。
右下の長穴にモーターの軸が入り、ナット締め。 白い丸ワッシャーは磨耗しており、自作、交換済み。

ワイパーモーターをボディに取り付け。

リンク(1番手前の太目のロッド)をセンタークランクに取り付け、ワイパー関係は完了。
といってもこのリンクの取り付け方法が分らず、何度もダッシュボードの袋の中にクリップ(手前の太いリンクの左先端にある黒い帯状の部品)を落とし、ハンドミラーでクリップを探し、”マグネットで取る” と言う事を繰り返しました。
正解は、クリップに付いている爪(小さな黒い三角形の部品)を立てた状態(クリップを広げた状態)で、センターリンクにはめ、爪を倒せば完了 といたって簡単でした。 

 所で、今回のワイパーモーターのブラケットは再メッキをしましたが、グリーンクロメートの亜鉛メッキではありません。 さるお方にグリーンクロメートの亜鉛メッキは ”ジャガーらしくない” ジャガーは ”ユニクロの亜鉛メッキだ” との事。 とはいえユニクロは防錆力が弱いので、別の亜鉛メッキにしました。
多分、次回この辺を紹介する事になると思います。 


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ウオッシャーノズル組付け と ワイパーモーター [ E-Type インスト・コンソール]

 週末に引続き、ジャガー Eタイプのワイパー関係をメンテし、組付けています。

 ウオッシャーノズルは新品(左写真の下2個)を購入しましたが、写真の様に車に付いていた物(左写真の上2個)と形状が異なり、改めて手持ちのいくつかの本の写真を虫眼鏡まで使って確認しました。

 結果、フィリップ・ポーターさん(相沢俊樹さん訳)の本が最も良く見る事が出来(下写真右)、従来品がオリジナルに近いと判断し、取付ける事とました。
 ちなみに、ワイパーブレードのシャフト取付けナットも従来品は6角で、購入新品のナットは8角でした。
当然、従来品を使用しました。 残念ながら今回の購入品2種は綺麗ではあるが、外れでした。

 従来品を清掃・点検していた所、大変な事を発見しました。
下写真左の様にノズルの噴出し穴が貫通し、180度方向に2箇所噴出す様になっていました
”唖然。 こんなのってあるの!!!” と言う事です。
ただ唖然としているわけにも行かず、片側の穴に接着剤をつめ、組付ける事にしました。
 (ちなみに、SRL311は7年間乗りましたが、雨の日は出来る限り乗らない様にしていましたので、ウオッシャータンクには水を入れませんでした。  Eタイプもそうするつもりです。)

 写真右はワイパーブレードのシャフトとウオッシャーノズルが付いた所です。


 
 
 
次いでワイパーモーターです。

 ワイパーモーターは以前点検しており、面白い物を発見した物の、残念ながらの出費でした。

 モーターの横にカッターの刃が付いていたのです。
 当初、メンテナンス時の忘れ物か、刃をさしたは良いけど抜けなくなったか何かだろうと思い抜いた所、モータ内部のブラケットがガタツキました。
 実は、この刃が非常に重要な役割で、モーター内部のブラケットを固定し、接点がショートしない様に押えていたんです。

 このカッターの刃が無かったら、私はこの車をレストアしていませんでした。 何故? 車両火災で、車が燃え尽きていたから。

 で、私は正規の修理を心掛けましたが、ギブアップし、イギリスよりリビルト品(下の右写真,もう新品は販売していない)を購入しました。

 下写真はワイパーモーターの構成部品です。 この部品は再組し、イギリスでリビルト品を作る為の材料として返送しました。 (リビルト品購入の条件でしたから。)

 写真の一番右がモーターカバー,隣がカバーのボルト,その左がモーターの外装,その隣がモーターのローターとウオームギアー,一番左がウオームギアーのカバーです。
ワイパーがゆっくり動くのはモーターの回転をウオームギアーで何十分の一かに回転を落としているからです。


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ワイパーのメンテ と ワイパーリンクの組み付け [ E-Type インスト・コンソール]

