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アメリカでのレストア その7(エンジン) [フェアレディ(SRL311)]

 SRL311のエンジンは元々アトランタから引取る時に十分に機能しており、ボディレストア時はエンジンをボディ色と同じに塗装したのみで、レストアに取り掛かったのは1999年8月からです。

  エンジンを全て分解してみましたが特別な異常は無く、消耗品的な下記の部品を交換し、エンジンの再調整をしました。

 特筆すべき事は2点
 1点目は、私の”あわてものの誤り”で、ヘッドを割ってしまい、ただただ呆然とした事です。
 ある資料に”バルブ交換時はバルブガイドも交換の事と”と言う注意書きがあり、これをうのみにし、ガイド用の専用工具を作り、新しいガイドをただただ叩き込み。 結果、4本目のガイド挿入中にヘッドが割れました。 ”補修用のガイド挿入時はヘッド本体のリーマがけが必要”を忘れていた。  ガイドの磨耗はほとんど無く、馬鹿だった!!! 貴重なオリジナルをまたしても廃却。
 ヘッドは日本とアメリカの日産に無く、例の”ヘミング”に載っている部品商に次々と電話、5か6社目に見つかり、1200ドルで購入。 おかげでバルブシートも無鉛ガソリン用の新品になりましたが。

 2点目は、車にエンジンを載せ、2000年1月1日午後11時45分に、エンジンを再始動。
夜中に、ガレージ内で爆音をたててエンジンが回り始めたので、当然周囲の人は迷惑だったと思います。 しかし、棟続きの大家が飛んできて、”コングラチュレーション(おめでとう)”!!!
シャンペンを持って来てくれ、ミレニアムの元旦でもあり、明方までお祝いをしてくれました。

 これがアメリカだ!!!!  今でもこの時のシャンパンの栓は記念品として持っています。

 新品に交換した主な部品は、ヘッドアッセンブリー,ピストンリング,クランクとコンロッドのメタル,カム用スプロケット・チエン・バルブ・バルブスプリングの全て,オイルシール・ガスケットの全て,クランクプーリー。
 又同時にクラッチカバー,クラッチデスク,レリーズベアリング,ドローアルレバーとダストカバー,
ミッションのシール・ガスケット全て,スピードメーターピニオンも交換しました。


レストア完了後のエンジン (プラグコードは半年後ぐらいに交換)

レストア後2001年キャブをソレックスに交換 (写真は2003年インディアナポリス スピードウエイにて)


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くっさん。

こんにちは
大家さんはいい人ですね。ほんと、アメリカって感じです。
僕も仕事でテネシーにいたので、その時の楽しい思い出を思い出しました。
僕は旧車じゃなくて、アメリカで買った新車をに日本に持って帰ってきました。
by くっさん。 (2006-12-10 18:38) 

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