ジャガー Eタイプ,ブレーキマスターシリンダーの液漏れ修理 [ Eタイプ シャシー修理]
3月30日、大磯ロングビーチで行われるカーマガジンのウイークエンドミーティングに参加しようと車庫から車を出し、最終点検をしたところブレーキのマスターシリンダーの真下が油で汚れていました。
で、マスターシリンダーの下側等を手でさわり、油が手に付く場所を探しました。 結果、下側のマスターシリンダーの取付け部分(シリンダーからの漏れ)からブレーキ液が漏れていることが分かりました。
(写真のファンはエンジンルームを冷やす為に追加した物で、標準では付いていません)
矢印先が漏れたマスターシリンダー (下写真はレストア中の時の物を流用しました。)
この程度の漏れであれば片道25kmの会場迄なら往復出来るかな? 行きたい!!!
「多分大丈夫!!!」と思いつつも出発を諦め、修理をする事に!
パソコンで部品検索、リペアーキットがイギリスで 8.32ポンド(1223円相当)で販売されていた。 しかしたったこれだけで輸送費を払ってイギリスから輸入するのはギョウギョウしいかな と思い国内の部品屋さんから購入する事に! 国内では3250円でした。
土日を挟んで5日後、部品を入手し早速分解、マスターシリンダーを外しました。
漏れたブレーキ液が見えます。
私はシリンダーの分解には自転車の空気入れを使い、古いブレーキパイプをセットし軽くエアーを入れピストンを抜きます。
分解したピストンとシリンダー,矢印先がピストンシールです。
写真の様に大きな異常はなく、正確なブレーキ液漏れの原因はつかめませんでした。
尚、分解の途中シールを引っ張ったら簡単にちぎれてしまったし、ゴムが非常に柔らかい様な気がします。 又、下写真の新しいシールは外径部分が明確な円錐状になっているのに対し、漏れたシールはほぼ円筒と言っていいかも。
そんなことから、シールが壊れる等の異常で漏れたのではなく、材質不良や形状の設計不良では無いかと推定します。
(今回漏れたフロント用シリンダーは2004年3月にアメリカで189ドルで、リアー用と同時に購入した物です。 従って、その内リアー側も漏れるかも?)
ピストンシールのちぎれ
新しいピストンシールを組み付けました。 シールは明確な円錐形で、リップ先端も従来品より硬くシッカリしています。
マスターシリンダーを組付け完了。
で、漏れたブレーキ液を清掃し、マスターシリンダーや関係部品を組み付け、息子と2人でブレーキラインのエアー抜きをして修理完了。
3月11日に雑誌の取材があり、かなりの距離を走りましたが現在の所全く漏れはなく、修理は成功したと思います。
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