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MG ミゼット,エンジンにクラッチとトランスミッションを組付け [ MG ミジェット パワートレイン]

  
 先日アメリカから購入したトランスミッションのオイルシール付きフロントカバーを組付けた事で、喉元のとげが取れた様な気分です。

 で、エンジンを車に乗せる為の準備を進めようと、クラッチ関係の点検清掃しエンジンに組付け、更にトランスミッションを組付けました。


 下写真はエンジンからの分解時の物ですが、フライホイールの組付けは写真の様にエンジンのクランクシャフトに4本のボルトで締付けロックプレートを折り曲げ、ゆるみ止めをしました。
(私はエンジンの回転部品のバランス不良による振動等を防ぐ為に、分解時フライホイールとクランクシャフトに合いマークを付け、又、フライホイールとクラッチカバーにも合いマークを付けておき、分解時と同じ位置関係に組付ける様にしています。)

blogggDSCN5207.jpg


 次にクラッチディスクとクラッチカバーの組付けですが、クラッチディスクはセンターリングするガイドがありません。 そこで下写真の様な治具を製作し、治具の細い先端部分をクランクシャフトに挿入して置き、クラッチディスクを太い方に嵌合させてフライホイール迄挿入していきます。

クラッチディスクのセンターリング治具 Φ17.95の所があと20mm位長い方が良かった。
クラッチディスクセンターリングピン.jpg
blogDSCN3601.jpg


クラッチディスクの組み付け
blogDSCN3488.jpg

 尚、センターリング治具はイギリスの部品会社でも販売していますが、太さやスプライン形状等により種類が多くどれが私の車に合うか分からなかった。 又、日本の部品会社「まるいちさん」は貸出するとの事でしたが返却の面倒や費用を考え、独自に図面化し近所の機械加工屋さんで製作して頂きました。



 次にクラッチカバーをフライホイールのロケートピンに合わせ締め付けて行きます。
 この締付け時はクラッチディスクがきちんとセンターリングできているかを確認のする為、締め付け途中で時々治具を動かし軽く動く事を確認します。
(治具の動きがきつかったり動かない場合はクラッチディスクのセンターリングずれていると思われ、もう一度クラッチカバーの締付けを弛め治具でセンターリングし直します。)

クラッチカバーの組み付け
下写真の黄色矢印がクラッチディスクのセンターリング治具です。
blogDSCN3489.jpg



 で、最後にトランスミッションをシリンダーブロックのロケートピンに合わせて押し込み、シリンダーブロックとリアープレートにミッションを締め付けます。
 ミッションがなかなか挿入できない場合はクラッチディスクのセンターリングがずれている可能性があり、再度ディスクのセンターリングをし直しクラッチカバーを締め直しすると解決する可能性があります。

blogDSCN3552.jpg

blogDSCN3554.jpg


 ミッション(ギアーボックス)の組付けは文章ではさらっとですが、結構重く力のいる作業ですので、腰に気負付けて!!!


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ガバチョ

ワタクシ、プリンスグロリアのクラツチを組む時、エンビの水道パイプを差し込んで適当にやりました。
この記事を見て赤顔のいたり・・、トホホで恥ずかしい。
いっそやるならきちっとやらねばと反省しきり。勉強になります。
by ガバチョ (2021-12-09 23:16) 

kotobuki1946

ガバチョさん
塩ビのパイプでもクラッチディスクやクランクの内径と合えば十分だと思います。 ミッションを組付け終わった今は製作した治具がこれから10年位眠ると思うと、むしろ私の方が無駄遣いだと思います。
by kotobuki1946 (2021-12-09 23:24) 

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