ジャガー E タイプ,ワイパーの作動不良を修正 [ EーType 電装]
前回の記事で、E タイプの電装品全般をチェックした事をレポートしましたが、配線ミスは1箇所だけと私としては成績が良かったと思っています。 (プロは配線ミス ”0” が当たり前と言うかもね。)
成績の良かった要因は、下記の記事の様に、従来の配線と今回チェックした配線の新旧の比較点検をしておいた成果と思います。
ハーネスの点検記事 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-09-29
本題に戻って、今回の電装品をチェックしている中で、ワイパーが異常作動しパニックに陥りました。
で、じーーーっと 配線図を見て修正の結果、正常に作動する様になりました。
ワイパー部分の配線図
原因は上配線図の推定通り、ワイパーのオートストップ機構と言うか、ワイパーのスイッチを切った後ワイパーが自動的にウインドーの下辺まで行き停止する機構の調整不良でした。
私の記憶では、かなり古い国産車でもワイパーのオートストップ機構はワイパーモーターの所に付いていて、メーカー側で調整されていた様に思います。
そんなうろ覚えの先入観から、オートストップ機構を自分で調整する等とは夢にも思いませんでした。
今回のトラブルをポンチ絵で、簡略化して書くと下図の様になります。
下図がイグニッションキーをオンにした時、ワイパーが異常作動した状態で、ワイパースイッチが ”オフ” であってもオートストップ機構が ”オン” の為、モーターに電気が流れ、ワイパーが動いていた。
で、オートストップ機構の調整は、インスト中央の一番奥の穴の中の接点(黄緑の丸の中)で行います。 と言う事で、インストパットを外すはめになりました。
下が接点部分の拡大ですが、調整方法はビス Aを緩め、接点 Bを長穴に沿って動かします。
動かす量は、ワイパーが下辺方向に行った時に接点プレート(銅板)上から外れ、オーバーランする所迄(下写真の丸の所)動かします。
これにより、ワイパースイッチを ”オフ” にすると、オートストップ機構の接点からの電気でワイパーは作動し続けます。 しかし、ワイパーがウイドーの下辺に来ると、オートストップ機構の接点 B が オーバーランして接点プレートから外れ、ワイパーが停止します。
接点部分は見えないが、下写真がオートストップ機構が機能し、ワイパーが下辺で停止した状態です。
で、ワイパースイッチ ”オン” の状態でのワイパーの作動は下図の様な状態になります。
最初はどうなるかと思っていましたが何とか解決し、電装品は不良部品の交換用が到着し組付ければ何とかなるかなァ~ 等と思っています。
ワイパーに関係する過去の記事は下記の通り。 なんと3年前なんですね。
ワイパーのリンク機構組立て http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-12-17
ワイパーのモーター関係 http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2007-12-20
何時も応援有難うございます。 まだまだやり直しが一杯ありそう。 引き続き応援をお願いします。
不良の原因がこれなら、配線の繋ぎこみは100点満点ってことですね(^^)!
古いクルマでも、ワイパーってちゃんと元の位置で止まるものだと思っていたので、
今回の記事で長年のナゾが解けました。
by くっさん。 (2011-01-19 07:37)
なるほど、いままでワイパーのオートストップなど、考えた事もありませんでした!
by 駅員3 (2011-01-19 11:32)
電気系統は気が遠くなりそうです(@@)
人間で言えば神経みたいなモノですからねぇ・・・
知識が無ければ到底ムリな作業ですよね◎
ABCペダルの位置は運転にとても重要な問題ですよね、
特にブレーキは・・・調整が出来て良かったですね(^^)
私もディムラーのバッテリー下に座布団みたいな樹脂が敷かれていた
事を思い出しました。しかし、凄い作業ですね☆感心のひと言です☆
by standard55 (2011-01-20 14:38)
今の車だとすべて電子制御でしょうけど、ジャガーはこういう風になっているんですね。
by 雅 (2011-01-22 19:53)