癌君の日記 その６， 放射線治療の副作用

　唾液腺の腫瘍摘出手術から　２６日。　摘出手術のあとはっきり残っている物の、切り口は良好な回復との事で、手術あとは完治したと考えています。

　癌と確定してから１６日。　既に９回の放射線治療を受け、副作用も明確になってきました。
　当初は、「放射線で喉が焼かれ、食事がのどを通らなくなり、緊急入院の可能性もある」　との事や、「体力も落ちる可能性がある」　との事で、相当の不安を持っていました。

　しかし、９回治療した結果では　「なんとか耐えきれるかな」　との感想を持っています。
前回のべアトラックさんのコメントを思うと、「もう一波乱も二波乱もあるかも」と不安はありますが！



　で、今現在の状況はと言うと

今、１番きついのは放射線が当っている部分の皮膚です。

　１．皮膚は、回を重ねる毎に「赤くカサカサ」　になり、「やけどにより、何時もヒリヒリして衣類が
　　　軽く触れるだけで痛い」。　
　２．「古傷がうずく」　とよく言いますが、放射線を当てている辺りが何時もうずいている感じです。
　　　痛いかと言われれば、痛いほどではない。　しかし、時々キーンと一瞬痛みが走ったり、何時も
　　　圧迫されている様な感じがしたり、と常にいやな存在を感じさせてくれます。


最も心配なのは唇や舌の動きが鈍くなっており、放射線終了後どこ迄回復するかな？

　１．皮膚の感覚が　「日をおって鈍くなっています」　
　　　　感覚が鈍くと言うのは、軽く触っても触っている事を感じず、しびれている様な状態です。　
　　　　この状態は手術後も発生していたが回復しかなり良くなった所で、又、放射線で再び悪化です。
　２．下唇の動きが鈍くなっています。
　　　　多分、放射線で神経が弱って、唇を動かす力が弱っているのでしょう。
　　　　従って、下唇の中心もずれて口が若干歪んでいます。
　　　　　　　元々から顔の形は不思議な形ですので、少しぐらい変わっても誰も気付かないでしょうが！
　３．舌の動きが鈍くなっています。
　　　　この為、食事中に歯と下唇の間に食べ物が入りスムースに食べられない事が多くなっています。

　４．左腕を水平以上に上げる事がきつい。－－－－手術による後遺症？
　　　　手術前お医者さんは、「場合によっては左手を上げる組織を切るかも」　と言われていましたが、
　　　　手術終了時、　「切らずに済み、左手は大丈夫」　との事でした。
　　　　しかし、実際はかなり痛めている様で、しかも、肩と首の付け根に放射線を当てており、放射線
　　　　終了後は真剣に自主リハビリが必要な様です。


その他では

　のどはやけどをした状態ですが、思ったほど悪くはなりませんでした。
　　　「局部的なのどの乾燥状態」　と　「風邪をひいて喉がはれている」のと同じ様なしこりが出来て
　　　いるようですが思ったほど悪化していません。




　我が家のサボテンの花です。
日差しが強いと満開、曇りでは半開にと活発に動いています。
植物は動かないと言うのが一般的な感覚ですが、どうしてどうして活発に動く植物が身の回りに一杯です。
例えば朝顔や藤のつるのまきつけは数日先まで予測して動いている様にも見えます。　　　　　　



夜は完全に閉じてしまいます。





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癌君の日記 その５， 放射線で 癌 君を追い出す作戦

　２００９年５月２８日に　「顎下腺悪性腫瘍」　ようは唾液腺の癌と診断され、６月２日から放射線治療を開始致しました。

　放射線治療は、土曜・日曜を除き週５日　５週間連続で、合計２５回行う治療で、患部に放射線を当て癌を焼き殺そうと言う様な物で、当然の事ながら、患部付近の正常な部分にも放射線はあたり、何回も治療している内にやけどの様な副作用が出て来るそうです。


６月２日、第一回目の放射線照射

　治療前、病院では最下段のパンフレットを元に細かく副作用や注意点を説明してくれました。

　初回は治療開始に当たり、先週作った　”お面”　を使い、私の体のセッテングを行います。
セッテングは、”お面”　を顔にかぶせ、更に　”お面”　を放射線の機械のベットに固定します。
　（お面で顔は締め付けられ、結構きつく、全く顔を動かす事はできません。）

　次に、技師が機械を動かし、照射位置を決めながら、レントゲン写真を撮り、きちんと患部に照射できるかを確認します。　レントゲンでＯＫとなった機械の位置を　３次元（Ｘ，Ｙ，Ｚ）でミリメーター単位に数値化し、又、放射線の角度は０．１度単位で数値化します。
　（２回目以降は私の体を　”お面”　で固定し、後は今回設定した３次元の位置と角度の数値にセットし照射するだけです。）


