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名古屋市南区の 笠寺観音 [ 旅行 東海]

 先日、東海道五十三次の内の有松から鳴海宿を経由し名古屋市熱田区の宮宿迄を歩きました。 その中で休息を兼ね特に時間をかけて見学したのが題記「笠寺観音」でした。
  
 笠寺観音の正式名は「天林山笠覆寺(りゅうふくじ)」と言い、鳴海宿から約3kmの所にあり、最寄り駅は名鉄名古屋本線の本笠寺です。

ウイキペディアによると、
 寺伝によれば、天平5年(733年、一部文書には天平8年-736年)、僧・善光(または禅光)が浜辺に打ち上げられた流木を以て十一面観音像を彫り、現在の南区粕畠町に天林山小松寺を建立し、観音像を祀ったのが始まりであるという。

 その後 1世紀以上を経て堂は朽ち、観音像は雨露にさらされるがままに。
 旅の途中で通りかかった藤原兼平(875年-935年)が、雨の日にこの観音像を笠で覆っていた娘を見初め、都へ連れ帰り玉照姫と名付け妻とした。 この縁で兼平と姫によりこの地に観音像を祀る寺が建立し、笠で覆う寺即ち「笠覆寺(りゅうふくじ)」と名付けられたという。 笠寺の通称・地名等もこの寺院名に由来する。


旧東海道と環状線との「笠寺西門」交差点に「笠寺の歴史」と言う石碑があり、ここには下写真の様に記されていた。 写真をクリックすると大きく表示されます。
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旧東海道から見た笠寺観音
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仁王門には立派な彫り物や勇壮な仁王様が。
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手水舎
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本堂
本尊の十一面観音像は秘仏で、開帳は8年毎との事(最近の開帳は2014年4月)。
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玉照堂
 本堂の隣には、藤原兼平公と玉照姫の縁結びを祀った玉照堂があります。 このお堂は平成14年に再建したお堂です。
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鐘楼
 鎌倉時代、僧・阿願によって建造され、尾張三名鐘に数えられる梵鐘が鋳造された。 ここの鐘には建長3年(1251年)の銘があり、愛知県の有形文化財に指定されている。
鐘楼は貞享元年(1684)に再建されたものとの事。
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 鐘楼から更に奥に進むと「宮本武蔵の碑」や芭蕉の「千鳥塚」の碑がありました。

 宮本武蔵は、播磨国(今の兵庫県)に生まれ、各地を回りながら修行を重ねており、名古屋市南区笠寺にある東光院を宿坊にしていたと伝えられ、滞在期間は数ヶ月とも数年とも言われている。 この笠寺観音には、武蔵の百回忌にあたる延享元年(1744年)、武蔵の弟子左右田邦俊の子孫・門弟が顕彰碑(下写真)を建立した。

 又、その隣には「星崎の闇を見よとや啼く千鳥 芭蕉翁」と書かれた石碑と新しい「千鳥塚 芭蕉」と書いた碑がありました。 名古屋市緑区鳴海町の千句塚公園に芭蕉の筆による「千鳥塚」の石碑がありその碑との関係は??? 
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本堂を挟んで反対には多宝塔が。 又、その前には新しい「人質交換之地」の石碑が、
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 「人質交換之地」の石碑には、
「天文16年(1547年)尾張の織田方に対応し、三河の松平氏が駿河の今川方の援護を求め 6歳の竹千代(のちの徳川家康)を人質として差し出すも護送中に織田方の手に落ちた。  天文18年には今川方が安祥城(今の安城市八幡前)を陥落し織田信広(信長の異母兄)を捕らえ、この笠寺観音で今川方の竹千代と織田方の信広との人質交換が行われた」と言う様な事が記されていました。
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 多宝塔の向かいには 行者堂,延命地蔵堂,白山社 がありました。
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 西門の横には六地蔵堂が、
6面にお地蔵様が掘られており、一石六地蔵と言われる珍しい形だそうです。
笠寺観音の寺史によれば、明和7年(1770年)建立、善光寺九度参詣とあるとの事。

「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」による「六地蔵」とは、
 地蔵菩薩の六分身をいう。生前の行為の善悪のいかんによって、人は死後に、地獄、畜生、餓鬼、修羅、人、天という六道の境涯を輪廻、転生するといわれるが、そのそれぞれに、衆生救済のために配される檀陀、宝印、宝珠、持地、除蓋障、日光の六地蔵をいう。

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 で、笠寺観音でゆっくり見学をし、休息も取り、西門(下写真)から出て東海道五十三次 歩きに戻りました。
尚、下記のページには笠寺観音について細かく分かりやすく解説されています。
  http://hosoiri076.webcrow.jp/kasaderakannon/kasaderagaido/newpage1.html#no11 

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