スタビライジング リンク (センター エンジンマウント ) の取り付け [E-Typeのレストア エンジン]
ジャガー E タイプのエンジンは、4か所のマウントで取り付けてあります。
下図の様にフロント のエンジンマウントが左右各一個、リアー エンジンマウント1個 そして、スタビライジング リンクです。
追記 : プレビューを見て私の感想---”まァー 字の下手な事と” 恥ずかしくないの~。
当初、このスタビライジング リンクの機能がよくわかりませんでした。
クラシックカーの雑誌 オールドタイマーで ”ジャガーマーク Ⅰ” のレストアを掲載していますが、ここでも ”有効性がわからない” 等あたかも余分な邪魔物的な記事になっていました。
しかし、フロント と リアー の エンジンマウントを付け、スタビライジング リンクのゴムブッシュを付け様としましたがなかなか付きません。 そうこうしている内に大変な事を発見しました。
エンジンをゆすると簡単に揺れ、特に上下動は震動が続きます。 あたかもショックアブソーバーの無いサスペンションの様に フォワーン フォワーン フォワーン と揺れが続きます。
リアー エンジンマウントがコイルスプリングの為で、スタビライジング リンク無しで、車にしたらエンジンの回転でコイルスプリングが共振し、エンジンが大暴れ、ボンネットやフロアーを突き破る可能性があります。
そこで、コイルスプリングとは ”ばね特性の違うゴム製のスタビライジング リンク ブッシュ” を付け、”ショックアブソーバー” の役目を持たせているのだと、理解。
”スタビライジング (安定化の様な意味) リンク” と名前を付けた意味も理解できました。
となると、下写真の様な1mm強のブラケットでは貧弱、又、マウントの取付け難さもあり、下写真の様な補強を兼ねたナットプレートを作り、ナットを溶接し、木曜日カチオン塗装が上がってきました。
(下写真はメンテ前の分解時のものです)
スタビライジング リンクの構成部品と新たに自作したナットプレートです。
と言う事で、ナットプレートを使い組立てました。
スタビサイジング リンクの下部 トランスミッションとの組付け部です。
上部、ブッシュのボディへの組付け部です。
ゴムブッシュの締付けは、エンジンの部品を全て組付け重量が確定した時に、再度調整します。 (エンジンが重くなり下に下がる為、このゴムブッシュに過大な荷重がかかってしまうのを防ぐ為の再調整)
と言う事で、昨日エンジンへの組付け完了。
3週間ぶりにエンジン周りの部品の組付けが再開出来ます。
ちょっと遠周りしたかなとも思いますが
「レストアは日頃見えない所をしっかりしておく」 が最大のポイントと思っており、 ”マー いいか”。
今回の庭の花は グラジオラスです。 完全な逆光でした。
下図の様にフロント のエンジンマウントが左右各一個、リアー エンジンマウント1個 そして、スタビライジング リンクです。
追記 : プレビューを見て私の感想---”まァー 字の下手な事と” 恥ずかしくないの~。
当初、このスタビライジング リンクの機能がよくわかりませんでした。
クラシックカーの雑誌 オールドタイマーで ”ジャガーマーク Ⅰ” のレストアを掲載していますが、ここでも ”有効性がわからない” 等あたかも余分な邪魔物的な記事になっていました。
しかし、フロント と リアー の エンジンマウントを付け、スタビライジング リンクのゴムブッシュを付け様としましたがなかなか付きません。 そうこうしている内に大変な事を発見しました。
エンジンをゆすると簡単に揺れ、特に上下動は震動が続きます。 あたかもショックアブソーバーの無いサスペンションの様に フォワーン フォワーン フォワーン と揺れが続きます。
リアー エンジンマウントがコイルスプリングの為で、スタビライジング リンク無しで、車にしたらエンジンの回転でコイルスプリングが共振し、エンジンが大暴れ、ボンネットやフロアーを突き破る可能性があります。
そこで、コイルスプリングとは ”ばね特性の違うゴム製のスタビライジング リンク ブッシュ” を付け、”ショックアブソーバー” の役目を持たせているのだと、理解。
”スタビライジング (安定化の様な意味) リンク” と名前を付けた意味も理解できました。
となると、下写真の様な1mm強のブラケットでは貧弱、又、マウントの取付け難さもあり、下写真の様な補強を兼ねたナットプレートを作り、ナットを溶接し、木曜日カチオン塗装が上がってきました。
(下写真はメンテ前の分解時のものです)
