アクセルリンケージやキャブ部品の ”クロームメッキ” [レストア共通事項・用具等]
先日 「アクセルリンケージをクロームメッキした」 とレポートしましたが、引き続きキャブレター(以下キャブ)関係のネジ等もクロームメッキで進めています。
実はフェアレディ SRL311 のレストアの時もクロームメッキはしましたが、アメリカでの作業でしたのでメッキ屋さんに丸投げでした。 費用は意外なほど安かったと思いますが、これぞ ”アメリカ品質” と言う分厚いメッキ厚と荒い仕上がりで、サンダー目がいたる所に残っていました。
従って、クロームメッキに携わるのは初めてと言っていいほどです。 しかもクロームメッキに付いて教えてくれる方も少なく (メッキ屋さんも企業秘密的に考えている様で) 情報の少ない中での作業です。
尚、メッキ作業自体は専門のメッキ工場に依頼しました。---メッキは危険な薬品を使う装置産業ですので個人ではとてもできません。
(アメリカでは小物用のクロームメッキセットなる物も販売されてはいますが!!! 残った廃液をどうするんだろうね???)
と言う事で、まずはメッキの準備です。
キャブに付いているビスやリンク等を外し、サンドブラストで錆と汚れを落とし、左写真の様にドライバーをかける部分等をやすりで修正。
続いて、丸い物は中央写真の様に電動ドリルで回転させながらサンドペーパーで磨き、六角ボルト等は右写真の様に細目やすりで形を整えてサンドペーパーで磨きました。
尚、今回はエンジン部品ですので、外観の重要性は低く、サンドペーパーは800番までです。
下写真が出来上がってきたクロームメッキの仕上がりです。
で、下写真は、上一本がメッキ屋さんのプロの磨きで、下2本が私のサンドペーパー800番での磨きです。
写真ではよく分からないかもしれませんが、表面のなめらかさやメッキの輝きはほぼ同じでしたが、素材による傷等の凹凸はプロの方が少なかった。
尚、まったく磨かずサンドブラストだけですと下写真の様に梨地状のメッキになりました。
と言う事で、どの程度磨くと どの程度にメッキが仕上がるか見えてきました。
所で、クロームメッキと一口に言いますが、一般的には下記の様な構造になっています。
装飾用のメッキの場合、
最初に銅メッキをします。 厚みは1~2ミクロン(赤く色ずく程度)です。
続いて、ニッケルメッキをします。 厚みは3~4ミクロンです。
最後にクロームメッキで仕上げ。 厚みは0.1ミクロンとかニッケルメッキの黄色みが消える程度。
と言う事で、装飾用の場合、クロームメッキと言うのは表面だけで、主体はニッケルです。
尚、この厚みはメッキ屋さんと依頼主とで取り決めるものですので、話し合いで多少の変化を付ける事はできます。
又、ショックアブソーバーの軸の様な硬質クロームメッキなどは装飾用と全く違う厚みで、これもメッキ屋さんと依頼主との間での取り決めです。
実はフェアレディ SRL311 のレストアの時もクロームメッキはしましたが、アメリカでの作業でしたのでメッキ屋さんに丸投げでした。 費用は意外なほど安かったと思いますが、これぞ ”アメリカ品質” と言う分厚いメッキ厚と荒い仕上がりで、サンダー目がいたる所に残っていました。
従って、クロームメッキに携わるのは初めてと言っていいほどです。 しかもクロームメッキに付いて教えてくれる方も少なく (メッキ屋さんも企業秘密的に考えている様で) 情報の少ない中での作業です。
尚、メッキ作業自体は専門のメッキ工場に依頼しました。---メッキは危険な薬品を使う装置産業ですので個人ではとてもできません。
(アメリカでは小物用のクロームメッキセットなる物も販売されてはいますが!!! 残った廃液をどうするんだろうね???)
