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東海道五十三次,関宿から坂下宿 (その1:鈴鹿川の橋は丸太橋だった) [ 東海道五十三次]

  
 先日、東海道五十三次の内「関宿」から「坂下宿」を歩いて来ました。

 関宿は下記ULRで今年5月末と6月初めにレポートした様に静かで江戸時代を思わせる歴史的な景観地区です。 古い街並みに興味のある方は必見です。
 https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2019-05-29
 https://hisashi1946.blog.ss-blog.jp/2019-06-04


 で、今回も早朝6時20分に家を出て名古屋経由で亀山市の関駅には11時20分に到着。
途中新幹線を使っても5時間もかった。 ずいぶん(♬思えば)遠くへ来たもんだ !

 で、前回の終点「関地蔵院」から旧東海道を歩き始めます。
 (関地蔵院は、国内最古の地蔵菩薩で 741年、奈良東大寺の僧行基が、流行していた天然痘から人々を救うため、この関の地に地蔵菩薩を安置したと伝えられています。)
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 地蔵院を過ぎても 格子の古い建物は続き、地蔵院から約100mで田中家の前に出ます。
田中家は代々「醤油醸造業」を行っており、建物は大正時代初期の物です。
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 格子の家並みを見ながら550m程歩いた所に観音院がありました。
 観音院は古くは福聚寺(ふくじゅうじ)と言われ嵯峨天皇の時代(820年)の開創だそうで、中世(12~16世紀)にはこの地の豪族関氏の祈願時として栄えたそうです。
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 そして、更に100m強歩いた所に「関宿西の追分 休息施設」に到着しました。
ここが実質的な関宿の西のはずれであり、「亀山市関宿重要伝統的建造物群保存地区」の終点です。 休息施設の内部には畳の休息室や関宿の説明掲示物がありました。
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 休息施設からなだらかに左カーブを下って行くと「西の追分」に出ます。
追分とは分かれ道の事で、ここは左に行くと「大和道」真っすぐは「東海道」となります。
今風に言うと、ここは国道1号線の「新所町交差点」で左に曲がると「国道25号線,奈良方面」真っすぐは「国道1号線,京都方面」となるのでしょう。
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新所町交差点からは国道1号線を歩きます。
 で、新所町交差点から500m弱、市瀬の交差点を過ぎた所の左側駐車場内に「転び石」と言う直径2m程の大きな石がありました。
 この石は、「東海道名所図会」等にも描かれており、「弁慶ころがし」とも言われ、言い伝えによると「付近の山から転がり落ちてきたもので、夜な夜な山に戻りたいと唸り声を出して人々を恐れさせたが、通りかかった弘法大師様がこの石を供養したところ、石は静かになったと伝えられている」との事。 (なんでも弘法大師が出てくる様な気が?)
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 更に歩き、新所町交差点から700mの所で1号線から右に曲がり、鈴鹿川沿いを歩き160mで鈴鹿川を渡ります。 下写真は橋から上流方向を見た所で、ここから時々鈴鹿川の渓谷を見ながら鈴鹿峠に向かって、上り坂と感じない程ゆっくり登って行きます。
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 更に旧道を50m程行くとT字路にぶつかり右に曲がって行き、道なりに少し進むと国道1号線にぶつかります。 1号線を斜めに横切り下写真濃い矢印の方向に歩きます。
写真左の灯篭は誓願寺さんの前の物で、その向かいには小さな祠と中にお地蔵さんが。
(関の地蔵院さんの様な大きな施設もこの小さなお地蔵さんも同じ様に旅人を見守ってくれているのでしょうね!!!)
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 国道1号線を横切って旧道を道なりに歩くと約250mで再び1号線にぶつかり、今度は1号線を歩きます。 1号線を歩き続け750m、右側に入る2つ目の路地の所で少し入った所に筆捨山の掲示板がありました。
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 更に歩くと国道1号線が左急カーブになっており、小さな集落がありました。 歌川広重の「坂下宿」はこの辺から筆捨山を描いたのではないかと思います。
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 国道1号線を歩き始めて1.2km、1号線の左側に一里塚がありました。 ここの塚は江戸から107番目「一ノ瀬の一里塚」と言われ、旧東海道を歩いた先人達のレポートでは笹やぶの中に塚が立っていましたが、今回は綺麗に刈り取られていました。
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 一里塚から100m弱で再び国道1号線と別れ、右の旧道に入って行くと約100mでコミニティバスのバス停「楢の木」に、更に進み約800mで「超泉寺」の山門を右に見てその先にはコミニティバスのバス停「沓掛」が有りました。 そして1号線を別れて約1100mで「坂下郵便局」に出ます。

一里塚から100m、国道1号線からの別れ道,黄緑丸内は旧東海道の案内板
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「超泉寺」の山門
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坂下郵便局のある沓掛の集落の入り口には、鈴鹿川に丸太橋が掛かっていました。
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坂下郵便局前
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 長くなりますので、取り合えずここでレポートを中断し、次回続けてレポートします。

 尚、郵便局の先は坂下宿の集落となります。


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