ジャガーEタイプ, フロント サスペンション,アッパーボールジョイントのダストカバー破れ [ Eタイプ シャシー修理]
先日来秋以降のクラシックカーショーやドライブに備えて ジャガー Eタイプのメンテナンスや清掃を行っています。
その一環で、前回のブログの様にワイヤーホイールも清掃致しました。
で、フロント右のホイールの清掃を行おうと車から外した所、右ボールジョイントのダストカバーが破れているのを見つけてしまいました。 更に左側も点検すると、同様にダストカバーが破れていました。 尚、ロアーボールジョイントは左右共に無事でした。
ダストカバーのスペアー在庫を確認すると、2014年5月に購入したウレタン系統(?)の透明な物2個と 2008年7月に購入品したゴム製2個が見つかりました。
しかも黒いゴム製はジャガーの純正品だった!!!
更に 過去の組み付けや修理経過 を見て見ると、
アッパーとロアーのボールジョイントはレストア時の2008年3月に黒いゴム製を組付け。
アッパーのみ2008年7月にゴム製が亀裂(たった3ヶ月で壊れた。しかも走行実績なし)
この時にナイロン系統の透明なものに交換。
ちなみにロアーボールジョイントのゴム製は2008年に組み付けたが亀裂が発生し、
2011年に再度ゴム製を組付けたが半年位で亀裂再発、3年間亀裂のまま使用していた。
2014年5月にウレタン製に交換,現在5年間使用も問題なし。
今回壊れたアッパーボールジョイントのダストカバーは2代目で11年持った事になります。
在庫のウレタン系(?)は、透明のはずが白く変色している物の購入後5年、従来品は11年持った事を考えるとあと6年は持つかもと淡い期待を抱きつつ(経年劣化しているかもとの不安も抱きつつ)今回使用する事に!
で、ボールジョイントのダストカバーを交換する為、ジャッキを2個とウマをセットして安全を確保、下写真の様にホイールを外して作業開始です。
まずは、ボールジョイントのダストカバーを外す為、ボールスタットのナットをゆるめ、
(テーパー部が外れた時の跳ね返り等を考え、ナットは外さずネジを数山のかけておく)
スピンドルに喰い付いているボールスタットのテーパー部を下左写真の「クサビ形ボールジョイントリムーバー」を使い外しました。
外したダストカバーは下矢印部分が破れていました。
尚、樹脂部分は硬化が進んでいる様ですが、まだ柔軟性は残っていました。
で、ボールジョイントは古くなったグリース(左写真矢印のグレーのグリース)を清掃し、下右の様に新しいグリースを付けて、
在庫のダストカバーにもグリースを付けて、ボールジョイントに組み付け様としましたが、やはり経年劣化しており、ちぎれてしまいました。 残念!!!
と言う事で作業を中断し、東京の ジャガ― レストアラーズ クラブに電話をし、ダストカバー2個を注文。 翌日午前中に到着しました。
ジャガーレストアラーズクラブの問合せページ
http://www.jag.co.jp/jrc/contact_mail.html
で、新たに入手したダストカバーにグリースを入れ、ボールジョイントに取付けました。
尚、ダストカバーの固定には本来はスナップリングですが、より確実にダストカバーを固定する為にステンレスワイヤーで締め付けました。
(スナップリングではロアーボージョイントのダストカバーが外れた事があった。)
ナックルスピンドルへの組み付けに当たっては、ボールジョイントをナックルスピンドルのテーパー穴に挿入し、まずはナイロックナットのナイロンを外したナットで仮締めし、ボールジョイントをナックルスピンドルのテーパーに喰い付かせておきます。
(直接正規のナイロックナットを締めるとナイロンの回転抵抗でボールジョイントのスタットが空回りし締め付ける事が出来なくなり、最悪締める事も外す事も出来なくなる。)
次に仮締めナットを外しテーパーが喰い付いている事を確認して、正規のナイロックナットで締め付ける様にします。
で、左右共に無事ダストカバーを交換出来ました。
左アッパーボールジョイント部分
右アッパーボールジョイント部分
と言う事で、ボールジョイントテーパー部分の過度な喰い付きもなく(がっちり喰い付きすぎると全く外れなくなり最悪切断する事になる)無事作業は終了しました。
尚、ロアーボールジョインのダストカバーは2014年に交換した物であり、多分数年以内には交換と言う事になるかも。 ロアーはロアーリンクにトーションバー スプリングが組み付いている為、スプリングを外さないとスプリングに弾かれたりと危険な為、今回の数倍以上神経を使い作業も大変になります。
2014年のロアーボールジョイントダストカバー交換の記事
https://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2014-05-06
今回在庫にしていたダストカバーが経年劣化の為に使用できませんでしたが、ジャガーは50年以上たった車でも電話一本で部品を購入出来ました!!!
