ジャガー Ｅ タイプ， コンソールボックスの組立て

　
　内装の仕上げに着手した３週間位前にはほとんどの部品は出来あがっているので、カーペットを貼って、コンソールボックスを付けて、シートを付ければ完成　と軽く考えていました。

　しかし、なかなか どうして コンソールが組付かない。　と言うよりはコンソールボックスすら組立たない。
コンソールボックスの各部のメンテ記事　http://hisashi1946.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27

　原因は全面皮貼りにした事。
　ジャガー Ｅ タイプのコンソールボックスは、厚み０．５ｍｍ以下のビニールレザーを主体に貼ってある。　私の皮は車の椅子等に使う１．２ｍｍの皮です。　この０．７・８ｍｍの差は大きかった。


　下写真はその例。　シフトレバーのブーツ部分が矢印方向に入らない。　ましてやパイプの縁取り等入る余地がない。
　例えばアッパーフェースの外周部分はパイプの縁取りを組付けるので、皮は３枚重ねになる。　コンソール本体の皮と合わせると４枚分 ４．８ｍｍの隙が必要。　オリジナルはビニールレザーの為、２ｍｍの隙があればいい。　以前皮を貼った時に本体のフランジを３ｍｍ広げたがとても追いつかなっかった。




　アッパーフェースのベースは鉄板。　全外周には補強のフランジが付いており、削るわけにもいかない。　やむなくアッパーフェースを自作する事に。　オリジナルは現状のまま保管しておく。

　で、以前から内装のベース材に使っていた複合板（アルミ板で樹脂を挟んだラミネート材）で作ったのが下写真の下側の物です。　縁取りのパイプ等も組付けアッパーフェースとしては完成です。　勿論、ベースのパイプを付ける部分はオリジナルより４ｍｍも小さくしてあります。


　

　続いて、シフトレバーのブーツの組付けて、




　最後に、コンソール本体を組上げて、やっと完成しました。　写真のボックスは乗せただけです。
色々と問題がありましたが何とか綺麗に出来あがりました。








何時も応援有難うございます。

コメント 5

さらっと書かれていますが、その裏には大変なご苦労があったのですね
合う部品をご自分で自作されてしまうところが凄いですね！
by 駅員3 (2010-12-17 14:09) 

わずか1mmもないのに、その差が大きいんですね。
苦労が忍ばれますが、いい出来ですね。
by 雅 (2010-12-17 20:57) 

私も仕事で、同じようなことがよくありますので、
ミリ単位で合わない事の大変さが判ります。
それにしても、自作のパーツの出来栄えには
感嘆させられました。。。＾＾
by 銀狼 (2010-12-17 21:19) 

過去記事からゆっくりと拝見させて頂きました。
フロアーカーペットが敷かれると、今までの機械から乗り物になった
という印象を強く感じました。
ホームセンターでのＭ１２ボルトとの遭遇はどこか「神がかり」という
出来事とも思えます。Ｅタイプの鼓動がハッキリと聞こえてきます。
レストア記事、クラス会で話題になりましたでしょうか？？
by standard55 (2010-12-19 11:30) 

駅員３さん
ジャガーＥタイプを写真で見ていた時は多くの部分で皮を使っていると思っていましたが、実はビニールレザーでした。　従って皮との厚みの差には何時も苦労させられています。

雅さん
一枚では１ｍｍ以下なのですが、何枚も重なると吸収できません。

銀狼さん
対策としてはこれしかない　と考えちょっと丁寧に作りました。

ｓｔａｎｄａｒｄ５５さん
Ｍ１２は幸運でした。
田舎の同級生とは会う機会が少なく、同級生は私が何をしている知りませんので、クラス会では話題にしませんでした。
でも、”あこがれの人”（←意味わかるでしょ）が昔のイメージのままでゆっくり話が出来良かったァ～。
by kotobuki1946 (2010-12-20 08:45)