ジャガー Eタイプ フロントブレーキのメンテと組付け [ E-Type シャシー]
今回は、フロント ブレーキです。
ジャガーのフロントブレーキはダンロップ社製のマークⅡタイプのディスクブレーキです。 このブレーキは、日産のフェアレディ SR311等 1960年代後半の ”日本のGTカーブーム” の時の主流でした。
先日、塗装の用事でボディをレストアして頂いたトノックスさんに伺いましたら、SR311があり、ブレーキを確認した所、シリンダーサイズが2か1/8インチでした。
ジャガー E-タイプと全く同じサイズですので、SR311の部品が使えるかも。
と言う事で、まず車に付いていた時の状況です。
ブレーキ アッセンブリーと構成部品です。
構成部品の写真の中央のボルト穴4個付いた部品2個がシリンダーで、この中にピストン等が入っています。
で、レストア開始です。
まず、シリンダーを取り付けるボディをサンドブラストで綺麗にし、グリーンクロメート亜鉛メッキをし、更に防錆強化も兼ねて、オキツモの耐熱塗料のゴールドを塗りました。
ゴールドを選んだ理由は、シリンダーヘッドを塗った耐熱塗料が余っていた事と、購入したシリンダーが黄色の亜鉛メッキだったので色合わせをと考えました。
(ブレーキは上写真の様に汚れ放題で、元の色やメッキはどうだったかわかりません。 SR311などから推定するとグレーの塗装ではないかと思います。 オリジナルとの色違いは確信犯です。)
写真の黒っぽい色の部分は亜鉛メッキのままで、ボルトやナットで締め付ける面を塗装すると弛み易いと言われています。 (私の経験では ”塗装の為に弛んだ” と言い切れる経験はありませんが。)
次に、新しいシリンダーを組付けました。
多分、古いシリンダーの内部は錆びていると思います。
ブレーキ液は吸湿性があり、一旦ブレーキを使った後長く放置すると、ブレーキ液に含まれた水分が悪さをし、シリンダーのシール部を中心に錆びてシールを変えても液漏れにつながります。
そして、車両への組付けです。
この車の場合は、ブレーキローターの厚み方向の中心とフロントブレーキ中心をシムで合せる様に様になっています。
このシム調整を行った後、新しいブレーキパットとブリッジチューブを取り付けました。
組み付けボルトにはしっかりロックワイヤーも付けました。
ブレーキ関係をメンテナンスする上で重要な工具が写真左側のスパナです。
ブレーキパイプのフレアーナットを緩めたり、締めたりする工具です。 フレアーナットは比較的軟らかい材質で、又ブレーキの液もれを心配するあまり、強く締めがちです。
従って一般的なスパナではスパナの剛性不足などもあり、フレアーナットの六角をつぶしてしまいます。
フレアーナット専用のスパナはフレアーナットにしっかり噛みほとんど六角をつぶす事はありません。
ジャガーのフロントブレーキはダンロップ社製のマークⅡタイプのディスクブレーキです。 このブレーキは、日産のフェアレディ SR311等 1960年代後半の ”日本のGTカーブーム” の時の主流でした。
先日、塗装の用事でボディをレストアして頂いたトノックスさんに伺いましたら、SR311があり、ブレーキを確認した所、シリンダーサイズが2か1/8インチでした。
ジャガー E-タイプと全く同じサイズですので、SR311の部品が使えるかも。
と言う事で、まず車に付いていた時の状況です。
ブレーキ アッセンブリーと構成部品です。
構成部品の写真の中央のボルト穴4個付いた部品2個がシリンダーで、この中にピストン等が入っています。
で、レストア開始です。
まず、シリンダーを取り付けるボディをサンドブラストで綺麗にし、グリーンクロメート亜鉛メッキをし、更に防錆強化も兼ねて、オキツモの耐熱塗料のゴールドを塗りました。
ゴールドを選んだ理由は、シリンダーヘッドを塗った耐熱塗料が余っていた事と、購入したシリンダーが黄色の亜鉛メッキだったので色合わせをと考えました。