と言う事で、まずはメッキの準備です。
キャブに付いているビスやリンク等を外し、サンドブラストで錆と汚れを落とし、左写真の様にドライバーをかける部分等をやすりで修正。
続いて、丸い物は中央写真の様に電動ドリルで回転させながらサンドペーパーで磨き、六角ボルト等は右写真の様に細目やすりで形を整えてサンドペーパーで磨きました。
尚、今回はエンジン部品ですので、外観の重要性は低く、サンドペーパーは800番までです。
下写真が出来上がってきたクロームメッキの仕上がりです。
で、下写真は、上一本がメッキ屋さんのプロの磨きで、下2本が私のサンドペーパー800番での磨きです。
写真ではよく分からないかもしれませんが、表面のなめらかさやメッキの輝きはほぼ同じでしたが、素材による傷等の凹凸はプロの方が少なかった。
尚、まったく磨かずサンドブラストだけですと下写真の様に梨地状のメッキになりました。
と言う事で、どの程度磨くと どの程度にメッキが仕上がるか見えてきました。
所で、クロームメッキと一口に言いますが、一般的には下記の様な構造になっています。
装飾用のメッキの場合、
最初に銅メッキをします。 厚みは1~2ミクロン(赤く色ずく程度)です。
続いて、ニッケルメッキをします。 厚みは3~4ミクロンです。
最後にクロームメッキで仕上げ。 厚みは0.1ミクロンとかニッケルメッキの黄色みが消える程度。
と言う事で、装飾用の場合、クロームメッキと言うのは表面だけで、主体はニッケルです。
尚、この厚みはメッキ屋さんと依頼主とで取り決めるものですので、話し合いで多少の変化を付ける事はできます。
又、ショックアブソーバーの軸の様な硬質クロームメッキなどは装飾用と全く違う厚みで、これもメッキ屋さんと依頼主との間での取り決めです。
こんにちは。
メッキについて初めて知ることができました。
私のホイールもメッキホイールですが、いたわりもせずハードにサーキットで使ってます。
小石の傷やブレーキダストによるざらつきもありますが、いまだに輝いているところを見ると高かっただけはあるかも、です。
by OILMAN (2008-10-29 21:21)
メッキ屋さんも色々あるようですが、
やっぱりお互いの意思疎通が重要なんですね。
なじみのメッキ屋さんを持っておくと良いという方の
意味がよくわかりました♪
by jinn (2008-10-29 23:47)
最近専門過ぎて私にはコメント出来ませ~ん (^^;)
これから冷え込んでいくようなので、お体ご自愛下さいね。
by ガンバルおやじ (2008-10-30 05:02)
おはようございます。
クロムメッキにも色々あるんですね。
使用用途で厚みが違うんですね。
by mitu (2008-10-30 09:27)
やっぱりいい趣味ですよねー。将来はこうありたい、のお手本です。
by R-Month (2008-10-30 21:05)
梨地のメッキもなかなかいい味ですね。
kotobukiさんのことですから、色々使い分けるのでしょうねぇ…
クロームメッキはその硬さから磨耗する箇所にも使ってますよね。
エンジンによっては、ロッカーアームのスリッパ面にもハードクロームメッキしてあったりしますね。
by Go-Ray (2008-10-30 22:23)
メッキの輝きは魔術ですね
強度とか錆の問題がメインでしょうが
思わず磨いてしまう(笑)
by pace (2008-10-31 00:15)
おはようございます。
メッキは日本では大問題です。
とにかくやってくれるところが少ないのです。
それに目が飛び出るほどの料金。
そして仕上がりの低さですね。
by BPノスタルジックカーショー (2008-10-31 04:56)
OILMANさん
一概に言えない所もありますが、競争の激しい部品は高いものほど品質はいいですね。 よかった参考になって。
jinnさん
メッキ業界は狭いらしく、しかも再メッキをするような時は部品が簡単に手に入らない時なので、馴染みのメッキ屋は絶対必要になります。
私は今でも模索中です。
ガンバルおやじさん
すいません。 専門的になってしまって。
自動車は布生地屋さん,絵描きさん,家具屋さんから製鉄所や機械加工屋さん等ありとあらゆる業界の集合体ですので、本当の専門はもっともっと限りなく深いのですが。 私などまだ素人です。
mituさん
クロームメッキは本当にいろいろあります。 又、廃液処理などの問題もあり、なかなか参入出来ない業界でもある様です。
R-Mounthさん
なかなか上手くいかない事や汚れ放題の趣味ですので。
ただ調べ、トライし、の連続で、何時までも続けられる終わりのない趣味の様です。
Go-Rayさん
梨地は意外でしたよ。 こんな風に作るんだろうとは分かっていましたが。
何かに使い道はあるでしょうが、今は考えていません。
SRL311には何箇所も梨地のメッキがありました。
paceさん
今回のメッキは永く錆びないで掃除が楽にと思いやってみました。
キャブですので何時も綺麗にしておきたい。 思わず磨いて は目的通りです。
BPノスタルジックカーショーさん
以前の仕事で知り合った亜鉛メッキ屋さんが勉強熱心で、知り合いも多く、
その方が色々配慮してくれますので何とか進んでいます。
メッキを剥がし、磨き、再メッキは本当に高価ですし、レストアで一番困る所の様に感じています。
ちょっとアメリカでの金額を調べてみましたら、SRL311のリアーバンパーが1999年に355ドルで剥がし・磨き・再メッキでした。 日本の半分かそれ以下の金額でしょう。
by kotobuki1946 (2008-10-31 06:53)