 久しぶりにジャガー Eタイプのレストア記事です。

 ここの所、シルビア(US12)のオイル漏れに翻弄され、Eタイプまで手が回りませんでした。
で、シルビアはと言うと、アイドル不調の原因は燃料が濃くなった事による物で、ディーラーでも燃料が濃くなった原因は分らず、未だ入院中です。
 (電気でコントロールする燃料噴射エンジンは、何処かのセンサーが故障すると大体の車は、燃料が濃くなる様に設計されています。)

 Eタイプのレストア再開にあたって、今迄部品の入手待ちやメッキ待ち等で止っていた部分を少しずつ片付けています。 ここ2週間は主にワイパー関係をメンテしています。

 Eタイプの初期型は、下の絵の様に3本ワイパーです。 V12エンジンを積んだシリーズⅢが出た頃から2本ワイパーになりました。

 一般の車と違う機構は、エンジンルーム側にワイパーの作動位置(ワイパーがふき取る位置)を調整するノブが付いている位と思います。

 取外したワイパーのリンクとリンクベースを点検すると、下写真の様にセンタークランクのハーネスの絶縁部分が割れ(赤い電線の付け根が浮いている)、今にもショートしそうです。 修理の為、右写真の様な極小型プーラーを作り、取り外しました。 しかし、分解中に他の部品を破損し、結局85ポンドのリンクベースとクランクの組立て品を購入するはめに。 2ヶ月待ってようやく先日到着です。

 到着した部品は例の如くそのままでは使えず、購入した部品からセンタークランクのみを使用する事とし、太すぎるネジをサンドブラストとエンジンのバルブ摺り合せ用ペーストで細くし、リンクの軸を細くし、旧品ベースへの取付け溝を加工し、リンクアッセンブリーを完成。
 日本車の様にどの部品でもスパッと組み付く様には行きませんです。 しんどい!!!
そして、何時もながら車に付いていた部品の方が品質が良い。

 で、完成し、車に付いた所はこの写真。
2ヶ月待ちの部品と5~6日かけて完成し、車に付けるとたったこれだけ(ウインドー下の光った部品3ヶ所)しか見えません。 この光った部品の先端にワイパーのブレードが付きます。

 次回はワイパーモーターとそのリンクです。


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サブメーターの組立てとワイヤーハーネスの点検 [ E-Type インスト・コンソール]

 先々週より、ワイヤー ハーネスとサブメーターに取り組んできましたが、ほぼ完成し、ボディに取り付けるだけになりました。

 私の言うサブメーターとは、下写真の4連メーターの付いたインスト中央部のメーターです。

 ハーネスは結線間違いが許されないし、電気の苦手な私は、車を分解する時にハーネス一本一本に使用する場所を荷札で記入しておき、出来る限り一体で外しておきました。

 その古いハーネスを車庫に広げ、新しいハーネスを隣に並べ、一本一本色や位置を確認し、新しい方にも荷札で使用する場所等を表示しました。
 多くのハーネスの被服が布製だった為、色あせ、赤も茶色も白も同じ様な色に変色しており、テスターを使ったり、消去法だったりと見えない色を無理に見つけ出す、意外と大変な作業でした。

写真の左が古いハーネスで、ほぼ一台分です。 右が新しいハーネスです。 新旧共に全く同じでした。
一番下の写真で分かります様に、今の時代でも布製のハーネスです。

続いて、サブメーターの分解清掃と組立てです。   ガラスを押えているリングのカシメを外し分解、
メーターはこんなに痛んでいました。           ガラスや文字盤を清掃し、リング゙は再塗装。

メーターの内部は二重に Oリングでシールされていた事もあり、意外と綺麗でした。 

又、スイッチ類はノブのみの交換キットを購入、交換し、清掃と作動・通電確認をしました。

と言う様な事で、4個のメーターと各スイッチ類を、先日革張りしたメーターパネルに組み付けました。


メーターパネルの裏面は銅メッキの為に赤く見えます。 分解した跡がない為、これがオリジナルと思う。

近日中にボディにはセットしますが、ワイパーのリンクを組み付けた後に正規組付けです。
ワイパーのリンクはバックオーダーになっており、後2ヶ月位しないと入手できないとの事。 と言う事でまたまたお預けです。


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