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MG ミゼット,リアーブレーキのメンテナンスー2 [ MG ミジェット シャシー]

 
 前回レポートしました様に、MG ミゼットの右側リアーアクスルシャフトのフランジ部からデフオイルが漏れ出し、修理しました。 その時この部分の具体的な構造が分らなかった事も有り、修理の作業性や確実性を考えてリアーブレーキの部品を全て外しました。

下写真はまだホイールシリンダーとアジャスターが組み付いています。
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 で、右側ホイールベアリング部分の修理と並行し、ブレーキ内の作動部分にブレーキ用グリースを塗布し再度組立ました。
(実は前回のブレーキ点検の時に作動部分に全く油分がなく、ニュージーランドではブレーキの作動部分にグリースを使わないのが一般的かなァ~ と不思議に思ってはいました。)

ブレーキグリースの塗布した主な場所は下黄色矢印の所です。
blogDSCN3496.jpg



 で、組み立て完了後にハンドブレーキレバー部に新たに購入したダストカバーを組付け、ドラムには新規購入のめくら栓(このめくら栓は車には組み付いていなかった)を組付けました。

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 次に左ブレーキですが、実は非常に気になっていた事があったのです。

 ホイールシリンダーを固定するCクリップ部分にワッシャー(シム?)が入っておらず、ホイールシリンダーがカタカタ動いていたのです。
(イギリスの部品会社のホームページではこのシムの設定は既に廃止されていた事もあり、「まァ~プロが修理している様だしこのまま様子をみるか」と言う事で修理は見送っていた。)

 ワッシャー(シム)は下写真 バックプレーの黄色矢印の位置で、自作のシムを追加した後の状況です。
blogDSCN3524.jpg



 しかし今回右ブレーキを分解、グリース追加等をした事も有り、又、右のホイールシリンダーにはワッシャー(シム)が入っていた事もあり、左も私なりにきちんとしておこうと分解,修理しました。

左側もブレーキの部品を全て外し、ブレーキ内部を清掃,軽くシャシーブラックを塗りました。
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 そして、ホイールシンダーの寸法に合わせ、下写真の様にワッシャー(シム)を作りました。

 当初、0.3mm位のシムがいいだろうと作りましたが、シリンダーのカタカタは改善されず、0.4mmを作り(2枚重ねで0.7mm)、更に思い切ってステンレスの1.0mmと結局3枚作った物の1.0mmのシムがシリンダーのガタもほとんどなくなり、1.0mmを使う事に。

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 そして、右ブレーキと同様にブレーキの作動部分にはブレーキグリース(濃いオレンジ色)を塗布し組み立てました。 尚、右側同様にハンドブレーキのダストカバーは新品に交換。 欠品だったドラムのプラグも新品を追加しました。

blogDSCN3519.jpg blogDSCN3520.jpg



 ホイールシリンダーのガタはひょっとしたら重大事故につながる恐れがあったかも!!!
 私も甘かったと反省しきりです。

 又、ブレーキグリースは作動部分を安全に長持ちさせる重要な役割をもっており、この車を修理した会社(人?)はきちんと安全に長く使える様にと言う事より、やはり商売を優先したのだろうか??? 私の様に趣味で修理し、自分が長く乗ろうと思って修理しているのとは方向性が異なるのでしょうか?!

 甘かった事を反省すると共に、今後のこの車の修理に当たっての私の姿勢に大きく影響する出来事でした。


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