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ジャガーEタイプ, エンジンのバルブクリアランス点検 [Eタイプ エンジン関係修理]

 
 レストアが終わり、車検を取って2年位,2000km位走行した頃からエンジンのバルブ回りからかすかに 「カチャ カチャ カチャ・・・・・」 っと音がする様になりました。 
で、最初の車検から3年半,約5000kmの今は 「カチャ カチャ 」 音が少し大きくなった様に思う。

 エンジン レストア時 バルブ回りは、バルブは勿論 バルブシート,バルブガイド,バルブスプリング,タペットシム等を交換しており、「バルブ回りは全て新品」 と言っても言いすぎではない位にメンテしました。 その為、新品であるが故の 「異常摩耗」 や 「初期摩耗」 が心配になります。 


 そこで今回、一応確認しておこうとなったしだい。

 Eタイプのエンジンは、エンジンのロッカーカバーを外し、(手で)エンジンを回して、各バルブのクリアランスを隙間ゲージ(シックネスゲージ)で測定します。

bloggPA271066.jpg

隙間ゲージ(シックネスゲージ,フィラーゲージとも言う)
blogDSCN5667_edited-2.jpg


 本来はエンジンを暖めた状態で測定しますが、まずはエンジンを暖める前に測定してみました。
その結果、吸気側が0.12~0.16mm,排気側が0.13~0.18mmだった。

(各バルブの隙を測定するにはエンジンを手で回す必要があり、エンジンを回した時の圧縮圧(コンプレッション圧)がかからない様にスパークプラグを緩めてシリンダーのエアーが抜ける様にします。尚、スターターでエンジンを回してもいいのですが、なかなか思う様な位置に止まりませんので、私はクランクプーリーの所の大きなボルトにスパナーをかけて手回しします。)

blogDSCN5660.jpg

blogggDSCN5663.jpg


 で、エンジンを充分に温めて、本番の測定です。
( Eタイプのエンジンはカムシャフトに潤滑油の穴がある為、エンジンが回っている状態では熱せられた油が飛散して測定できません。 従って、エンジンを充分に温めた後エンジンを止めて、ロッカーカバーを外して、スパークプラグを緩めて、バルブの隙間を測定します。)
 結果、インテーク側のバルブクリアランス(隙間)は0.18~0.21mmでエンジンが冷えている時に比べ0.03~0.05mm大きくなっていました。 エギゾースト側は0.18~0.23mmでやはり冷えている時に比べ0.03~0.06mm大きくなっていました。


 と言う事で、バルブの隙間が少し大きくなっていました。 その為に 「カチャ カチャ カチャ・・・・・」 っと音がする様になったのでした。
 で、0.23mmは少し大きいかなと思い、組立て時のシムの厚みや手持ちシムの厚みを調べてみたがちょうどいい物が無く、「その内シムを製作又は購入して」 と言う事に!

 ちなみに、ジャガーの推奨値はインテーク側は0.1mm,エギゾースト側は0.15mmで、レース等高速走行時はインテーク側が0.15,エギゾースト側0.25mmとなっているのであわてる事も無い様に思います。
ただ、少しでも静かなエンジンにしたいなァ~~~等と思っています。


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