　初回の放射線照射です。 　私の場合、斜め前から首の左側に向かって１分弱　と　その１８０度反対側から１分弱。　そして、前から左肩の首の付け根あたりに１分弱です。　合計で、２．０レイ照射します。　（レイは放射線の量を表す単位です。）
　治療時は全く異常を感じませんでしたが、治療後約３０分後位から　のど　の局部乾燥の様な違和感が出て、この日は一日中続きました。




　６月３日　２回目の放射線照射
　機械のベットに横になり、”お面”　を付け、一回目にセットした数値に機械をセットし、放射線を照射。
　いたって簡単な治療です。　機械のベットに横になってから治療し、ベットから離れる迄に１０分弱。

　２日目も治療時は全く異常を感じませんが、終了後３０分位し、昨日と同様局部乾燥状態に。
　又、更に少しして、放射線治療部分の皮膚が焼ける様な感覚が少し感じられた。



　６月４・５日
　６月３日の喉の乾燥の様な感覚と皮膚の焼ける様な感覚（と言うかヒリヒリする感覚）は日増しに強くなりました。



　６月６・７日
　２日間の治療休みで、喉の乾燥の感覚は時間と共に和らぎましたが、皮膚のヒリヒリ感は全く変化無く続いています。

６月８日
　５回目の放射線治療。　今回は皮膚の　「ヒリヒリするヤケド感」　と喉のかわいた感覚はかなり強くなり、放射線によるものか分からないが脱力感も。　ブログ等の文章作成や細かい事をする集中力はだいぶ落ちてきた。

　

放射線治療時の注意事項
　



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癌君の日記 その４， 摘出した腫瘍に 癌 君 がお住まいに！

　５月１８日腫瘍摘出手術の後、順調に回復。

　５月２５日に手術部分の分泌液吸引装置を外し、
　２６・２７日の２日間で半分ずつ抜糸。　抜糸迄ほぼ１週間で、標準的だそうです。



　５月２８日
　摘出した腫瘍の検査結果の説明がありました。

　摘出した腫瘍の中心部から　癌細胞を検出。
　腫瘍の中心からやや離れたところや表面部分には癌細胞は見つからなかったとの事。
　又、念の為摘出したリンパ腺等からも癌細胞は見つからなかったとの事。

　このことから、
　癌になってはいる物の、全て摘出し、しかもリンパ腺の状況から他への転移もないとの事。 　とは言え、今後の予防として２５回の放射線治療を行うとの事。 　放射線治療の後は、経過観察を定期的に５年行うとの事。



　５月２９日
　放射線治療の為の　”お面”　とＣＴ写真を作りました。
　”お面”　と言うのは、２５回も放射線治療を行う為、治療機械に私の顔が毎回、簡単に同じ位置にセット出来る様にする、ようは冶具の様な物です。

　この　”お面”　を作る材料、白い格子状のネット風の樹脂材で、６０℃に温めると自由に成型でき、さめると形が固定されるものです。　何と言っても６０℃と言う低温で自由に成型できるというのがいい。　車の部品のラフモデル造りに活用できそうです。
先月頑張った内装のベース材作りに、このボードがあったら半分位の時間で出来たかも。　





　５月３０日
　予定より２日多く入院しましたが、退院。
　
　やっぱり自宅はいい。
　８年間アメリカに単身赴任し帰宅した時と同じ位に、今回の帰宅は嬉しかった。　


　次回は放射線治療です。




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癌 君の日記 その３， 急成長した唾液腺の腫瘍の切除手術

　今年（２００９年）４月、首に出来ていた腫瘍の一部を摘出し、検査の結果、「良性とも悪性とも言い難く、しいて言えばその中間」　との事でした。
　と言う事で某大学病院で、摘出手術を　５月１８日に行う事となり、５月１６日入院。



５月１８日、
　朝７時に手術に着替え。　７時半頃、看護師さんが病室にみえ、手術室への移動用ベットに横になり、
手術中に脱水症状になるのを防止する為の点滴を右手にセット。

続いて、精神安定剤を飲んだ所で寝てしまった様です。
（麻酔薬の様な物に対しては効果てきめんの私は、この安定剤的な薬で眠ってしまった様です。）
　　　　　・
　　　　　・
全ての摘出手術が終わり、病室のベットで目を覚ましたのは多分、３時頃。
妻や次女顔を見て、一言二言話し、又睡眠。