経年劣化しそうな部品は買い置きする必要は無い様です。
千葉県白井市の梨 [日記]
一昨日、田舎の兄から多分今年最後の梨が送られてきた。
今年は天候に恵まれず、7月は雨続きの日照不足で育ちが遅れ、8月に入ると高温で日照りが続きで雨不足。 そんな中で梨も育ちが遅れたりした様です。
更に先日は、台風15号が千葉県・神奈川県東部を襲い大きな被害が出て、今だ復旧の為多くの方々・多くの会社が頑張っておられます。
そんな中、田舎の白井市は幸い停電も無く被害は小さかった様です。
梨の方も作付けが「幸水」や「豊水」が主体であった為殆どが出荷済みで、残っていた「あきずき」や「かおり」等の晩生が少し落ちたり、傷ついたりの様でした。
(被害が少なかった理由の一つに、梨畑全体を覆っていた雹(ヒョウ)除けネットが風の被害を少なくしてのでしょう。)
8個入り「あきずき」 1個 630g程度です。
5個入り「かおり」 1個ほぼ1kg, 黒い物はスマホです。
で、田舎の白井市はエコや有機栽培等に努めており、今回の箱の中にも下写真の様な印刷物が入っていました。
(下の写真には梨園の名前や連絡先も印刷してありましたが、私の田舎の梨園は現在のお客様に対応するだけで手一杯だそうで、連絡先は削除しました。 以前ホームページ作成や私のブログへの掲載を提案しましたが「現在でも宅急便配送が多く、更なるお客さんには対応できない」との事です。)
来年の天候はどうなるのだろうか???
地球温暖化等で年々異常気象の様な天候がふえている!!!
あと何十年美味しい梨を作り、食べられるのだろうか???
そうそう、 今回の梨(あきづき)も、その前の梨(豊水)も、又その前の梨(幸水)もみずみずしく 甘く 美味しかった!!!
残るは1個1kgもある「かおり」を何時食べるかなァ~
ジャガー Eタイプ, ワイヤーホイールの清掃 [ Eタイプの清掃]
秋以降のクラシックカーショーやドライブに備え、先日来ジャガーEタイプのメンテナンスを行っています。
で、先月はエンジンのロングライフクーラントやファンベルトの交換を行いました。
今月はワイヤーホイールの清掃をしながら、下回りの点検です。
ワイヤーホイールはほぼ毎年一回車から外して、
クリンビューのノータッチUVでタイヤの清掃をし、
タイヤとホイールを車のボディ用洗剤で洗い、
(ノータッチのワックス分はタイヤが油っぽく光り、ゴムの自然な色合いではなくなり私好みでは無い為、ワックス分は洗剤でおとす様にしています。)
最後に液体ワックスでホイールのワイヤー部分を一つひとつ磨いていきます。
で、清掃完了!
今年も何処かのクラシックカーショーで、「車の写真を取らず、ワイヤーホイールだけを "パチリ"と撮って行く方が現れるのだろうか」
車も綺麗にして行きますのでよろしくお願いしまァ~~~す!!!!!!!
ジャガー Eタイプ, ファンベルト欠け、交換 [Eタイプ エンジン関係修理]
秋以降のクラシックカーショーやドライブに備え、先日来ジャガーEタイプのメンテナンスを行っています。
で、エンジンのロングライフクーラントの交換を行い、エンジンを回して冷却系のエアー抜きを行っていた所、ファンベルトの振れが大き目である事を見つけ、エンジンを止めて点検しました。
結果、下写真の様にベルト内径にほぼ全周にわたりクラックが入っており、内径側の一部に小さな欠けもありました。
ベルト内径側のクラック
ベルト内径側の欠け
で、この状況は 2016年に発生した 「鉄パイプをハンマーで叩いた様なけたたましい異音を伴ったベルト欠損」の初期段階の様に思われます。
2016年時のベルト欠損
詳細は下記のブログを参照願います。
https://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2016-06-13
ベルトのメンテナンス経過をみてみると、
・2008年、エンジンのレストア時ダイナモと SBS1100と言うベルトを装着。
2011年車のレストア完了、ナンバーを取得し運転開始。
・2012年3月、ダイナモから交流のオルタネーターに変更、ベルトも SBS1130に変更
・2016年5月、ベルトにクラックと欠けで異音発生。
・2019年8月、2016年と同様のクラックと小さな欠けを発見。
上記の様で、ベルトの劣化は3~4年でクラックにいたる事が分かった。
で、2016年の経験から常にスペアーのベルトを車に積んでいた物を組付けました。
使わなくともゴム部品や樹脂物は劣化するので、次は在庫品の為2年位持てばいいかな??!
しかも又、スペアーを車に積んでおかないと!!!
ちなみに、2008年にダイナモを組み付けた当時のエンジンの写真を下に添付しました。
ホーローびきのエギゾーストマニホールドや磨きたてのシリンダーヘッドが綺麗でした。