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トランスミッション のメンテナンス [ EーType パワートレイン]

 先週迄、トランスミッションとクラッチのベアリング周りをメンテしておりました。
1964型Eタイプは、当時としては驚くほどの新機構を随所に採用していますが、
唯一 ”え~ うそ” っと言うほど旧式の機構を備えた部分です。

 クラッチのカバーはダイアフラム式ではなくコイルスプリング式、レリーズベアリングはボールベアリングではなく、カーボン製のベアリングです。
又、トランスミッションは4速フロアーシフトですが、ローギアー(1速)はシンクロではありません。

 そんな事から、市場では五速フルシンクロメッシュ タイプのトランスミッションが売られています。
と言う事で、取合えずトランスミッションをオリジナル状態でメンテしておき、いずれはゲトラーグの5速ミッションに変えるだろうと思います。---人ごとの様ですが、まだ腹が決っていないんです。

で、メンテ完了のミッションの状態です。

クラッチハウジング内部の完了状態 (ロック プレートの錆落しを忘れました。クリアー塗装はしましたが)


クラッチを動かすドローアルレバーとレリーズベアリング    レリーズベアリングは既に磨耗し限界。左の新品に交換


ミッションのフロント シールです。 取外しで破損。      ミッションのリアー シールです。
昔は皮製のシールがあったとは聞いてが        非常にいいゴムのはずが劣化による硬化で、
見るのは初めてです。                  ポロポロと割れました。

 アメリカはエンジンも含めて ”何処のオイルも漏れたら注ぎ足せばいい と言う考えが強く、この車も40年間 ”漏れたら注ぎ足す” をして来たんだろう。 ですから皮製のシールや硬化したシールが数年前迄使われていたんだと思います。

ミッション内部です。 車のメカで、私の最も経験の少ない分野です。 将来、五速ミッションを入れた時にこのミッションを分解、勉強です。 今回ミッションのレストアと書かず、メンテとしたのはこの為です。


シンクロ リングの状態です。               ギアーの状態です。磨耗は非常に少なく問題なし。
少ない知識で見るとOKに見えます。        ギアー全体に軸方向のガタは無く、スムースに回る。

所で、車から外す時にどんな状態のミッションだったか見たくありませんか?
見たくない
見たくないと言っても、無理やりでも、見せます!!!!!!


オイルと埃が混じって、アルミも真っ黒で、何がなんだか分らないほど。


一生懸命シンナーで洗って、やっと部品が見える様になり、この状態から分解し、部品を洗浄、シールやガスケット等を交換オイル漏れ対策をし、内部の点検をし、古い塗装を剥し再塗装したのが最初の写真です。


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silvercopen

もう一台の車は”漏れたら注ぎ足す” 状態です。
しかし、メンテ前後は別ものみたいですね。
メンテ後は美しいです。
by silvercopen (2007-10-24 22:57) 

うわぁ、「使用前・使用後」みたいですね(笑)。
それにしてもシールやベアリングの姿には驚きです。
新品交換の効果が、かっちりしたシフトタッチで表れそうですね。
by (2007-10-24 23:13) 

ガンバルおやじ

車に革製品とはびっくりです。
それにしても見事にピカピカになりましたね。
by ガンバルおやじ (2007-10-25 05:16) 

くっさん。

皮のパッキンがあるとは、知りもしませんでした。
でも、40年以上前の人が作ったモノだと思うと粗末に出来ないような…
ミッションも綺麗になって、喜んでますね(^^)
by くっさん。 (2007-10-25 11:43) 

OILMAN

こんにちは。
ミッション内部はとても綺麗ですね。
シンクロも欠けてなく、優しいシフトチェンジをしていたんでしょうね。
オイル漏れは・・・
by OILMAN (2007-10-25 20:09) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

今の技術が生まれて、使いこなすことを初めた時代ですね。
オリジナルを重視するか、走りを重視するか・・・・
難しい問題です。
やはり、ここはオリジナルで行きましょう!!
ゲトラグは将来の楽しみに取っておきましょう!!
by BPノスタルジックカーショー (2007-10-26 09:12) 

kotobuki1946

silvercopenさん
silvercopenさんの車もそうですか。 今の日本車の様にオイル漏れを
厳しく管理ししている会社は少ないから。 だから世界中で日本車が売れるんでしょう。

Go-Rayさん
Go-Rayさんの年齢では想像できない機構でしたでしょ。 私も知識だけ
だったんですから。 シフト感等は変わらないと思いますが、オイル漏れ
無しだったら良しとします。

ガンバルおやじさん
当時のゴムは油に強い物が少なかったので、こうなったんだろうと思い
ます。 又、革は油や水を含むと膨らむので、漏れ始めればシールが
膨らみよりシールしようと言う働きになります。

くっさん
そうですね。 40年以上前の人の知恵だったんですから、大事にします。
BPノスタルジックカーショーさんの意見もあり、このミッションで走ってみます。---何時の事やら。

OILMANさん
本当に内部は綺麗で驚いています。 エンジンの時は汚れたオイルどころスラッジ状になってへばり付いていましたからね。
シンクロや歯車などもよさそうなので、一安心です。
オイル漏れは、ガスケットを変えシール材も使いました。 更にOILMANさんのお呪いも御願いします。

BPノスタルジックカーショーさん
了解しました。 オリジナルでいきます。 私はスポーツ走行するほど
運転が上手くないので、ゲトラグは無駄かも。 サゼッション有難うござい
ます。
by kotobuki1946 (2007-10-26 20:53) 

CARRERA

アメリカ人らしい継ぎ足しの発想ですね!
皮製のシールとは驚きです。
by CARRERA (2007-10-28 01:07) 

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