　このただ寝ている間に何が行われていたかと言うと、
　８時少し前に手術室に移動。
　本格的な麻酔をかけ、９時位から摘出手術を初め、３時間１５分だったそうです。
　

摘出した腫瘍は、妻によるとゴルフボール位だったそうで、リンパ腺の一部等も摘出したそうです。
摘出する為にあごの下を　Ｔ　字型に切開しており、横方向に１３・４ｃｍ，縦方向に７・８ｃｍ位。
しかも、腫瘍のあった部分はぽっこりへこんでいます。　



　５月１９日
朝６時に起床。
睡眠薬や痛め止めの睡眠効果，手術による体力の低下も回復しつつあった様で、自分がどの様な姿かを見つめる事が出来ました。

　首の下部には内出血や体液を排出するパイプを付け、左側に排出した液をためるバックを下げ、
　右手には点滴用の管を付け、病院でよく見かける点滴の柱状の台を持ち。

　「コリャー　まさに重病人だわ」　と自分の姿を見ながらも、自身は病人の気分が全くない。
食事は全て食べ、よく眠り、トイレは看護師さんに付き添われて行き、と言う入院生活が始まりました。



５月２０日
よく食べた事で、点滴を取り外し、多少身軽に。
以降日増しに、昼寝の時間も減り、手術による体力減退も回復していきました。
っと同時に、襲ってきたのが時間の持て余しです。

なぜか、私の時計だけ針の動きが遅い

本でも読めば　っと思うが文字を追っかけるには集中力が続かない。




で、ブログを書いている今は、作文に集中できません。
この辺で、今日は終わりにします。
これからもっと集中出来なくなるのかなあ～～？？？



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癌 君の日記 その２， 唾液線の腫瘍が急成長！！！

　２００９年５月２８日、某大学病院で　「顎下腺癌」　との診断と共に、癌細胞はすべて切除したとの事。
　そして、今日の午後初めての放射線治療です。　不安はあるが頑張ろう。


　前回に続き、癌細胞切除迄の経過です。

　２００２年春、アメリカ在住中に出来た　”首のしこり”　は全く変化なく、２００４年春に帰国。
　今考えると、
この帰国時、日本のお医者さんの判断を仰いで、１ｃｍか２ｃｍの小さな時に切除しておけば、
今回の様な大きな切除にならず、しかも　”癌”　にもならずに済んだのなろうと思います。
とは言え、全く変化しない首の腫瘍。　ついついある事すら忘れがちでした。



　しかし、昨年秋、首の腫瘍に小さな変化を感じました。
　大きさは小さい事に変わりないが、まん丸だった物が、丸の中央にくびれ線の様な凹みが出来ていた。　ちょうど桃の実の様に。　多分、これが成長の第一歩だったのでしょう。
　某市立病院で、検診。　かなり長い間変化が無かったので、当面２・３ヶ月おきに経過観察する事に。

　今年１月の経過観察で約４ｃｍの大きさに。
３月には５ｃｍに急成長。　数値では表せない形状や首からの出っ張り感もひどくなるばかり。
特に、３月に入ってからは２次曲線の上昇カーブの様な感じで大きくなっていった。
　某市立病院の先生が、４月より某大学病院に移動されるのを機に、某大学病院で切除する。　時期は５月の連休明けと決まり、市立病院でＣＴスキャン等手術の準備をする事となりました。


　某大学病院で、
　４月上旬、腫瘍の一部を取り出し、組織検査をした結果は　「悪性とも良性とも言い難い」　との事。
　また、良性の腫瘍でも顎下腺（唾液腺）の場合は、長期間放置しておくと悪性に変わるとの事。
　等の説明があり、私は、
　　”今回、寝ていた腫瘍が起き、成長を始めたのは　「良性から悪性に変化する為」　か、
　それとも　「悪性に変化したから成長を始めた為」”　と解釈。


　この時点で　”癌になった”　と私なりに判断。
　
　そして、切除手術は５月１８日と決まりましたが、その間も腫瘍は成長していましたので、
　手術日までの１ヶ月間は長かった。　　　　ともかくながァ～～～い１ヶ月でした。



　ブログはと言うと、
　書く気が起きなかったり、書いてもコメントをじっくり読まなかったり、と全く身勝手な不安定状態。
　大変失礼しました。
　っと同時に決意していた事は、癌だったらブログで公表しよう。
　
　

　次回は手術です。




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　２００３年３月、帰国直前の　Ｅ－Ｔｙｐｅと　ＳＲＬ３１１のツーショット。　（ツーショットはこの写真だけ。）

癌 君 の日記 その１， ”唾液を作る所に腫瘍が ？！”

