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ジャガー Eタイプのエンジン紹介 [E-Typeのレストア エンジン]

 
 ここ数週間、雪や雨で50歳になった Eタイプは御休息中。
 60ウン歳になった私も寒いだとかアルバイトだとかと何かと言い訳を作り ノホーーーン と過ごしてしまった。

 と言う事でブログを書く事もなく、”ジャガー Eタイプのエンジンの紹介” でお茶を濁そうと。


 私の Eタイプは1964年型。 エンジンは直列 6気筒 3781cc ダブルオーバーヘッドカムシャフトエンジンです。 今でも通用するメカです。

 50年以上も前のエンジンとしてはけっこう先進的なエンジンで、基本の開発は戦前に始まり、1940年代前半の戦時中も密かに開発していた様でした。
 そして1948年、3.4リットルのエンジンが 「XK120車」 に初めて搭載され、日の目を見た。
その後1958年、シリンダーサイズを大きくし3.8リットル(3781cc)にして出力向上を図りサルーン(Mark Ⅳ)に搭載された。

3.4リットルエンジンを積んだ XK120
bloggDSCN2271_edited-1.jpg



 Eタイプのエンジンは、
 1961年、サルーン用3.8リットルエンジンの圧縮比を上げ、3連のSUキャブレターを装備し、スポーツカーらしいエンジンにして Eタイプに搭載し発売。 1964年迄継続した。
 1964年からはエンジンのシリンダーを更に大きくし 「4.2リットル」 にしてEタイプに搭載。
1968年から追加された 2+2シートモデルで1973年迄継続生産された。
1971年からは 「V型12気筒 5.3リットル」 を開発し搭載。 Eタイプ用としては1975年2月迄生産した。

1964年型Eタイプ,3.8リットルエンジン
blogPA271066.jpg
3.8リットルエンジン本体
blogP7200889.jpg


 
で、Eタイプのエンジンの性能は、

           直列6気筒3.8リットル  直列6気筒4.2リットル   V型12気筒5.3リットル
販売期間       1961~1964        1964~1973          1971~1974
ボディのシリーズ   シーズⅠ         シリーズⅠとⅡ          シリーズⅢ
排気量詳細      3781cc            4235cc             5343cc
カム型式    ダブルオーバーヘッドカムシャフト     ←          シングルオーバーヘッドカムシャフト
馬力         265HP/5500rpm     265HP/5400rpm    272HP/5850rpm
トルク        36kg・m/4000rpm    39kg・m/4000rpm    42kg・m/4000rpm


 と言う事で、ジャガー Eタイプのエンジンは3種類の排気量のエンジンです。
 更に細かく見ると、1967年から4.2リットルエンジンのシリンダーヘッドカバーを黒塗りとし、アメリカの排気ガス対策に適応する為にアメリカ向けはSU3連キャブからゼニス・ストロンバーグの2連キャブに変更する等が行われた。 

 で、3.8に対し4.2リットルは、よりスムースな運転が出来る様に馬力アップよりトルクアップ重視の改善を行い、5.3リットルは更に静かでスムースなエンジンを目指し、運転のしやすい車を目指したと言われています。
 しかしその背景にはアメリカの排気ガス規制による出力の低下があり、それを補う為に、「エンジンのスケールアップを図った」 と言うのが真相かも!!!


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yoshikawa

エンジンなどはやはりジェフさんにやってもらおうかとおもいます。kotobukiさんも当院にヘルスチェックしにきてください。
 厚木循環器内科クリニック
 土曜以外午前中おります。
by yoshikawa (2014-03-07 10:22) 

caterham_7

こんばんは。
シリーズⅠは高回転高出力でだんだん
ゆっくり燃焼させるタイプに変わって行ったんですね。
硬いオイルを入れてリッチに燃焼させると
本領発揮なんでしょうか?
by caterham_7 (2014-03-09 21:55) 

とし

おはようございます
ヘッドカバーがピカピカですね。うちのは妻が磨いていますが、ボルトの辺りなどは特に汚れがとれないようでした。

ご報告が遅くなりましたが、先々週スピードメータケーブルが無事付きました。外す時の大変さと比べて、意外なほどにあっさり付いてしまいました。

あまりの嬉しさに翌日(2/28)会社から帰って試走を兼ねてガソリンを入れに行きました。ちゃんと距離計が回り、一つ問題クリアでした。

帰り道、調子よくクラッチを切ると、またあの踏み感が。妻曰く、「ポン」と音も鳴ったようです。

家に持ち帰り、下を見てみると、今度はスレーブシリンダーからピストンがずれて飛び出し、プッシュロッドを押しっぱなしにしたようです。

今交換シリンダーのお願いしているところです。

まだまだ先は長そうです
by とし (2014-03-10 07:34) 

kotobuki1946

yoshikawaさん
 ジェフさんでの修理ですか。 レストアにはまわりの手助けが必要で、要望に沿って手助けしてくれる方を探すのがレストアを成功させる一歩目かと思います。
 今は非常に忙しく、時間的にゆとりが出来た時にクリニックに伺わせて頂きます。 その節はよろしくお願いします。

caterham_7さん
 そうなんです。 良くEタイプを乗っているとV12ですか? と聞かれますが、V12はそれほどスポーティではないのですがね?

としさん
 1つ解決出来たら又1つですね。 あせらずじっくり直して下さい。
クラッチのシリンダーを外すには曲げの深い眼鏡レンチがやり易いかと思います。
 私のブログを見ておられた谷口さんからシリンダー交換に関する質問を受けた事があり、その時の内容は下記のブログに書いてあります。
ブログのコメントも含めて読んで頂けると理解しやすいかも。
私のブログ
http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2009-05-03
谷口さんのブログ
http://toyotaco.blog42.fc2.com/blog-entry-19.html

by kotobuki1946 (2014-03-11 12:30) 

とし

こんばんは

同じようなことで悩まれていた方がいらっしゃったのですね。

心持ち曲がっているメガネレンチはいくつか所有していますが、ここまで深く曲がっているレンチは、近くの工具屋さんには無さそうです。谷口さんの購入されたCraftsmanは、インターネット検索では国内に見つからず、米国でもDomestic配送ばかり。。。別の会社のものも、送料を加えると結構な額になりますね。

先日取った時は、やってはいけないと知りつつも、オープンスパナを斜めにかけて取ってしまいました。でもナット壊すと面倒なことになるので、多少値が張っても買ったほうがよさそうですね。
by とし (2014-03-12 06:11) 

kotobuki1946

としさん
 やっぱり作業し難い所は皆悩みますね。
CraftmanはSearsのプライベートブランドの工具なので輸出していません。 私も購入したい物があるのですが購入できないで困っています。
by kotobuki1946 (2014-03-12 06:50) 

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