ジャガー Eタイプのラジエーター交換 [Eタイプ エンジン関係修理]
私のジャガー Eタイプは新規に車検を取って以来3年半近く エンジンのオーバーヒートに悩まされてきました。
その最大原因は、1964型のラジエーターの蛇腹式サイドタンクに似せた物(下写真上)を取付けていた事だろうと思っています。 このラジエーターはオリジナルと同じとのふれ込みで、冷却性能もほぼオリジナルと同じだろうと推定されます。
従って、今思うとイギリスに比べ高温多湿の日本では不十分な冷却性能だったと思われます。
(実はエンジンのレストアを始める時に、日本でジャガーのレストアをされているあるショップに 「日本独特の注意点等について教えて欲しい」 とお願いしましたが(勿論有料での講義を提案)、「素人にはジャガーのレストアは出来ない」 と決めつけられ何も教えて頂けませんでした。
で、その約1年後にオリジナルとのふれ込みに釣られこのラジエーターを購入。 多分この時注意点等を教えて頂いていればこんなに長くオーバーヒートに悩まされる事も無かったろうと思います。
尚、その後別の方で東京や横浜でレストアや修理を行われている方々には助けて頂いてはいます。)
従来使用していたオリジナルとのふれ込みのラジエーター
1964年型のオリジナルと思われる蛇腹式サイドタンクのラジエーター
そこで、今回イギリスの部品販売会社から、オリジナルに対して冷却性能約50%アップと言われているラジエーターを購入しました。
購入先はイギリスの下記アドレスで、現地価格616.09ポンド, 通関費用込みの輸送費 77ポンド
合計693.09ポンド(日本円で約125300円)
販売会社のうたい文句の1つに、純正と同じ寸法で、そのまま取り付けられるとの事。
http://www.sngbarratt.com/Home.aspx?b=UK
で、従来品(一番上の写真)と今回の購入品を比較してみると、新はコアーの厚みが12mm程厚く、コアーの数は3本少なかった。 その結果冷却面積は従来品に比べ20%増になる。
部品販売会社の言われている冷却性能50%アップは無理でも20%以上は向上するだろう。
コアーの厚み増はエンジン側に厚くなっており、クーリングファンを仮付けし、他の部品と干渉しないか、ボルト位置等が合っているかを確認。
従来品に比べ新ラジエーターはクーリングファンが、オリジナルのファンモーターブラケットやステアリングラックチューブに10~20mm 近ずいてしまいましたが、周りの部品との干渉はなかった。
新ラジエーターの各部との隙
従来品ラジエーターの各部との隙
と言う事で、ラジエーターにクーリングファンとオリジナルのファンシュラウドを組付け、車に取付けました。 (性能的にはオリジナルのファンシュラウドは必要無いと思いますが、一見オリジナル風に見える様に 見えを張ってみました。
で今回、ジャガー Eタイプ シリーズⅠ 3.8リットル用の新しいラジエーターを購入しましたが、販売会社の弁は 「オリジナルと同じ形状・寸法」 との事。 又、従来使っていた物も別の部品販売会社ですが、同型式の車のオリジナルタイプと言われていました。
多分一番上から2番目の写真の部品が本当のオリジナルだろう。 今回の2種類のラジエーターの様に部品会社や修理工場等が自分の所の部品を売りたいが為に 「オリジナルです」 と言って販売する。
しかし一番上の写真3枚の様に、現実の部品は両サイドについている温水タンクがオリジナルと大きく異なっています。 又、取付け関係も1~5mmも寸法が異なっていました。
その結果、車が古くなればなる程、1つひとつの部品が変化して行き、どれが本当のオリジナルなのか分らなくなって行くのがクラシックカーの現実なんだろう。
何時もつたないブログをお読み頂きありがとうございます。
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2015-03-13 06:46
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コメント(2)
おはようございます。
維持管理拝見させて戴いてますが・・・大変な労力・努力頭が下がります。
by YUTAじい (2015-03-13 07:37)
YUTAじいさん
たいした努力はしていません。好きでいじっているだけですので。
by kotobuki1946 (2015-03-15 06:08)