ジャガー E タイプ,ボンネット取り付け時の難関突破 ラジエーターグリルの改造 [ E-Type ボディ]
先日と言っても1ヶ月前ですが、ジャガー E タイプにボンネットを付けましたが、その時に幾つかの不具合がでて、不具合部品を取り外し、取り合えずボンネットを取り付けました。
その不具合の中で最も深刻だったものが、ラジエーターグリルがラジエーターに当たり、ボンネットが締まらなかった事でした。
で、ラジエーターグリルがラジエーターに当たった原因は、
イギリスから購入した純正タイプと称するラジエーターが、本物の純正より 12mm も厚く、その分だけラジエーターがグリルに近ずいた事による物でした。
と言う事から、ラジエーターグリルのフレームを改造し、グリルの網を前側にずらす事に。 又、ラジエーターグリルの取付けネジがラジエーターのフィンに当たっており、フィンも少し削る事に。
写真は改造が終わり、車に取り付けた状態です。
やっと難関を1つ越えました。
ラジエーターグリルの改造に当たっては、
まず、従来のグリルをボンネットに付けて、取付けボルトが当たるラジエーターのフィンの位置を確認、フィンを小型のサンダーで削り込みました。
「ラジエーターのフィンを削る? 水漏れ、大丈夫?」 大丈夫です。 この部分は単なるアルミのブロックです。
詳細は左記を参照してください。 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2010-07-13
次いで改造するグリルの寸法とグリルの位置決めです。
グリル取付け付近のボンネットの寸法は、前方に行くに従いテーパー状に狭くなっている為、木の棒を少しずつ削りながらボンネットにあて、グリルの位置を決め、その位置のボンネットの幅寸法を測定。
グリルの寸法や位置を決めた所で、0.8mmの鉄板を切って、曲げて、穴をあけてグリルの縦になるフレームを製作。 道具はサンダーとドリルと万力にハンマー。 全て手作業です。
で、ジーっと従来のグリルのフレームを眺める事10分。 意を決して従来のフレームから縦の部分を切断。 それなりに形になっている物を切る時って勇気がいるんです。 ましてや純正部品は!
で、グリルを仮組して、ボンネットに取り付けてみました。
当初、15mm前に出す予定が結果的には13mm位になってしまいましたが、許容範囲。
と言う事で、溶接工場と塗装工場に予約を入れ。
翌日、仮組したラジエーターグリルをそーっと外し、そのまま溶接工場でスポット溶接。 更にその足でカチオン塗装に持ち込みました。 カチオン塗装は前回が最後と思っていましたがやっぱり追加が出てしまいました。
前回のカチオン塗装の記事 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2011-04-20
溶接と塗装を完了したラジエーターグリルのフレーム
スポット溶接部分
残念ながらやっと改造したグリルは、車の外観からは全く見えません。
(今は見えない所をきちんとする時。 それが本当のレストアだ! 頑張れkotobuki!!!)
旧車は元々信頼度が低い。 見えない所こそ頑張っておかないと信頼のおける車にはならない。 と、自分に自分で言い聞かせながら、ちょっと疲れ気味のkotobukiは頑張っています。
なかなかポン付けと行かないですね。
日本製部品なら当り前なのですが…
でも、苦労と工夫をして付けた部品には、愛着がわきますよね。
応援してます!
by くっさん。 (2011-06-19 22:04)