　首に出来た腫瘍は、２００９年５月２８日、某大学病院　耳鼻咽喉科で
　「顎下腺癌」との宣告を受けました。


　首に腫瘍が出来たのは、アメリカ在住中の２００２年春と思います。

　写真は２００２年６月　Mid Ohio Sports Car Course でのクラシックカー　ショーのファイナル審査場でのもので、多分この直前に腫瘍を発見したと思います。　
　





　当時、歯医者は　”日本に帰ってから診察・治療を”　と考えていましたが、さすがに５年も６年も歯医者に行かないと言う事は出来ず、ケンタッキーの地元の歯医者に行き、抜歯をいたしました。

　それから約１ヶ月後、ひげをそっている時、首左に　”のどちんこ”　より小さ目の　”かたまり”　がある事に気付き、当時通っていた歯医者に　”首にしこりが”　と相談しました。
　（この時は直径１ｃｍか２ｃｍで、”以前はここにかたまりが無かったよなァ～”　と思う程度でした。）



　歯医者さんは抜歯の失敗で　”バイ菌でも”　と思ったらしく、　相当慌てて、２つとなりの街　レキシントン（ケンタッキー州第二の大きな市）　のお医者さんを紹介して頂き、　腫瘍の内部組織を取り、検査して頂きました。

　その結果、唾液腺に出来た腫瘍で、　”良性の腫瘍”　との。
　「取っても取らなくとも支障はありませんが、取りましょうか？」
　「取るにはあごの下に１つ神経が通っているので若干のリスクがあります」　との事。



　このアメリカで、リスクを冒す事もないと思い　”切除手術はせずに経過観察”　と言う事にしました。

以降、２００４年３月の帰国迄　”しこり”　は大きさ・硬さ・位置の変化はなく、
帰国後はあることすら意識しない状態が続きました。



　多くの方からの応援メッセージ　有難うございます。
　自分の不養生の反省も含め、　次回は　”その２”　です。　よろしく！




にほんブログ村には　「病気；　がん・腫瘍」　と言う項目がありましたが、こんな項目を選ぶと　「自分は病気」　と言う烙印を押し　「心まで病気」　になりそう。　首の出来物を取ったくらいで　「心まで病む」　事はありません。　と言う事で結局項目変更はしませんでした。



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春眠中の夢は？ 癌でした。

　ブログの春眠は予定通り１４日間で、目ざまし時計に頼らず目覚めました。

　春眠中の夢はどうだったろう？
　　　　私は予想通りの夢でした。
　　　　多分、家族や親兄にとっては悪夢だったかも？



　そう、　今回の春眠はドクターストップで、首に出来た腫瘍を切除し、
　取った腫瘍の精密検査を行って頂きました。
　その結果、　「左顎下腺悪性腫瘍」　との事。　　ようは唾液腺のガンです。



ガン細胞は腫瘍の内部だけで、リンパ腺等には移っていないとの事。
疑わしい部分は全て切除出来たとの事です。　又、他への転移も見られないとの事。
　従って、今後の治療は再発予防の為の放射線治療を　２５回／５週間行い、以降は適当な間隔で経過観察　５年だそうです。


　私の周りには放射線治療をされた方がおりませんし、どの様な副作用があり、治療完了後副作用がどの程度続くのかも分かりません。　まァ～多くの人が既にやっておられる事ですので心配する事もないでしょう。



下写真迄きたジャガー　Ｅタイプ　の内装も夏位迄はゆ～～～っくりなペースになると思います。
当面は、私が腫瘍を発見してからの状況や放射線治療等も書くつもりでいます。






今後とも応援をよろしくお願いしまァーーーす　！！！！！　



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尚、前回及び前々回コメントをくださった皆様への返答はできませんでした。　申し訳ございません。

ちょっと 春眠

　ブログを始めて２年半。


　３日坊主の私が２年半も続いた。

　小学生の頃の夏休みの絵日記は何時も最後の２日間で仕上げた。


　しかし、暖かくなり、眠い。　すごく眠い。

　目覚まし時計を１４日間にセットし、春眠します。



ｋｏｔｏｂｕｋｉの初めて物語

　私が初めて買った車は　中古の三菱コルト６００


　　　JR３SIBさんのホームページから借用しました。
　　　JS3SIBさんのアドレス　http://www.asahi-net.or.jp/~rf7k-inue/


　初めて本格的にレストアした　フェアレディ　SRL311




　初めての外国車で、只今レストア中。







　で、初めてのブログ長期春眠。

　いい夢が見れると良いけどなァ～～～

　Ｚ　Ｚ　Ｚ　Ｚ　Ｚ　Ｚ Ｚ Ｚ Ｚ Ｚ　・ ・ ・ ・ ・ ・・・・・