(ブレーキは上写真の様に汚れ放題で、元の色やメッキはどうだったかわかりません。 SR311などから推定するとグレーの塗装ではないかと思います。 オリジナルとの色違いは確信犯です。)
写真の黒っぽい色の部分は亜鉛メッキのままで、ボルトやナットで締め付ける面を塗装すると弛み易いと言われています。 (私の経験では ”塗装の為に弛んだ” と言い切れる経験はありませんが。)
次に、新しいシリンダーを組付けました。
多分、古いシリンダーの内部は錆びていると思います。
ブレーキ液は吸湿性があり、一旦ブレーキを使った後長く放置すると、ブレーキ液に含まれた水分が悪さをし、シリンダーのシール部を中心に錆びてシールを変えても液漏れにつながります。
そして、車両への組付けです。
この車の場合は、ブレーキローターの厚み方向の中心とフロントブレーキ中心をシムで合せる様に様になっています。
このシム調整を行った後、新しいブレーキパットとブリッジチューブを取り付けました。
組み付けボルトにはしっかりロックワイヤーも付けました。
ブレーキ関係をメンテナンスする上で重要な工具が写真左側のスパナです。
ブレーキパイプのフレアーナットを緩めたり、締めたりする工具です。 フレアーナットは比較的軟らかい材質で、又ブレーキの液もれを心配するあまり、強く締めがちです。
従って一般的なスパナではスパナの剛性不足などもあり、フレアーナットの六角をつぶしてしまいます。
フレアーナット専用のスパナはフレアーナットにしっかり噛みほとんど六角をつぶす事はありません。
耐熱塗料にゴールドがあるとは知りませんでした。
黒のみと思っていました~
by ガンバルおやじ (2008-09-25 12:54)
こんにちは。
いよいよブレーキですか!!
日本でまともなものが無い頃「ダンロップ」、「ロッキード」はデスクブレーキの代名詞でした。
SR系と多分同じだと思います。
部品も日本よりアメリカの方があるのではないでしょうか。
by BPノスタルジックカーショー (2008-09-25 14:26)
金色!ワイヤースポークの奥に、キラリと映えそうですね!
ゴールドのキャリパーは、バイク乗りにはB社のそれを連想させます。
ブレーキダストの事を考えると、ちょっともったいない感じも…
ディスクブレーキは「'69年式」2台に乗る僕にとっては、
垂涎のアイテムですね(笑)。
by Go-Ray (2008-09-26 22:00)
こんにちは。
キャリパーは私にとって憧れの対向ピストンですね。
ロードスターはシングルピストンですが、今の私のクルマにはやや容量不足感があります。
フレアナットレンチはまさに専用工具ですね。
1本持っていればブレーキ関係のパイプ類はイケますね。
by OILMAN (2008-09-26 22:49)
ガンバルおやじさん
耐熱塗料も色々な色があります。
ただ400度・600度以上となると黒かシルバーだけの様です。
BPノスタルジックカーショーさん
1960年代のデスクブレーキは種類が限られていましたね。 この頃のデスクブレーキは飛行機用に開発された機構をそのまま小型化しただけなので、色々不具合がありました。 例えば、パッドの戻し機構が弱く、パッドがあっという間に摩耗してしまうなんて事も発生していた。
Go-Rayさん
B10はデスクブレーキは付きませんね。 ダットラはセドリックの130や230のハブとローターを使い、ワンオフのブラケットを作ればフェアレディやセドリックの物が使えるよ思います。
OILMANさん
量産用の車はほとんどシングルピストンになってしまいましたね。
その代りにチューンナップメーカーが色々なブレーキのキットを販売している。 ただ値段が高すぎる。
by kotobuki1946 (2008-09-29 06:26)