SSブログ

静岡県 函南町の「かんなみ仏の里美術館」 [ 旅行 東海]

 
 先日函南町の「かんなみ仏(ほとけ)の里美術館」を見に行ってきました。

 私にとっては函南町はなじみのない町でしたが、東海道五十三次の箱根峠、そして五十三次で静岡県やそれ以西に行くたびには必ず通る丹那トンネル,新丹那トンネルのある町と思ったら急に近親感がわき、興味を持ち観光地などを調べる様になり、今回「仏の里美術館」を見学しに行って来ました。


 函南町の桑原地区の人達は、平安時代の「薬師如来像」や鎌倉時代の「阿弥陀如来三尊像」等二十四体の仏像郡を守ってきました。
 これら仏像郡の散逸を防ぎ後世に残していく施設として、明治30年代後半に桑原の有志によって長願寺の裏山に「桑原薬師堂」を建て安置してきました。
 平成20年3月、桑原地区はこれらの仏像郡を函南町に寄付し、函南町の財産として保存すると共に多くの人々が鑑賞できる様にと「かんなみ仏の里美術館」を設置,展示公開しました。


 西伊豆方面に行く途中でしたので、箱根新道(国道1号線)で箱根峠に出て、そのまま1号線で三島方面に下り、中山城址脇そして三島スカイウオーク前を通り、笹原新田の交差点で1号線から左に曲がり、ナビの指示通りに細い道をくねくねと曲がりながら15分程走行し、「かんなみ仏の里美術館」に到着です。
「かんなみ仏の里美術館」はピラミッド型の屋根を持つ2棟からなっており、一棟は24体の仏像の展示室、他棟は資料の展示室になっていました。

blogDSCN8269.jpg


建物の裏の駐車場に車を止め、駐車場脇の玄関から入館。
blogDSCN8265.jpg


館内は全て撮影禁止との事でした。

 と言う事で、私の撮った仏像などの館内写真は1つもありません。
 又、「かんなみ仏の里美術館」のホームページによると「無断で複写・複製・転用・引用・改ざん・配布・販売・リンク等に利用する事を固く禁じます」との事。
 ホームページのアドレス ; http://www.kannami-museum.jp/


 それではブログでの紹介は無理と思い、入館時に受付の方に「パンフレットの写真」の利用を確認した所、個人での利用は可との事で、帰宅後スキャンしたのが下の写真です。


 下パンフレットの右の写真は「薬師如来坐像」(本体像高110cm)で平安時代中期(11世紀前半)と推測されています。 ふくよかで端正な顔が針葉樹の木目と相まって素晴らしい像でした。
 又、左の写真は「十二神将立像」、当初は鎌倉時代初期に作られましたが、時代と共に壊れたり痛んだりして作り直されたりで時代の異なる像で構成されているとの事。
 勇ましく見ごたえのある十二体です。
                  写真をクリックすると大きく表示されます。
blogかんなみ仏の里美術館IMG.jpg


 下パンフレットの右上小さめの写真が「阿弥陀三尊像」です。
近畿地方には運慶や快慶等で知られる「慶派」の仏師の作が多数存在しますが、鎌倉幕府が成立し、力強い慶派の仏像が関東地方の武士にも好まれました。 ここの「阿弥陀三尊像」は「慶派」の實慶の作です。
 パンフレットでは小さな写真ですが、非常に素晴らしい「阿弥陀三尊像」ですので、ぜひ上のホームページの写真で詳細を確認して頂ければと思います。
                  写真をクリックすると大きく表示されます。
blogかんなみ仏の里美術館-2IMG.jpg



 仏の里美術館を見学の後、「桑原薬師堂」(下写真の黄色矢印)を見学してきました。
「桑原薬師堂」は仏の里美術館前の3差路を桑村小学校方向に2・300m歩き左に曲がり、長源寺前を通り急坂を上るとお堂に出ます。

blogDSCN8285.jpg

blogDSCN8270.jpg



 このお堂は明治時代から長きにわたり、仏の里美術館の仏像を安置されていたお堂で、各仏像が以前安置されていた場所に写真が貼ってありました。

blogDSCN8278.jpg


 帰り道では素晴らしい富士山も見る事が出来ました。
 (ここ一週間の連日の雨とは大違いだった!!!)
blogDSCN8290.jpg



 小さい美術館ですが、素晴らしい仏像郡ですし、何より桑原地区の住民が約8・900年もの長い間守ってきた仏像郡です。 是非見に行かれたらと思います。



nice!(12)  コメント(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。