MG ミゼット,リアーのスプリングとラジアスロッドのメンテ・組付け [ MG ミジェット シャシー]
先日、リアーアクスルを降ろした時にスプリングとラジアスロッドも車のボディから外しました。 で、スプリングもラディアスロッドも今までの部品同様に汚れていましたので、清掃し、再塗装して車のボディに組付けました。
この車のスプリングは下写真の様に、一般的な半楕円型リーフスプリングとは異なり、半楕円型の更に半分の片持ちスプリングです。
(尚、64年型MG ミゼットのGAN-3型(後半型)以降からは一般的な半楕円型リーフスプリングに変わっています。)
車の内側で、下から右側リアースプリング等を見た所
リアーアクスルを外した後の左側スプリングとラジアスロッド等
ボディから外したスプリング
尚、Uボルトやロケ―ティングプレート等を車に組付けるのと同じ位置にセットしてみました。 (写真をクリックすると大きく表示されます。)
下写真は右側スプリングのアイブッシュ部分です。
この車のスプリングとアクスルの接合部のアイブッシュは構造上写真黄色矢印の様にゴムがはみ出す事は無いはずですが、何故かゴムがはみ出している ???
そこで、以前エギゾーストシステムでお世話になった「ガレージまるいち」さんからアイブッシュを購入、交換する事に!
下写真は購入した新ブッシュを圧入している所ですが、スプリングからのブッシュの取り外しも、スプリングへの圧入も下写真の様にネジ棒を締め付けて行いました。
上記ブッシュ圧入方法を図解した物です。
黄色矢印が圧入完了の新ブッシュです。
で、スプリングから外したブッシュは下写真の様に、一番左が今回購入した新品の正規品,LH(左側に付いていた)も正規品,RH(右側に付いていた)は異品でした。
その後、スプリングをワイヤーブラシで必死にこすり、汚れと表面の浮いた錆を取り、スプレータイプのシャシーブラックを3回塗りしました。
又、Uボルトとロケーティングプレートは、サンドブラストで汚れと錆を取り、専門業者に現在の自動車用カチオン塗装をして頂きました。
ボディのスプリングを取付けるスプリングハウジングやラジアスロッドのブラケットは袋状になっており、組付けた跡では塗装が難しく、今回スプレータイプのシャシーブラックを3度塗りしておきました。
その後、スプリングハウジング穴にスプリングを挿入し、ロケーティングプレートにボルト2本を締め付け、次にシーリングプレートにシール材を塗りスプリングハウジング入り口にセットし、Uボルトでスプリングと共締めしました。
次にラジアスロッドのメンテと組付けです。
ラジアスロッドはリアーサスペンションのアッパーリンクの働きもします。
ラジアスロッドを取り外し点検した所、前後のブッシュ(下写真黄色矢印)は軟らかめを保っておりクラックもなく、今後とも充分に使用可と判断。 ロッド本体も塗装が剥げ錆が浮いている物の表面のみの錆で、洗浄・ワイヤーブラシで錆を落し、シャシーブラックを塗りました。
塗装が乾いた後、ボディに組付けました。 下写真は左側です。
下写真が右側です。
尚、各取付けボルト・ナットは仮締め状態です。
最終的な締付けはタイヤを付けて、ジャッキ(うま)から降し、サスペンションに車の自重と二人分の体重がかかった状態で、ボルト・ナットの本締めを行います。
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やはり目を背けるわけには行きませんでしたか^^;
でも、やった甲斐はありますよね。
by kinkin (2020-10-29 15:53)
kinkinさん
「出来る限り正規の形に」と言うのがレストアと思うので。ブッシュは見逃せなかった。これでは商売は成り立たないかな!!??
by kotobuki1946 (2020-10-30 06:51)