スタビライジング リンクの構成部品と新たに自作したナットプレートです。
と言う事で、ナットプレートを使い組立てました。
スタビサイジング リンクの下部 トランスミッションとの組付け部です。
上部、ブッシュのボディへの組付け部です。
ゴムブッシュの締付けは、エンジンの部品を全て組付け重量が確定した時に、再度調整します。 (エンジンが重くなり下に下がる為、このゴムブッシュに過大な荷重がかかってしまうのを防ぐ為の再調整)
と言う事で、昨日エンジンへの組付け完了。
3週間ぶりにエンジン周りの部品の組付けが再開出来ます。
ちょっと遠周りしたかなとも思いますが
「レストアは日頃見えない所をしっかりしておく」 が最大のポイントと思っており、 ”マー いいか”。
今回の庭の花は グラジオラスです。 完全な逆光でした。
2008-06-22 11:46
nice!(12)
コメント(11)
強度の設定は難しいですね
トータルに考えなくてはいけないのですからね
kotobukiさんの経験がものを言いますね
by pace (2008-06-22 15:30)
難しすぎてコメントが・・・ (^^;)
エンジンの組み付け、おめでとうございます。
by ガンバルおやじ (2008-06-22 16:35)
こんばんは。
自作パーツを作成してのレストアは大変ですね。
動いたときは最高でしょうね。
by mitu (2008-06-22 20:39)
さすがの分析力ですね~。
自作プレートもnice!ですが、どうやって作ったのでしょう?
コンターマシンをお持ちなのでしたっけ?
by Go-Ray (2008-06-22 22:42)
自作プレートがブラケットの裏側で、見えないのがまたいいです。
by kanican (2008-06-23 04:38)
paceさん
確かに強度は難しい。 今回の補強板もここだけ強くなってしまわないかと
考えましたが、補強はボディ側のブラケットのテンション方向ですので大丈夫と判断しました。
ガンバルおやじさん
ありがとうございます。 やっとここまで来ました。
mituさん
ジャガーの場合、自作の部品や購入した部品の修正はしょっちゅうですので、”またか”程度です。 まだ動かす事は想像も出来ないし、動く事を考えると早く仕上げたいとの思いで、手抜きになるので考えない様にしています。
Go-Rayさん
1.4mmの鉄板にポンチ・スケールとコンパスでケガキをして、外形状をサンダーでカットし、丁寧にケガキに合わせ削り、万力とハンマーでフランジを曲げ、次いでドリルで穴あけ、小型電動リューターで内径を仕上げ、最後に
物合わせで、サンダーで外形を仕上げました。 多分内径のいびつ具合は0.1mm位だと思います。
特別な道具は無く、DIYで普通に買う物だけです。
kanicanさん
補強の方向がたまたま見えない所だったのでこうなりました。 見えない所程、今きちっとやっておこうと力が入ります。
by kotobuki1946 (2008-06-24 21:15)
おはようございます。
歴史が長いメーカーはそれなりのノウハウがあります。
特にレースをやって来たところは違いますね。
何のため?
それが後で納得なんてことがよくあります。
by BPノスタルジックカーショー (2008-06-25 06:55)
面白いですね、探したらハーレーにスタビライジング・システムと言うキットがありました。
http://www.customworld.jp/details_parts.php?itemID=382
おそらく似た様な効果を狙った物でしょうけど。
by gop (2008-06-25 08:48)
↑ 僕も自作のプレートが綺麗に出来ているので、どうやって作られたのかと思っていました。
うちの家にもあるような道具だけで作り上げるとは、スゴイです!
by くっさん。 (2008-06-25 15:48)
BPノスタルジックカーショーさん
ジャガー Eタイプはリアエンジンマウントがゴムだったり、コイルスプリングだったりと再三変更されています。 多分試行さくごされていたんだろうと思います。
古い車なので、なかなか理解するのに時間がかかります。
by kotobuki1946 (2008-06-25 19:39)
gopさん
ありがとうございます。 振動をどうコントロールするかと言う意味では同じ様な効果を狙っているんでしょうね。
くっさん
ジャガーをやっていると部品を作らないと前に進まない。 いやでもだんだん部品作りも上達していきます。
by kotobuki1946 (2008-06-25 19:48)